部品の増設および交換: Dell Inspiron 1501 オーナーズマニュアル
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部品の増設および交換
Dell Inspiron 1501 オーナーズマニュアル
作業を開始する前に
本章では、コンピュータのコンポーネントの取り付けおよび取り外しの手順について説明します。特に指示がない限り、それぞれの手順では以下の条件を満たしていることを前提とします。
- 「コンピュータの電源を切る」(このページを参照)および「コンピュータ内部の作業を始める前に」(コンピュータ内部の作業を始める前にを参照)の手順をすでに終えていること。
- Dell『製品情報ガイド』の安全に関する情報を読んでいること。
- コンポーネントを交換するか別途購入している場合、取り外し手順と逆の順番で取り付けができること。
奨励するツール
このマニュアルで説明する操作には、以下のツールが必要です。
- 細めのマイナスドライバ
- プラスドライバ
- 細めのプラスチックスクライブ
- フラッシュ BIOS のアップデート(デルサポートサイト support.jp.dell.com を参照)
コンピュータの電源を切る
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注意: データの損失を避けるため、コンピュータの電源を切る前に、開いているファイルをすべて保存してから閉じ、実行中のプログラムをすべて終了します。 |
- オペレーティングシステムをシャットダウンします。
- 開いているすべてのプログラムやファイルを保存して終了します。スタート ボタンをクリック
して、終了オプション をクリックします。
- コンピュータの電源を切る ウィンドウで、電源を切る をクリックします。
オペレーティングシステムのシャットダウンプロセスが終了した後に、コンピュータの電源が切れます。
- コンピュータおよび接続されているデバイスの電源が切れていることを確認します。オペレーティン
グシステムをシャットダウンしても、コンピュータおよび接続されているデバイスの電源が自動的に
切れない場合は、コンピュータの電源が切れるまで電源ボタンを数秒間押し続けてください。
コンピュータ内部の作業を始める前に
コンピュータの損傷を防ぎ、ご自身の身体の安全を守るために、以下の点にご注意ください。
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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警告: 部品やカードの取り扱いには十分注意してください。カード上の部品や接続部分には触れないでください。
カードを持つ際は縁を持つか、金属製の取り付けブラケットの部分を持ってください。プロセッサのようなコン
ポーネントは、ピンの部分ではなく端を持つようにしてください。
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注意: コンピュータシステムの修理は、資格を持っているサービス技術者のみが行ってください。デルで認められていない修理による損傷は、保証の対象となりません。 |
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注意: ケーブルを外すときは、コネクタまたはストレインリリーフループの部分を持ち、ケーブル自身を引っ張らないでください。ロックタブ付きのコネクタがあるケーブルもあります。このタイプのケーブルを抜く場合、ロックタブを押し入れてからケーブルを抜きます。コネクタを抜く際は、コネクタのピンを曲げないようにまっすぐに引き抜きます。また、ケーブルを接続する前に、両方のコネクタが正しい向きに揃っているか確認します。 |
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注意: コンピュータの損傷を防ぐため、コンピュータ内部の作業を始める前に、次の手順を実行します。 |
- コンピュータのカバーに傷がつかないように、作業台が平らであり、汚れていないことを確認します。
- コンピュータの電源を切ります。コンピュータの電源を切るを参照してください。
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注意: ネットワークケーブルを外すには、まずネットワークケーブルをコンピュータから外し、次に壁のネットワークジャックから外します。 |
- 電話ケーブルとネットワークケーブルをすべてコンピュータから外します。
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注意: システム基板への損傷を防ぐため、コンピュータを修理する前にバッテリーをバッテリーベイから取り外してください。 |
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メモ: コンピュータへの損傷を防ぐため、本製品専用のバッテリーのみを使用してください。他の Dell コンピュータ用のバッテリーは使用しないでください。 |
- コンピュータおよび取り付けられているデバイスをコンセントから外し、コンピュータの底面にあるバッ
テリーベイリリースラッチをスライドさせたまま、バッテリーをベイから持ち上げます。
- オプティカルドライブが取り付けられている場合は、オプティカルドライブベイから取り外します。オプ
ティカルドライブを参照してください。
- 電源ボタンを押して、システム基板の静電気を除去します。
- ExpressCard スロット(ExpressCard またはダミーカードの取り外しを参照)および 3-in-1 メディアメモ
リカードリーダー(メディアメモリカードの取り外しを参照)に取り付けられているカードを取り外しま
す。
- ディスプレイを閉じ、平らな作業台の上にコンピュータを裏返します。
- ハードドライブを取り外します(ハードドライブを参照)。
オプティカルドライブ
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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- コンピュータの電源を切ります。
- コンピュータを裏返しして、オプティカルドライブの固定ネジを外します。
- スクライブを切り込みに挿入して横に押し、ドライブをベイから取り出します。
- ドライブをスライドさせてベイから取り出します。
1
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オプティカルドライブ
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2
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オプティカルドライブ固定ネジ
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3
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切り込み
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ハードドライブ
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警告: ドライブがまだ熱いうちにハードドライブをコンピュータから取り外す場合は、ハードドライブの金属製の
ハウジングに手を触れないでください。
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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注意: データの損失を防ぐため、ハードドライブを取り外す前に必ずコンピュータの電源を切ってください(コンピュータの電源を切るを参照)。コンピュータの電源が入っているとき、スタンバイモードのとき、または休止状態モードのときにハードドライブを取り外さないでください。 |
