(CNN) 米テキサス州オースティンで米内国歳入庁(IRS)事務所のビルに小型機が突っ込んだ事件で、死亡したIRS職員の遺族が、小型機を操縦していた男の遺族を提訴した。
この事件では2月18日、オースティン在住の男が小型機を操縦してIRSのビルに突っ込み、IRS職員のバーノン・ハンターさんが死亡した。操縦していた男も死亡が確認された。
ハンターさんの妻は22日、操縦していた男の妻を同州トラビス郡の裁判所に提訴。「夫が他人に危害を加える恐れのあることを妻は知っていたはずであり、犯行を防ぐことができたはず」だと訴えた。
さらに、この男を恐れた妻が事件前夜、娘を連れてホテルに宿泊していたとも述べ、「他人に対して予見された危害を防ぐため、適切な手を打つべき義務があった」と主張している。
警察は、男の妻が事件前夜、ホテルに宿泊していたことは確認しているが、理由は明らかにしていなかった。家庭内暴力についての通報を受けたことはなかったという。妻は事件後、「被害者と遺族の方に心よりお悔やみ申し上げます」との談話を発表している。