調査票
(本アンケートは既に終了しております)
震災時におけるトイレに関する意識調査
〜トイレがない!その時あなたは・・・。〜
■背景と目的
このアンケート調査は、国土交通省都市・地域整備局下水道部の業務委託を受けた(財)下水道新技術推進機構からの依頼を受けて行うものです。国土交通省では、東京でいつ起きてもおかしくない大規模地震に備えるため、さまざまな対策について検討しています。本調査は、震災時のトイレに関するものです。
花火大会でのトイレの行列待ち、突然の下痢に襲われてのトイレ探し・・・など、トイレまつわる困窮は、誰もが等しく体験するものですが、いざ大地震が起こった時に、どのようになるか想像したことがあるでしょうか?
大地震発生後には、トイレは壊れていなくても水は出ない、流せない等の理由で、トイレが使用できない状態になります。事実、阪神・淡路大震災や新潟県中越大震災では、学校のグランド・体育館裏の側溝などに糞便の山ができ、体調を崩す人も現れました。
このように大地震発生後トイレ問題は、汚い臭いなどの衛生的な問題はもちろん、人間としての尊厳に関わる重大な問題でもありますので、ご協力よろしくお願い致します。
【集計結果の公表および個人情報】
このアンケート調査は、NPO法人大丸有エリアマネジメント協会が主催するものです。アンケート結果は数値的な集計が行われ、回答された方が特定されるような形態で第三者に開示されることはありません。回答者の個人情報は、大丸有エリアマネジメント協会で厳重に管理致しますのでご安心下さい。
〜トイレがない!その時あなたは・・・。シナリオT〜
オフィスでの仕事中に大地震が発生しました。公共交通機関が被災したことや業務上の都合により、オフィスビル(大丸有地区)に3日間程度はとどまらざるを得ない状況です。
地震による断水の影響で、ビルのトイレは水が流せず、地震発生後数時間で糞便が溢れ使用困難な状況となりました。また、災害用として備蓄されていたトイレも全く数が足りず、ビル内のどこにも快適に使用可能なトイレがない状況となりました。(小便については自然に流れるので何とか使用可能とします。)

汚物に覆われた便器
(※近代消防社 刊、山下亨 編著、トイレが大変!)
問1. |
地震発生後3日間、ビル内のどこにも使用可能なトイレはありません。あなたならどのようにして用を足しますか?(大便を想定してお答え下さい)
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屋外に出て、路地裏・高層ビル裏などの目立たない場所で用を足す
屋内(ビル内)の目立たない場所で用を足し、新聞紙などに屋内(ビル内)にまるめて捨てる
3日間ぐらいなら、とにかく我慢する
問2. |
ビルのトイレがこのような状態で、あなたは排泄をコントロールするために食事や水分を取らないようにしますか?
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出来るだけ食事も水分も取らないようにする
食事や水分は取るようにする
地震による被害を免れ、快適に使用できるトイレが近くにあるという確かな情報が伝えられました。しかし、そのトイレまでは歩いて行かなければなりません。
問3. |
地震発生後、快適なトイレが使えないビルのなかにとどまる3日間、どの程度の所用時間までなら、使用可能なトイレに行こうと考えますか?(大便を想定してお答え下さい。また、トイレの待ち時間は無視できると仮定します。)
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トイレを我慢してビルにとどまる
片道30分以内なら快適に使用可能なトイレに行く
片道60分(1時間)以内なら快適に使用可能なトイレに行く
片道60分(1時間)以上かけても快適に使用可能なトイレに行く
〜トイレがない!その時あなたは・・・。シナリオU〜
オフィスでの仕事中に大地震が発生しました。公共交通機関がストップしていますが、上司から勧められ、家族の安否や自宅の破損状態を確認するため、一旦歩いて自宅に戻ることにしました。
地震による断水の影響で、帰宅途中の駅や公園のトイレは水が流せず、糞便で溢れ使用困難な状況にありました。
問4. |
職場から自宅までの通勤時間は通常(公共交通機関を使って)どのくらいですか?
