日本工作機械工業会が16日発表した11月の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比8.4%減の473億5000万円だった。前年割れは18カ月連続。国内向けは38.8%減の153億円と22カ月連続で前年を下回ったが、海外向けは20.0%増の320億5000万円となり18カ月ぶりにプラスに転じた。
地域別にみると、アジア向けが195億7700万円と前年の約2.9倍に伸びた。中でも中国向けは電機メーカーからの大口受注もあり、前年の約4.4倍の126億7300万円に膨らんだ。米マイクロソフトの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」発売などを背景に、アジアでパソコン関連企業などの新規投資が増えたもようだ。一方、欧州向けは34.4%減、北米向けは37.5%減と不振が続いた。
国内は、自動車向けが10.6%減の35億8200万円、電気・精密機械向けが21.3%減の18億3000万円だった。(16日 17:38)