2010.02.25 Web posted at:  19:09  JST Updated - CNN
エンタテインメント

人気シェフ「猫肉食べた」発言で物議、番組降板 イタリア

ローマ(CNN) イタリアの人気シェフが国営放送の番組で猫を食べる話を紹介したことを理由に、番組を降板させられた。動物愛護団体は猛反発しているが、本人は「歴史的事実を話したまでで、謝罪するつもりはない」と強気の姿勢を崩していない。

騒ぎの中心人物は、大御所シェフのベッペ・ビガッツィ氏(77)。国営テレビRAIの生放送番組で10日、トスカーナ地方では昔、猫の肉を食べていたと話し出し、「肉がなければ猫を殺せ」という言い伝えもあったと解説。猫肉を柔らかくするために、湧き水に3日間漬けておくといったやり方まで紹介した。

ショックを受けた様子の女性司会者を尻目にビガッツィ氏は、自分も何度も猫を食べたことがあると続け、鶏肉やウサギの肉よりもおいしいと言い放った。

放送後にRAIは直ちにビガッツィ氏を降板させた。同氏によると、二度と番組には出演させないと言われたという。

CNNの取材に対してビガッツィ氏は「(猫を食べる習慣は)イタリア各地にあった」などと話し、戦争中に食べ物に困って猫を食べたエピソードを披露。動物愛護団体の批判については「彼らの問題であり、私の問題ではない」と語気を強めた。

動物愛護団体関係者はこうした発言について「なぜ今、わざわざ猫を食べる話をしなくてはならないのか。法律で禁じられていることなのに」と憤る。しかしビガッツィ氏は最初から反発を見越していた節があり、「彼らは怒るかもしれないが、猫などの動物が、イタリアの店で売られているウサギと違うと思うこと自体が間違いだ」と番組の中で発言していた。

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