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【ドラマ・企業攻防】吉野家値下げせず!? “牛丼デフレ”の試練 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:外食
吉野家は値下げするのか。すき家が7日から牛丼並盛りを業界最安値の280円に値下げし、“牛丼デフレ”が一気に加速する中、吉野家は380円を堅持する構えだ。割高な米国産牛肉を使用し「こだわりの味」を守るには現在の値段がギリギリとみられている。値下げに参戦すれば、赤字に転落した業績がさらに悪化するのは必至だ。かつてのデフレの申し子が、試練を迎えている。
コストは1.5倍
値下げ当日に発表するという、すき家の電撃的な値下げから一夜が経過した8日午後7時過ぎ。吉野家の店舗の中でも最大の集客力を誇る有楽町店(東京都千代田区)は、いつもは満席も珍しくないのに、この日ばかりは空席が目立った。
会社帰りに立ち寄ったという30歳代の男性客は「100円の違いはさすがに大きい。吉野家の味が好きだけど、近くにすき家があったら行ってしまうかもしれない」と話した。
「味にこだわる当社が、同業他社の値下げに安易に対応することは思想としてあり得ない」
吉野家ホールディングスの安部修仁社長は、かねてこう宣言しており、その姿勢は崩していない。
吉野家が使う米国産牛肉は、BSE(牛海綿状脳症)による輸入制限の影響もあり、すき家の豪州産に比べコストは1.5倍とされる。
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