ニュース写真

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

アグネス・チャンさん:ソマリアの苦境 帰国報告で訴え

ハルゲイサの難民キャンプの様子を語るアグネス・チャンさん=東京都内で2010年2月25日、曽田拓撮影
ハルゲイサの難民キャンプの様子を語るアグネス・チャンさん=東京都内で2010年2月25日、曽田拓撮影

 ユニセフ(国連児童基金)の国内委員会「日本ユニセフ協会」の大使としてソマリアを視察したアグネス・チャンさん(54)が25日、東京都内で帰国報告会を開き、「(内戦の影響などで)ソマリアでは5歳未満の児童の5人に1人が死亡するといわれる。どうしたら、一人でも多くの子供が生きていけるのか考えさせられた」と語った。

 視察したのは、ソマリランド自治政府が実効支配する北西部の都市ハルゲイサ。ソマリアにはソマリランドのほか東部に「プントランド」と呼ばれる自治政府が存在するが、どちらも国際的に認められていない。アグネスさんは「ソマリランドの政府は軍事に予算の多くを割き、国際社会にも承認されておらず、援助が届きにくくなっている」と実情を説明した。

 ソマリア北西部では現在、戦闘はないが、激戦地の南部から逃れてきた人たちが難民キャンプで暮らす。アグネスさんは、首都モガディシオから避難してきた女性の体験談を披露。女性は市民が首を切られて殺されるのを目撃し、「もう、誰が誰と戦っているかも分からない状態だ」と語ったという。【曽田拓】

毎日新聞 2010年2月25日 21時55分(最終更新 2月25日 22時01分)

ニュース写真 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド