石川のニュース 【1月8日03時33分更新】

04年の少女暴行も自供 加賀地区の連続わいせつ被告 現場周辺にハンマー
 加賀地区の民家で相次いだ女性暴行事件で、白山市福永町、無職松田明被告(35)= 強姦(ごうかん)致傷罪などで起訴済み=が、2004(平成16)年の同種事件への関 与を7日までに自供したことが、捜査関係者への取材で分かった。寺井、松任署、石川県 警捜査1課の合同捜査班は被害者の自宅周辺で凶器のハンマーを発見。被害者のDNAが 採取された。合同捜査班は近く、強制わいせつ致傷の疑いで同被告を追送検する。

 松田被告は昨年9月の逮捕後、これまでに女性暴行事件3件、窃盗事件1件の計4回起 訴されている。起訴状によると、同被告は07年9月から09年8月、加賀地区の民家3 軒に侵入し、女性3人の首をそれぞれタオルやストッキングで絞めて失神させた上で暴行 し、けがを負わせたほか、暴行目的で侵入した民家から現金1万円を盗んだとしている。

 捜査関係者によると、同被告は起訴された事件以外に、04年にも加賀地区の民家に侵 入し、10代の少女の頭をハンマーで殴るなどしてけがを負わせ、わいせつな行為をした と自供したという。

 合同捜査班は松田被告の供述に基づき、被害者の自宅周辺を捜索し、凶器のハンマーを 見つけた。凶器には毛髪のようなものが付着しており、警察庁科学警察研究所で鑑定した ところ、ハンマーから採取された付着物と被害者少女のDNA型が一致したという。合同 捜査班は松田被告の事件への関与が強まったとして、追送検する方針を固めた。

 捜査関係者によると、松田被告はこの事件以外にもハンマーを凶器にした複数の女性暴 行事件への関与を供述しており、合同捜査班は全容解明を急いでいる。


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