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八ッ場ダム関連工事、受注企業の献金問題:その1

2010年2月24日:パート2

 本日、自民党が出席していない国土交通委員会で質問に立った民主党の中島正純衆院議員が、「八ッ場ダム建設工事受注企業の献金問題」を取り上げた。 質問の中で、ダム関連工事を受注した業者から、群馬県内の自民党及び民主党の政党支部等に、2008年までの3年間で、「合計約5000万円の献金」が行われていたことを明らかにしたとのこと。 献金を受けていた国会議員の中に、山本一太の名前もあった。 結論から言うと、これは事実だ。 八ッ場ダム関連工事を受注していることを把握していたわけではない。 が、結果として、10社を超える地元の受注企業から、献金をもらっていた。 全て、政治資金収支報告書に記載している。

 このこと自体は、新しい話ではない。 昨年の11月16日に某週刊誌から、この件についての取材依頼があった。 同日の「赤旗」にも、「八ッ場ダム関連工事受注業者、群馬県選出の自民党議員に献金」という記事が掲載された。 キッカケは、前原誠司国土交通大臣の発言(「ダム建設地の地元選出議員が受注企業から献金を受けている」)だった記憶がある。 

 さっそく、地元秘書に連絡して、過去のデータを調べさせた。 その結果は、昨年11月20日のブログ「八ッ場ダムと政治献金:その1ー3」に書いた。 自分が取材に応じた某週刊誌の同じ月の号にも、「赤旗」と同趣旨の記事が掲載された。 そこには、受注業者から地元選出の自民党国会議員や県会議員の支部に対して行われた献金の額が書かれていた。 

 過去のブログに一度書いた話ではあるが、今回の国土交通委員会の質疑を踏まえて、もう一度、この問題に対する自分の立場を明確にしておきたいと思う。 そのためには、先ず、中島正純衆院議員の質問の内容を、きちっと把握しなければならない。 すぐに、国土交通委員会で配布された質問資料を取り寄せた。 

 ええと、質問資料は2つ。 資料ー1は、「八ッ場ダム事業受注業者からの政治団体に対する献金一覧」となっている。 山本一太が代表を務める群馬県参院選挙区第三支部の欄を見ると、18の会社から、合計500万円が献金されたことになっている。 あれ? 昨年の11月に地元秘書に調べさせた時は、献金をもらっている企業は7、8社。 献金額は、420万円(?)だった記憶がある。 今日、改めて地元スタッフに資料のコピーを送って、確認してみた。 やはり、中島氏のデータのほうが正確のようだ。

 この資料によれば、(献金額が多い順に)上野公成元参院議員が1370万円(27社)、小渕優子衆院議員が765万円(24社)、中曽根弘文参院議員が604万円(11社)、山本一太が500万円(18社)となっている。 さらに、尾身幸次前衆院議員に252万円(6社)、谷津義男前衆院議員に288万円(3社)と続く。

 そこからは、地元首長や自民党県議のリストが並ぶ。 最後のページの最後の欄に、民主党群馬県第2区総支部の石関貴史衆院議員に24万円(1社)、民主党太田支部の黒沢孝行県議に32万円(1社)、民主党桐生支部の大沢幸一県議に30万円(1社)というデータが登場する。

 資料ー2は、「献金企業の八ッ場ダム事業落札状況一覧」だ。 表紙に太字で「落札率95%以上の件数は、264件中の180件」と書かれている。 あ、国際電話をかけないと! この続きは「八ッ場ダム関連工事、受注企業献金問題:その2」で。


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