◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
文字サイズ100%
オリックス・岡田彰布監督(52)が24日、今キャンプ最大級のカミナリを落とした。27、28日の阪神とのオープン戦(安芸、春野)を前に、阪神の首脳陣が本来の手順を踏まず、先発投手を探ってきたことに激怒。「普通、投手コーチに電話なんてせえへんよ」と声を荒らげた指揮官は、練習でも細かいミスを連発した選手たちにも怒りをあらわ。朝から晩まで怒り通しの一日だった。
冷静な岡田監督の声が自然と上ずった。事の発端は27日の阪神とのオープン戦(安芸)の開幕投手。阪神のある首脳陣が打順を考える上で早めに登板予定の投手を聞こうと、星野投手コーチに直接電話をした。
本来ならば、試合の2、3日前あたりに、球団のマネジャー同士が連絡を取り合って確認するのが球界の慣例。ところが、それよりも早い時期に探ってきた行動が気に食わなかったようだ。「誰とは言わんが1週間も前から電話してきよったらしい。投手コーチが『言っていいですか』と確認に来たから『言う必要ないよ』と言うといたわ」と、怒りを隠さなかった。
オープン戦でもチームの方針により明かさない球団もあるが、岡田監督は阪神の監督時代から選手起用に関してはオープンにしており、情報を隠すつもりはないが、この“探り”に「まだ言う必要はないやろ。普通、投手コーチに電話なんてせえへんよ」と古巣のやり方が許せなかったようだ。
阪神監督時代の07年、オリックス戦(安芸)で当時、主力投手だった川越(現ロッテ)が先発。パ・リーグ選手の仕上がりの早さを肌で感じていたという。その試合では4回1失点と打ち崩せなかったが、打者がその投手を打てるか打てないかは問題視していなかった。「(先発を)聞いたからって、何がどうなるもんでもないやん」とピシャリ。指揮官の“大噴火”で、古巣・阪神との因縁ムードが高まったことは確か。高知での関西対決から目が離せない。
◆オープン戦の“慣例” 勝敗にこだわる公式戦と違い、オープン戦は各球団とも各選手の調整や、選手起用をテストする場と位置づけている。そのため対戦する球団同士が事前に、先発投手など起用する投手を教え合うことが多い。
◆岡田監督と古巣・阪神との因縁バトル
★今岡 阪神から戦力外通告を受けた今岡(現ロッテ)が12球団合同トライアウトを受験。「現役をやりたいというなら話をまとめてくるのが編成の仕事」とフロントを批判。坂井オーナーが事情説明に乗り出す事態となった。
★矢野 城島を獲得し控え捕手の立場が濃厚となった矢野にラブコール。阪神側からは抗議を受けたが、矢野は「岡田さんからそう言ってもらえるのはありがたい」と感謝。
★バルディリス 阪神が昨年オフに自由契約にしたウエスタン・リーグの首位打者を獲得。1軍で成績を残せなかったが、「打撃が伸びれば使える」と自信。
(2010年2月25日10時36分 スポーツ報知)