記者日記

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個性の尊重 /埼玉

 4歳のめいに、可愛いキャラ付きパジャマを「保育園のお昼寝で着てね」と渡したところ、浮かない表情で「着ない」。驚いたが、姉から「最近はピンクやフリフリ付きしか着たがらないんだよ」と言われ、成長を実感した。

 性同一性障害と診断され、学校生活上の性別を「女児」に切り替えた小2の男児のことが報道された。かつて「前に穴が開いたパンツは嫌」と涙を流して訴えた男児は今、髪を結い、スカート姿で元気に登校しているという。

 この障害に苦しむ子らが周囲に正直に悩みを打ち明けても、対応が遅れ、不登校や自殺を考えるケースも出ているという。

 めいはパジャマを喜んで着てくれているが、子供の訴えが単なる「わがまま」なのか、「障害」や「個性」なのかを見極めるのは難しそうだ。まず耳を傾けることが大切なのだと思う。【町田結子】

毎日新聞 2010年2月25日 地方版

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