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跳び続けて16本=浅田、アクセルへの思い〔五輪・フィギュア〕

(時事通信) 2/25 16:49 コメント数:0

 苦手なショートプログラムで力を出し切った前夜の余韻を感じさせるように、浅田の滑りは軽やかだった。昼前の本番リンク。フリーの曲「鐘」が重厚な音で響き始めるとジャンプは跳ばずに流し、最後のステップに入ると力がこもった。
 待ち焦がれていた五輪の舞台で一つ、満足のいく演技をできた。そんな高ぶった達成感のような気持ちの一方で、まだ残りの半分がある。40分間の練習の終盤に入ると、いつもと同じように、立て続けにトリプルアクセルを跳び始めた。
 最初はリンクの両サイドで肩慣らしをする。助走の勢いは十分につけながら、2回転半だけ回って体を温めた。そこから7本連続で跳び、うち6度着氷。見守った日本の吉岡伸彦監督は「動きを見る限りはクリーンなランディング(着氷)をしている」と、うなずいた。
 夕方のサブリンクでの練習はパスする選手も多い。金妍児は来なかったが、浅田は「鐘」に合わせてトリプルアクセルを確かめたかった。1本目が抜けて1回転半になると、2本目も同じように抜けた。険しい顔で、曲がかかった貴重な時間を捨ててもう一度。スピード感のある助走から鋭い回転で跳び上がったが軸が傾き、手を付いた。
 トリプルアクセルを16本跳んだ。フリーで、あと2本。絶対に決めたい。百発百中とはいかなくても、思いは伝わってきた。(バンクーバー時事)
金妍児(キム・ヨナ)

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(時事通信) 最終更新:2/25 17:05

時事通信

 
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