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30分以内
30分〜1時間
1時間〜2時間
2時間以上
問5. |
職場から自宅まで昼間歩くとして、時間はどのくらいかかりますか?(※参考:人間の歩行速度は時速3〜4kmと言われています。)
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30分以内
30分〜1時間
1時間〜2時間
2時間〜4時間
4時間〜8時間
8時間以上
問6. |
歩いての帰宅途中にトイレに行きたくなりましたが、慣れない土地でどこにトイレがあるかも分からず、また途中で駅や公園のトイレが糞便で溢れかえった惨劇を目の当たりにしていました。あなたならどのようにして用(大便)を足しますか?
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路地裏・空き地・公園などの目立たない場所を探し、そこで用を足す
駅ビルなどの建物まで行き、そこで用を足し、新聞紙などにまるめてその建物内に捨てる
自宅に着くまでは我慢する
問7. |
問6と同様の質問です。小便ならどのようにして用を足しますか?
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路地裏・空き地・公園などの目立たない場所を探し、そこで用を足す
駅ビルなどの建物まで行き、そこで用を足し、新聞紙などにまるめてその建物内に捨てる
自宅に着くまでは我慢する
問8. |
帰宅するまでの間、あなたは排泄をコントロールするために食事や水分を取らないようにしますか?
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出来るだけ食事も水分も取らないようにする
食事や水分は取るようにする
歩いて帰宅しようとする時、通常とは異なる迂回ルートを通れば、被害を免れ快適に使用できるトイレが自由に使えるという確かな情報が伝えられました。しかし、その迂回ルートは通常のルートより時間がかかります。
問9. |
どの程度の迂回時間(通常のルートと比較して迂回ルートの方が余分にかかる時間)なら、迂回ルートを選択すると思いますか?(トイレの待ち時間は無視できると仮定します。)
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迂回せず、まっすぐ自宅に向かう
迂回時間が30分以内なら迂回ルートを選ぶ
迂回時間が60分(1時間)以内なら迂回ルートを選ぶ
迂回時間が120分(2時間)以内なら迂回ルートを選ぶ
迂回時間が120分(2時間)以上でも迂回ルートを選ぶ
〜トイレがない!その時あなたは・・・。シナリオV〜
大地震発生後のトイレ問題に対応するための参考として、次の質問にお答え下さい。
問10. |
区とビルの管理者は協力して、大地震が発生した時に備えて、あらかじめ、あなたのオフィスのトイレが通常どおり使える状態に復旧させるための計画を立案するとします。その場合、地震発生後何日程度で復旧させることを目標とすべきでしょうか。この場合、復旧時間が短いほど、税金やビルのテナント料で賄われる対策費用がかかることになります。
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1日以内
1日〜2日
2日〜4日
4日〜1週間
1週間〜2週間
2週間以上
問11. |
問11と同様、市区町村は、大地震が発生した時に備えて、あらかじめ、あなたの自宅のトイレが通常通り使える状態に復旧させるための計画を立案するとします。その場合、地震発生後何日程度で復旧させることを目標とすべきでしょうか。この場合、復旧時間が短いほど、税金によって賄われる対策費用がかかることになります。
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1日以内
1日〜2日
2日〜4日
4日〜1週間
1週間〜2週間
2週間以上
問12. |
災害時に避難所に設置される仮設トイレには、定期的な汲み取り・搬出が必要な「溜め込み式」と、汲み取り・搬出が不要な「マンホールトイレ」(下図参照)があります。「溜め込み式」の場合は、あなたを含め避難所の人々が、1〜2日毎に交代して汲み取り・搬出を行わなければならないのに対して、「マンホールトイレ」では下水道の特殊なマンホールに据え付けて使用するもので、長期にわたって汲み取り・搬出が必要ありませんが、「溜め込み式」より「マンホールトイレ」の方が高価であると仮定します。あなたの自宅の町内会が災害に備えた備蓄用の仮設トイレを購入するため、あなたも負担金を支払うことになりました。あなたは「マンホールトイレ」の負担金が何円までなら「マンホールトイレ」の方を購入すべきだと思いますか?
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溜め込み式より多くの負担ならばマンホールトイレは必要ない
1世帯当たりの負担金が、8,000円以上10,000円未満
1世帯当たりの負担金が、10,000円以上15,000円未満
1世帯当たりの負担金が、15,000円以上30,000円未満
1世帯当たりの負担金が、30,000円以上50,000円未満
1世帯当たりの負担金が、50,000円以上100,000円未満
1世帯当たりの負担金が、100,000円以上でもマンホールトイレ

マンホールトイレ (※近代消防社 刊、山下亨 編著、トイレが大変!)
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