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注意: ハードドライブは大変壊れやすく、わずかにぶつけただけでもドライブが損傷を受ける場合があります。 |
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メモ: デルではデル製品以外のハードドライブに対する互換性の保証およびサポートの提供は行っておりません。 |
ハードドライブベイのハードドライブを交換するには、次の手順を実行します。
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- コンピュータを裏返し、ハードドライブのネジを外します。
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注意: ハードドライブをコンピュータに取り付けていないときは、保護用静電気防止パッケージに保管します。『製品情報ガイド』の「静電気障害への対処」を参照してください。 |
- ハードドライブをコンピュータから引き出します。
- 新しいドライブを梱包から取り出します。
ハードドライブを保管するためや配送のために、梱包を保管しておいてください。
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注意: ドライブを所定の位置に挿入するには、均等に力を加えてください。力を加えすぎると、コネクタが損傷する恐れがあります。 |
- ハードドライブが完全にベイに収まるまでスライドします。
- ネジを締めます。
- オペレーティングシステムをコンピュータにインストールします。オペレーティングシステムの復元を参
照してください。
- ドライバおよびユーティリティをコンピュータにインストールします。ドライバおよびユーティリティの
再インストールを参照してください。
ハードドライブをデルに返品する場合
ハードドライブをデルに返品する場合は、そのドライブが梱包されていた箱、または同等の発泡スチロール製の梱包材に入れて返送してください。正しく梱包しないと、ハードドライブが運搬中に破損する場合があります。
メモリ
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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システム基板にメモリモジュールを取り付けると、コンピュータのメモリ容量を増やすことができます。お使いのコンピュータに対応するメモリの情報については、仕様を参照してください。 必ずお使いのコンピュータ用のメモリモジュールのみを取り付けてください。
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メモ: デルから購入されたメモリモジュールは、お使いのコンピュータの保証範囲に含まれます。 |
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- コンピュータを裏返し、メモリーモジュールの拘束ネジを緩め、メモリーモジュールカバーを取り外しま
す。
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注意: メモリモジュールコネクタへの損傷を防ぐため、メモリモジュールの固定クリップを広げるためにツールを使用しないでください。 |
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注意: 静電気放出を避けるため、静電気防止用リストバンドを使用したり、定期的に塗装されていない金属面(コンピュータの背面にあるコネクタなど)に触れたりして、静電気を除去します。 |
- メモリモジュールを交換する場合は、既存のモジュールを取り外します。
- メモリモジュールコネクタの両端にある固定クリップをモジュールが持ち上がるまで指先で慎重に広
げます。
- モジュールをコネクタから取り外します。
1
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メモリモジュール
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2
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固定クリップ(各コネクタに 2 つ)
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メモ: メモリモジュールが正しく取り付けられていない場合、コンピュータは正常に起動しません。この場合、エラーメッセージは表示されません。 |
- 身体の静電気を除去してから、新しいメモリモジュールを取り付けます。
- モジュールエッジコネクタの切り込みをコネクタスロットのタブに合わせます。
- モジュールを 45 度の角度でしっかりとスロットに挿入し、メモリモジュールがカチッと所定の位置
に収まるまで押し下げます。カチッという感触が得られない場合、モジュールを取り外し、もう一度
取り付けます。
- メモリモジュールカバーを取り付けます。
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注意: カバーが閉まりにくい場合、モジュールを取り外して、もう一度取り付けます。無理にカバーを閉じると、コンピュータを破損する恐れがあります。 |
- バッテリーをバッテリーベイに取り付けるか、または AC アダプタをコンピュータおよびコンセントに
接続します。
- ハードドライブを取り付けなおします。ハードドライブを参照してください。
- コンピュータの電源を入れます。
コンピュータは起動時に、増設されたメモリを検出してシステム構成情報を自動的に更新します。
コンピュータに取り付けられたメモリ容量を確認するには、スタート ボタンをクリックし、ヘルプとサポート をクリックして、Dell システム情報 をクリックします。
モデム
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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コンピュータの注文時にオプションのモデムも注文された場合、モデムは既に取り付けられています。
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- コンピュータを裏返し、モデムカバーの拘束ネジを緩めてモデムカバーを取り外します。
- 既存のモデムを取り外します。
- モデムをシステム基板に固定しているネジを外して、横に置きます。
- 取り付けられているプルタブをまっすぐ持ち上げ、モデムをシステム基板上のコネクタから引き上げ
て、モデムケーブルを取り外します。
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モデムネジ
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2
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モデムプルタブ
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3
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システム基板上のモデムコネクタ
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4
