第0夜
2009年9月29日(火) 午前0時10分
[再] 2010年1月16日(土) 午前1時25分(金曜深夜 近畿・徳島は休止)
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テレビ通販会社のコールセンター長・水野緑さん(37歳)。24時間お客からの注文を受けるオペレーター400人の頂点に立つ。限られた時間の中で、できるだけ多くの注文をこなせるようオペレーターたちを指揮するのが彼女に与えられた使命だ。
アルバイトとして働き始め、派遣、契約、正社員、そして管理職とのぼりつめた彼女。
午後9時スーツに身を包み、コールセンターの「司令塔」に登場。
午前0時〜1時最も忙しい時間帯、たくさんの問い合わせにどう対応するか瞬時に判断し、一本でも多くの電話をとれるよう、オペレーターたちを指導する。
午前2時、休憩室でインスタントのパスタを食べる、午前5時、夜明け。
早朝の繁忙時間をこなし、午前9時勤務終了。
「なぜそこまで仕事に真剣なの?」「結婚とか、しないの?」・・・ディレクターはどこまで彼女の心の底に迫れるのか。
主人公とディレクターが真剣勝負!
第1夜
2010年1月20日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)
[再] 2010年2月11日(木・祝) 午後2時30分
[再] 2010年3月2日(火) 午前1時40分 (月曜深夜)
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第1夜は、池袋・北口が舞台。飲み屋やホストクラブ、キャバクラが集中する通りの外れにある小さな美容室。ここで指名No.1の美容師、蛭田(ひるた)恵子さん(29歳)は、ひと晩で十数人の男女を美しく変身させる。
華やかであっても孤独な都会の夜、蛭田さんの存在は、この街で夜を徹して働く人々の癒しとなり、だからこそ常にNo.1の指名を誇っている。だが、しゃべり続けの一晩を終えた朝、ふと孤独が襲ってくることがあるという。一夜、あざやかにハサミをさばき、男も女も美しく変身させるカンテツ美容師、蛭田恵子さん。20代を若さと勢いで突っ走ってきた“30歳目前女”の心の揺れを描ききる。
第2夜
2010年1月27日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)
[再] 2010年3月2日(火) 午前2時10分 (月曜深夜)
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第2夜は、銀座の街の装いが、一変する12月25日クリスマスの夜が舞台。
ディスプレーデザイナーの持木慎子(もちき・ちかこ)さん (39歳)は毎年この日カンテツ。老舗天ぷら屋の店頭にある季節感あふれるディスプレーを15年に渡り担当している。
22時の閉店後、誰もいなくなった店内で作業開始。細かい作業を一人で黙々と続ける。完成デザイン画はあるが、現場でアイディアが閃けばどんどん変更していく。
目の前は銀座通り。飲み会帰りのサラリーマンの喧噪、カップルの修羅場、水商売の女性たちの出退勤…今年の12月25日は金曜日。例年以上に賑わう銀座を舞台に、「母親としての自分」と「働く女としての自分」の両立をめざす持木さんの一晩を追う。
第3夜
2010年2月3日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)
[再] 2010年3月2日(火) 午前2時39分 (月曜深夜)
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第3夜は、夜間介助を必要とする人に、定期的な巡回サービスを行う介護福祉士。横浜市の落合水紀恵(みきえ)さん(36歳)は、通常の日勤のほか、週2回ほど徹夜で働く。
午後3時、夫の夕食を作り終えて出勤。午後5時から十数件の高齢者宅をまわり始める。温タオルで体を拭き、オムツを交換、着替え、体位交換をしておよそ30分。その間、「お顔をふきますね」「今度はこっち向きますよ」と声をかけ、その反応から体調なども探る。
様々な家庭が垣間見えてくる。仮眠時間はあるものの、業務が立て込めば休息のとれない時もある。疲労の増す早朝のモーニングサービス時間がいちばん忙しい。
都会を中心に増加する、高齢者の一人暮らし、介護を必要とする人々...。ほんのわずかでも助けようと落合さんは急ぐ。“人とのふれあいと安心”を届けようとするひと晩を追う。
第4夜
2010年2月10日(水) 午前0時10分(火曜深夜)
