(cache) 沖縄返還、最大密約は施設工事費 講演で西山太吉氏 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  沖縄返還密約訴訟の支援集会で講演する元毎日新聞記者西山太吉氏=27日午後、大阪市中央区

    沖縄返還、最大密約は施設工事費 講演で西山太吉氏

     1972年の沖縄返還をめぐり、日米両政府が交わしたとされる密約の存否が争われている訴訟の支援集会が27日、大阪市内で開かれた。原告の元毎日新聞記者西山太吉氏(78)は講演で「多くの密約があったが最大の密約は(日本側が支払ったとされる)6500万ドルの米軍施設改良工事費だ」と指摘した。

     西山氏は沖縄返還問題が日米両政府の政治交渉に利用されてきた経緯を説明した上で、同工事費について「一ドル分も返還協定書に記載されていない。外務省の予算項目を変えて潜り込ませて、国会の審議ではフリーパスだった」と批判した。

     琉球大の我部政明教授(55)も講演し「日米(両政府)の共犯で米軍基地が残った。密約がその共犯関係を押し隠している」と述べた。訴訟は東京地裁で16日に結審した。判決は4月9日の予定。

      【共同通信】