しらかば帳

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白いスニーカー /長野

 近付くサイレンの音で表に出ると、数軒隣のマンションに消防車が来ていた。不審火という。闇夜を照らす赤色灯に、あの白いスニーカーを思い出した。

 記者も小学校に入ったばかりのころ火災に遭った。マンションの共用通路に置いた原付きバイクへの放火が原因。消防隊員に手を引かれながら玄関まで逃げたとき、思わず白いスニーカーを履こうとした。「そんなのどうでもいい」。一喝されて、裸足で逃げた。

 バイクと通路沿いの子供部屋が黒焦げになっただけで、幸いけが人はなかった。絶えることのない放火という愚行に胸が痛む。(竹)

毎日新聞 2010年2月25日 地方版

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