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モデム
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5
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モデムケーブル
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- 交換用のモデムを取り付けます。
- モデムケーブルをモデムに接続します。
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注意: コネクタは、正しく取り付けられるよう設計されています。抵抗を感じる場合は、コネクタを確認し、カードを再配置してください。 |
- モデムとネジ穴を合わせて、モデムをシステム基板のコネクタに押し込みます。
- モデムをシステム基板に固定するネジを取り付けます。
- モデムカバーを取り付けます。
ヒンジカバー
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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注意: 静電気放出を避けるため、静電気防止用リストバンドを使用したり、定期的に塗装されていない金属面(コンピュータの背面にあるコネクタなど)に触れたりして、静電気を除去します。 |
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注意: システム基板への損傷を防ぐため、コンピュータ内部の作業を始める前にバッテリーをバッテリーベイから取り外してください。 |
- 作業を開始する前にの「作業を開始する前に」の手順に従って操作してください。
- ヒンジカバーを取り外します。
- ディスプレイを完全に(180 度)開いて、作業面に対して平らになるようにします。
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注意: ヒンジカバーへの損傷を防ぐため、カバーの両側を同時に持ち上げないでください。 |
- スクライブをくぼみに挿入し、ヒンジカバーの右側を持ち上げます。
- ヒンジカバーを緩めて持ち上げ、右から左に動かして取り外します。
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メモ: ヒンジカバーを取り付けるときには、まず左側を挿入して次に左から右に押し、カバーを所定の位置にカチッという感触が持てるまではめ込みます。 |
キーボード
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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注意: 静電気放出を避けるため、静電気防止用リストバンドを使用したり、定期的に塗装されていない金属面(コンピュータの背面にあるコネクタなど)に触れたりして、静電気を除去します。 |
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注意: システム基板への損傷を防ぐため、コンピュータ内部の作業を始める前にバッテリーをバッテリーベイから取り外してください。 |
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- ディスプレイを開きます。
- ヒンジカバーを取り外します。ヒンジカバーを参照してください。
- キーボードを取り外します。
- キーボードの上部にある 2 つのネジを外します。
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注意: キーボード上のキーキャップは壊れたり、外れたりしやすく、また取り付けに時間がかかります。キーボードの取り外しや取り扱いには注意してください。 |
- キーボードをコンピュータ背面に向かってわずかにスライドさせてから、キーボードを持ち上げて少
し前にずらし、キーボードコネクタにアクセスできるようにします。
- キーボードケーブルをシステム基板のキーボードコネクタから外すには、キーボードコネクタのプラ
スチックバーをコンピュータの正面方向に回します。
1
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ネジ(2)
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2
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キーボードケーブル
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3
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キーボードコネクタのプラスチックバー
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4
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タブ
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5
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キーボード
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注意: キーボードを取り付ける際にパームレストを傷つけないように、2 本のネジを取り付ける前に、キーボードの前側にあるタブをパームレストにはめ、上端付近の右端を押して、キーボードを所定の位置にはめ込みます。 |
ワイヤレスミニカード
コンピュータと一緒にミニカードを注文された場合、カードはすでに取り付けられています。
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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注意: システム基板への損傷を防ぐため、コンピュータ内部の作業を始める前にバッテリーをバッテリーベイから取り外してください。 |
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- ヒンジカバーを取り外します。ヒンジカバーを参照してください。
- キーボードを取り外します。キーボードを参照してください。
- ミニカードがまだ取り付けられていない場合、5ステップに進みます。ミニカードを交換する場合、既存の
カードを取り外します。
- 2 本のアンテナケーブルをミニカードから外します。
1
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ミニカード
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2
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アンテナケーブル(2)
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3
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アンテナケーブルコネクタ(2)
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- カードがわずかに持ち上がるまで金属製固定タブをコンピュータの背面方向に押して、ミニカードを
取り出します。
- ミニカードを持ち上げてシステム基板コネクタから外します。
1
