普天間の県外移設、非常に厳しい 岡田外相が三重県で講演岡田克也外相は27日、三重県四日市市で講演し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外や国外への移設について「実現可能な具体案があるかというと非常に厳しい」と述べ、県内移設はやむを得ないとの認識を示した。 政府は、3月前半にも日米両国間で候補地の実質的調整に入る方針を固めている。名護市のキャンプ・シュワブ内にヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)か滑走路を造る「シュワブ陸上案」も検討しており、日米で実現性を検証する見通しだ。岡田氏の発言は、こうした動きを受けたとみられる。 岡田氏は講演で、昨年8月の衆院選で鳩山由紀夫首相(民主党代表)が主張した県外、国外移設について「代表の発言だから重い」と指摘。一方で「日米が合意できる案を出さないといけない。5月末までの決着は内閣としての約束だ。必ず実現する」と強調した。 移設先は、政府と社民党、国民新党が参加した沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野博文官房長官)で検討中。近く両党が、それぞれ移設候補地案を提示する予定だ。 【共同通信】
|