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心臓病の小6移植助けて…ドイツでの手術費募金始まる

心臓移植手術を待つ美紗都さん(家族提供)

 重い心臓病を患い、熊本赤十字病院(熊本市)で闘病生活を続けている熊本市立長嶺小6年、田中美紗都さん(12)がドイツで心臓移植を受けられるようにと、同級生の保護者らが「美紗都ちゃんを救う会」を結成し、26日から募金活動を始めた。手術費などに8200万円が必要といい、県庁で記者会見した父親の伸之さん(41)は「助かる選択肢がほかになく、移植を決断した。皆さんのご助力を心からお願いします」と訴えた。

 田中さんは昨年1月、部活動中に突然倒れ、急性心筋梗塞(こうそく)で心停止となった。一時的に回復したが、同年7月頃に体調不良を訴え、以来、入院生活を送っている。

 会見に同席した主治医によると、心筋梗塞でダメージを受けたことで心臓の機能が徐々に弱まっており、移植が命を救う唯一の方法という。国内では実施出来る見込みが極めて少ないことから、症例の多いドイツでの移植に望みを託すことになった。主治医は「緊急を要し、4月中旬か5月には渡航したい」としている。

 田中さんは卒業アルバムの文集に、「私のためにみんなが協力してくれると思うとそんなにつらくはないです。移植をすると、またスポーツができるようになるんだから頑張ろうと思います」などとつづっている。

 問い合わせは救う会事務局(096・331・2236)へ。

2010年2月27日  読売新聞)
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