[再] 2010年3月2日(火) 午前3時09分(月曜深夜)
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第4夜は、真夜中のスキー場が舞台。鈴木清美さん(35)は、パウダースノーのゲレンデに人工雪を降らせる。8人チームのなかでたった1人の女性だ。鈴木さんが働く滋賀県の琵琶湖西岸のスキー場は積雪が少ないため、氷点下の夜には常に人工雪を降らせ、ゲレンデを整える。風や気温の変化によって降雪機の位置や配合する水の量を変えるなど、ひと晩中の監視が必要だ。
鈴木さんは、日本を代表するウェイクボード(水上版スノーボード)のプロ選手だった。オフシーズンの冬、仲間の誘いで始めた現在の仕事は今年で4年目。3年前に競技生活を引退したものの、「夏は水辺、冬は雪山」という琵琶湖中心の生活を今もやめられずにいる。
しかし35歳。いつまでも好きなことをして生きていられるのか。
7時前、降雪機の撤収が終わるころ、空が明るくなる。鈴木さんが励みにしているのは朝焼けの琵琶湖。鈴木さんの一番好きな時間だ。
「寒い、きつい、しんどい。でも、それが楽しい」という鈴木さん。真っ白なゲレンデを仕上げるひと晩に密着する。
第5夜
2010年2月17日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)
[再] 2010年3月7日(日) 午前2時10分(土曜深夜)
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第5夜は、兵庫県尼崎市の居酒屋チェーン店店長・中山智映子(ちえこ)さん(34歳)。「36歳までに独立し、理想の居酒屋を開きたい」とほぼ毎日カンテツしている。小柄でアニメのような可愛らしい声が印象的だが、2人の子どもを持つシングルマザーだ。
子どもとの時間を犠牲にしてまで働くのはなぜか。中山さんの脳裏に浮かぶのは一代で呉服屋を築いた父。56歳で急死した。「いつ何があるかわかならい。早く“生きた証”を作りたい」。それが中山の口癖だ。
週末は17時から朝5時まで。およそ10人のバイトスタッフを統率しながら、お客に料理と酒を出し続ける。料理の品質をチェックし、見栄えが悪いとキッチンに突き返す。宴会予約をとりつけるため営業に走り回ったり、テーブルに手書きのメッセージを添えて客を迎えるなど、アイディアも豊富だ。
激戦が続く居酒屋の世界に飛び込み、「忙しく働く時が一番幸せ」という中山さんのカンテツを追う。
第6夜
2010年2月24日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)
[再] 2010年3月7日(日) 午前2時39分(土曜深夜)
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第6夜は、長距離トラックの運転手、門馬千草(ちぐさ)さん(36歳)。大型13トンを転がし、千葉-大阪-三重間を往復、週6日は、トラックで寝泊まりをする。
男でも音を上げる40キロを超える荷物を軽々と運び、自ら仕事をとる営業もこなす。
仕事中の骨折やけがもある。プライベートの時間も極端に少ない。「なぜそこまでハードに働くの?」「どうしてトラックなの?」「結婚はしないの?」「支えは何?」
午後1時の荷積みから、翌朝7時まで彼女のカンテツにディレクターがトラックに同乗。どこまで彼女の本音に迫れるのか。一晩限りの真剣勝負が始まる・・・。
第7夜
2010年3月3日(水) 午前0時10分 (火曜深夜)
[再] 2010年3月7日(日) 午前3時08分(土曜深夜)
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第7夜は、瀬戸内海をゆく貨物船「翔洋丸(しょうようまる)」船長の寺田美夏(みか)さん(28歳)。広島・神戸間を往復し自動車部品のコンテナを運ぶ。国内航路のコンテナ船では初の女性船長。男社会に飛び込んだ、ガッツのある女性だ。
一回の航海は約15時間。午後4時に神戸港を出発。見張り兼操縦を、航海士2人と交代で務める。寺田さんは世界でも稀な難所・来島(くるしま)海峡通過を含む、深夜2時から朝7時までを担当。狭い水路を、双眼鏡やレーダー、海図、潮の流れなどのデータを駆使し、果敢に舵を切る。高価な積み荷と4人の船員の命を一身に担う重責。「だからこそやりがいがあります」と明るい。
私生活では2年前に結婚。「3か月続けて乗船し、1か月休暇に帰る」寺田さんを、サラリーマンの夫が川崎の自宅で待つという型破りな夫婦だ。
寺田さんの一晩の航海に同乗、ひたむきに自らの生き方を切り開こうと模索する姿を描く。