消費者金融中堅の「レタスカード」(京都市中京区、破産手続き中)が架空の消費者ローン債権を特定目的会社(SPC)に譲渡し、同社に融資した投資銀行から代金として約36億円をだまし取ったとして、京都地検特別刑事部は24日、元社長の山本武雄(51)=同市北区=と元取締役の江村正志(49)=大津市=の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。地検によると、消費者ローン債権を担保に巨額資金を調達できる「債権流動化取引」を悪用した初の事件という。
逮捕容疑は、共謀して08年1月、実在しない消費者ローン債権1万1616件(約45億円分)を含む1万9873件(約70億円分)を、海外に拠点を置く投資銀行が調整して設立した東京都内のSPCに譲渡。この投資銀行からSPCへの融資として約36億円をだまし取ったとされる。
地検によると、山本容疑者は「資金調達は知っているが、架空とは知らず関与していない」と容疑を否認し、江村容疑者は「山本容疑者の指示でやった」と認めているという。【熊谷豪】
毎日新聞 2010年2月24日 13時21分(最終更新 2月24日 13時49分)