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強毒性鳥インフルに効果、第一三共が申請中の新薬
第一三共が国内での製造販売を厚生労働省に申請中のインフルエンザ治療薬「CS―8958」は、従来の治療薬タミフルが効きにくいタイプの強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)にも効果があることを、東京大学の河岡義裕教授と木曽真紀研究員らが動物実験で確かめた。米医学誌「プロス・パソジェンズ」に26日、発表した。
研究チームは、マウスにH5N1型ウイルスを感染させ、その2時間後に、人への標準的な投与量に相当する新薬をマウスに与えた。すると、6~8割が3週間たっても生き残った。
また、感染7日前に投与した場合もほぼ同じ結果で、予防効果も確かめられた。薬を投与しなかったマウスは2週間以内にすべて死んだ。
新薬はタミフルと同じように、ウイルスの表面に結合して増殖を妨げる。タミフルは1日2回、5日間続けて飲む必要があるが、新薬は、1回口から吸入するだけでよい。
同社は1月末に治療薬としての承認を申請しており、2010年度中に販売が開始できる見通し。
(2010年2月27日 読売新聞)
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