北新地・堂島でも放置自転車一掃へ　大阪

　放置自転車台数の政令市ワースト１返上に取り組んでいる大阪市は２５日、キタエリアの放置禁止区域を３月３０日から北新地、堂島周辺まで拡大すると発表した。一帯は大阪を代表する繁華街で、自転車を利用する飲食店の従業員や来店客が多い。市は自転車利用の自粛や近隣駐輪場の利用を呼びかけるとともに、４〜５月に大阪駅前ビルの周囲に計約１千台分の駐輪場を順次整備する。

　キタエリアでは既に昭和５８年からＪＲ大阪駅や阪急梅田駅の周囲を、昨年１１月からは西梅田地区を自転車放置禁止区域に指定。今回の対象は国道２号以南の曽根崎新地・堂島・堂島浜と国道１号沿いの梅新東〜西天満の計約０．３３平方キロ。

　一帯での放置自転車のピークは平日午後８時ごろ。御堂筋〜四つ橋筋間を中心に約３千台が放置され、緊急車両や歩行者の通行を妨げているという。市は指定日までに放置禁止の周知・啓発を進め、指定後は当面週２回のペースで放置自転車に赤札を張り、３０分後に撤去する方針。