岡山放送局

2010年2月26日 20時35分更新

弁護報酬水増し弁護士を送検


25日、岡山弁護士会に所属する弁護士が国選弁護の報酬を不正に多く受け取っていたとして逮捕された事件で、警察は26日、弁護士の身柄を検察に送りました。

この事件は岡山弁護士会に所属する黒瀬文平容疑者(68)が、犯罪の容疑者が国の費用で弁護士を依頼できる制度を悪用して、容疑者と面会した回数を20回以上水増ししたうその報告書を提出し、正当な報酬よりも30万円余り多いあわせて78万円あまりをだまし取ったとして詐欺の疑いで25日、警察に逮捕されたものです。

警察は、26日、黒瀬弁護士の身柄を岡山地方検察庁に送りました。

警察の調べに対し、黒瀬弁護士は「面会した回数で報酬をもらうとは知らなかった。故意でやったわけではない」と供述し、容疑を否認しています。

警察では25日、黒瀬弁護士の自宅や事務所の家宅捜索を行い、パソコンや業務日誌などの証拠品を押収していて、引き続き黒瀬弁護士から話を聞くとともに押収した証拠を調べて犯行のいきさつを調べることにしています。