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システム基板コネクタ
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2
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ミニカード
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3
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金属製固定タブ(2)
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注意: コネクタは、正しく取り付けられるよう設計されています。抵抗を感じる場合は、カードとシステム基板のコネクタを確認し、カードを再配置してください。 |
- 交換用のミニカードを取り付けます。
- ミニカードのコネクタをシステム基板コネクタに 45 度の角度で挿入し、カードが所定の位置にカ
チッと収まるまでミニカードのもう一方の端を固定タブに押し込みます。
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注意: ミニカードへの損傷を避けるため、ケーブルをカードの下に置かないでください。 |
- 2 本のアンテナケーブルをミニカードに接続します(黒いケーブルは「aux」と表示されたコネクタ
に、白いケーブルは「main」と表示されたコネクタに接続します)。
1
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システム基板コネクタ
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2
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アンテナケーブル(2)
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3
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アンテナケーブルコネクタ(2)
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コイン型電池
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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注意: 静電気放出を避けるため、静電気防止用リストバンドを使用したり、定期的に塗装されていない金属面(コンピュータの背面にあるコネクタなど)に触れたりして、静電気を除去します。 |
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注意: システム基板への損傷を防ぐため、コンピュータ内部の作業を始める前にバッテリーをバッテリーベイから取り外してください。 |
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- ヒンジカバーを取り外します。ヒンジカバーを参照してください。
- キーボードを取り外します。キーボードを参照してください。
- プラスチックスクライブをコイン型電池実装部の側面にあるガイドに差し込み、バッテリーを押し上げま
す。
バッテリーを取り付けるには、クリップの下にプラス側(プラス [+] と表示されています)を上にして、30 度の角度で差し込んでから押し下げて入れます。
ディスプレイ
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警告: 本項の手順を開始する前に、『製品情報ガイド』の安全手順に従ってください。
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注意: 静電気放出を避けるため、静電気防止用リストバンドを使用したり、定期的に塗装されていない金属面(コンピュータの背面にあるコネクタなど)に触れたりして、静電気を除去します。 |
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注意: システム基板への損傷を防ぐため、コンピュータ内部の作業を始める前にバッテリーをバッテリーベイから取り外してください。 |
- 作業を開始する前にの手順に従って操作してください。
- ヒンジカバーを取り外します。ヒンジカバーを参照してください。
- ディスプレイを固定している 6 本のネジ(上に 2 本、下に 2 本、背面に 2 本)を取り外します。
- アンテナケーブルをミニカードから外します。
- 拘束アースワイヤネジを緩めます。
- プルタブを使用してディスプレイケーブルを外します。
- ディスプレイケーブルをディスプレイケーブルチャネルから外します。
1
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ネジ(6)
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2
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ディスプレイケーブル
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3
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ディスプレイケーブルプルタブ
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4
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アースワイヤネジ
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5
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アンテナケーブル
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6
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スタンバイスイッチ
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7
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システム基板上のディスプレイケーブルコネクタ
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8
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ディスプレイケーブルチャネル
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- コンピュータからディスプレイを持ち上げて取り外します。
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注意: スタンバイスイッチは壊れやすく、破損しやすいので、ディスプレイの取り外しや取り付けの際に、スイッチを倒さないようにしてください。 |
ディスプレイを取り付ける場合は、ディスプレイケーブルがディスプレイケーブルチャネルの中に平らに収まっていて、タブの下にきちんと収納されていることを確認してください。
また、アンテナケーブルがよじれずに、アンテナケーブルクリップに平らに収まっていることを確認してください。
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