いわき市は18日夜、魚介類販売業「丸十猪腰商店」(同市久之浜町久之浜、猪腰洋治社長)が出荷した冷凍フグ商品「いわき市産ふぐ」(500円)が、有毒部位の尾びれが付いたまま販売されたと発表した。昨年12月26日~2月17日、同市四倉町の「道の駅よつくら港」で、30~40袋が販売されたとみられるが、体調不良を訴えている人はいないという。同社が自主回収している。
同商品は1袋400グラム入りで、大きさ約20センチのショウサイフグとヒガンフグが5~6匹入っているという。同社が市内の工場で製造した。猪腰社長は県調理師会のふぐ取扱者の講習を受けていたという。
ひれを含む皮や内臓には神経毒「テトロドトキシン」が含まれている。食べると呼吸マヒで死亡することもあるという。【蓬田正志】
毎日新聞 2010年2月20日 地方版