うちわ話

　坂出市立病院は、全面建て替え方針のもと、あり方有識者会議による基本構想・計画の素案がまとまった。市は２５日から１カ月間、市民に素案を公表し、意見を募る▼昨年の市長選では、病院の施設改修の行方に注目が集まった。だが、市民からは「医師や看護師が親身に対応してくれる」との声が聞かれ、実際には、ハード面よりも、診療の丁寧さや病院スタッフの人柄が重視されていると感じた▼素案では、移転新築や産科再開などの機能強化が提示された。年度内には修正案が策定され、病院の将来像が示される。計画通りに進められれば、設備機能が充実した医療機関になるが、市民が病院に示した信頼こそ、大事に守ってほしい。【馬渕晶子】