アフガニスタン産ハックマナイト(ソーダライトの一種)はミャンマー産とは違い透明できれいなカット石になります。
ただ大きくてきれいな原石は少なく希少性と価格差はダイヤモンド以上に差があります。
0.5ct以下がほとんどで1ct、2ctとなるとカラット単価は5〜10倍にもなります。そして紫外線によって色変わりしますが、通常薄めのブルーのものが最も色の変化が大きく紫外線を当てると濃いパープルブルー、まるで高品質のタンザナイトのようになります。
この2.79ctは私が見た中ではもっとも美しい色に変化します。そして、通常でも薄めのナチュラルブルーサファイアのように宝石として十分美しい色とテリ、大きさ(8.2x11.2mmサファイアでは4ct以上の場面になります)を持っています。通常の色が非常に薄いと色変わりが小さく美しくありません。
この石はパミール山脈の西タジキスタンとの国境近くバダクシャンという場所から産出します。高品質で有名なサーエーサングラピスラズリもこの地で産出しますし、近くのクーイーライ鉱山からはピンクスピネルやクリノヒューマイトも採れます。
ただいずれも産出量は少なく他に産業がないこの地だから掘り出されるのでしょう。費用対効果を考えると商業ベースでは採掘は成り立たないと思います。 |