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五輪ショート:韓国、失格で金逃して抗議 女子三千リレー

ショートトラック女子三千メートルリレー決勝後、失格が知らされぼうぜんとする韓国の趙海利(右端)ら。奥は繰り上げ優勝となり喜ぶ中国の選手たち=パシフィックコロシアムで2010年2月24日、石井諭撮影
ショートトラック女子三千メートルリレー決勝後、失格が知らされぼうぜんとする韓国の趙海利(右端)ら。奥は繰り上げ優勝となり喜ぶ中国の選手たち=パシフィックコロシアムで2010年2月24日、石井諭撮影

 バンクーバー冬季五輪第13日(24日)、ショートトラックの女子三千メートルリレーは中国が初優勝。5~8位決定戦に出場した日本(伊藤亜由子、貞包紘子、酒井裕唯、桜井美馬)は、7位に終わった。5連覇を狙った韓国は失格だった。

 冬季五輪女子競技の連覇記録として単独最多となる5連覇は、幻に終わった。女子三千メートルリレー決勝で1着でゴールした韓国。だが、進路妨害を取られて失格となり、2着だった中国に初の栄冠が転がり込んだ。

 レース終盤、両チームがタッチの直後、コーナー入り口で内側やや前方にいた韓国の金※廷(キム・ミンジョン)の靴のブレード(刃)が、外側から競りかけた中国の孫琳琳の刃に接触。バランスを崩した孫が外に膨らみ、金がリードを広げたが、これが妨害行為と裁定され、中国の繰り上げ優勝が決まった。金は「理由が分からない。審判の言っていることが分からない」と吐き捨てるように言い、韓国の崔光福(チェ・グァンボク)コーチはリンクサイドのマットをたたいて抗議。「体の接触はなく、失格の必要はなかったはずだ」と訴えた。

 裁定したオーストラリア人審判は、02年ソルトレークシティー五輪男子千五百メートルで、1着でゴールした金東聖(韓国)を失格とし、アポロ・アントン・オーノ(米国)の繰り上げ優勝を判定したのと同人物。崔コーチは報道陣にその件を持ち出し、「本当に最悪だ」と嘆いた。

 一方の孫は「オフィシャルの決定は公平と思う。しっかりと気持ちが入っていたから勝てた」とコメントした。【来住哲司】(※は「王」へんに「文」)

毎日新聞 2010年2月25日 20時33分(最終更新 2月25日 21時00分)

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