京都市は9日、JR京都駅南口の「アバンティホール」(南区)の有償譲渡先に学校法人「龍谷大学」(伏見区)が決定したと発表した。譲渡価格は計1億9000万円。同大学は学生サークルの発表や市民向け公開講座の場として利用する予定で貸し館業務も引き継ぐ。今年度中に市と売買契約を締結する。
同ホールは、市が建設したビル9階に84年に開設され、客席数362席のホールと定員32人の会議室がある。音楽イベントを中心に講演や研修などに利用されてきたが、平日の稼働率が50%台にとどまるなどして赤字運営になっていた。市の有償譲渡先募集に応募したのは同大学だけだった。【木下武】
毎日新聞 2010年2月10日 地方版