トニママこと仲本博子さんとのメールのやりとりをご本人の許可を得て公開させていただきます。
皆さんも実感していらっしゃると思いますが、特別支援教育が行き渡りつつある今
「支援級の中での他害児」が問題になっています。
果たしてアメリカではどのようにこの問題を解決しているんだろう?
そう思って訊いてみました。
=====
浅見→トニママ
なんか最近の記事への反響を見ていると「自閉症者は迷惑だ」という本を出したほうが売れるんじゃないかと思うくらいです(出しませんけど)。
「ありのままではよくない」との声多数です。
一つは高機能のお子さんがどんどんどんどん診断がつきはじめたからのようです。
前はなるべく表に出すまいとしていた犯罪の問題も隠さなくなりました。これはいいことです。
まだまだ始まりたての特別支援教育ですから、現場での甘やかしも相当あるみたいです。
そのマイナス面が目に付くようになったのでしょう。
支援級の中でぶったりぶたれたりがあります。他害児の餌食になっている被害児のお母さんたちは怒っています。
でもしつけだけではなくもって生まれた気質の問題でもあるので、他害児の母としてもどうしようもないというつらさを訴えます。
ノウハウのある先生でないと、この問題は解決できません。他害児の天下になってしまいます。
被害児はむしろ普通学級にいたほうがいいくらいになってしまいます。
アメリカではこういう問題どう解決しているんでしょうね?
仲本さんのご存知のように、自由の国アメリカより日本は子どものお行儀にゆるいところがあるので、
かえってアメリカのほうがきちんと問題を解決しているような気がするのですがどうでしょうか?
トニママ→浅見
障害児の問題行動に関しては、先生と親がチームアップすることから始まって、
解決できなかったときはスクールカウンセラー、行動療法セラピストなど専門家の協力を得るのが通常の流れだと思います。
こちらでも同様に大半の他害児の親はそれなりの言い訳があるので、どれだけ親御さんが協力して下さるかで成果が違うと思います。
最終的に問題行動専門の学校へ転校を余儀なくされることもあるし、とにかく違う学校の違うカリキュラムをトライしてみることもあります。
親がそういった試みに協力しなかったときは、訴訟へ発展することもあるようです。
=====
いやあ、さすが。
私はこういう情報がもっとアメリカから流れてくるべきだと思いますね。
日本の学校が療育をなかなか入れられないのは資本の論理を介入させるのが難しいからです。
そして問題児を野放図にせざるを得ない(その結果被害児が被害を受け続ける)のは学校が司法の論理を介入させないからです。
ちなみに「自閉っ子、深読みしなけりゃうまくいく」に書いてありますが、不登校は親が義務を怠ったということで逮捕の可能性があるそうです。
恵まれた療育環境の背後には、親にもきちんと覚悟を促す峻厳な契約社会があります。
同じことを日本でやればいいというわけではありません。
ただ、むやみに個々の療法だけ輸入してもおそらく根付かない。
アメリカの親たちはやはり覚悟を持たざるをえない社会の中に生きています。
そして問題行動にはきちんと対処しなければ、コミュニティにとっても本人にとっても将来いいことはないということでしょう。
給食の未納費さえ回収できない日本では、他害児の親が学校に訴えられることはないでしょう。
ただしat your own riskであることは、日米ともに変わらないと思いますね。
皆さんも実感していらっしゃると思いますが、特別支援教育が行き渡りつつある今
「支援級の中での他害児」が問題になっています。
果たしてアメリカではどのようにこの問題を解決しているんだろう?
そう思って訊いてみました。
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浅見→トニママ
なんか最近の記事への反響を見ていると「自閉症者は迷惑だ」という本を出したほうが売れるんじゃないかと思うくらいです(出しませんけど)。
「ありのままではよくない」との声多数です。
一つは高機能のお子さんがどんどんどんどん診断がつきはじめたからのようです。
前はなるべく表に出すまいとしていた犯罪の問題も隠さなくなりました。これはいいことです。
まだまだ始まりたての特別支援教育ですから、現場での甘やかしも相当あるみたいです。
そのマイナス面が目に付くようになったのでしょう。
支援級の中でぶったりぶたれたりがあります。他害児の餌食になっている被害児のお母さんたちは怒っています。
でもしつけだけではなくもって生まれた気質の問題でもあるので、他害児の母としてもどうしようもないというつらさを訴えます。
ノウハウのある先生でないと、この問題は解決できません。他害児の天下になってしまいます。
被害児はむしろ普通学級にいたほうがいいくらいになってしまいます。
アメリカではこういう問題どう解決しているんでしょうね?
仲本さんのご存知のように、自由の国アメリカより日本は子どものお行儀にゆるいところがあるので、
かえってアメリカのほうがきちんと問題を解決しているような気がするのですがどうでしょうか?
トニママ→浅見
障害児の問題行動に関しては、先生と親がチームアップすることから始まって、
解決できなかったときはスクールカウンセラー、行動療法セラピストなど専門家の協力を得るのが通常の流れだと思います。
こちらでも同様に大半の他害児の親はそれなりの言い訳があるので、どれだけ親御さんが協力して下さるかで成果が違うと思います。
最終的に問題行動専門の学校へ転校を余儀なくされることもあるし、とにかく違う学校の違うカリキュラムをトライしてみることもあります。
親がそういった試みに協力しなかったときは、訴訟へ発展することもあるようです。
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いやあ、さすが。
私はこういう情報がもっとアメリカから流れてくるべきだと思いますね。
日本の学校が療育をなかなか入れられないのは資本の論理を介入させるのが難しいからです。
そして問題児を野放図にせざるを得ない(その結果被害児が被害を受け続ける)のは学校が司法の論理を介入させないからです。
ちなみに「自閉っ子、深読みしなけりゃうまくいく」に書いてありますが、不登校は親が義務を怠ったということで逮捕の可能性があるそうです。
恵まれた療育環境の背後には、親にもきちんと覚悟を促す峻厳な契約社会があります。
同じことを日本でやればいいというわけではありません。
ただ、むやみに個々の療法だけ輸入してもおそらく根付かない。
アメリカの親たちはやはり覚悟を持たざるをえない社会の中に生きています。
そして問題行動にはきちんと対処しなければ、コミュニティにとっても本人にとっても将来いいことはないということでしょう。
給食の未納費さえ回収できない日本では、他害児の親が学校に訴えられることはないでしょう。
ただしat your own riskであることは、日米ともに変わらないと思いますね。