1.準備・接触段階で用いるもの
1.1 説得の行なわれる環境を操作する
場所変え法
個室人分けテクニック
舞台装置法
催眠オークションテクニック
バイト・アンド・スウイッチ・テクニック
その他の外部環境操作(BGM,照明,勾い,色,騒音,混雑・・・)
ランチョン・テクニック
つり橋効果
お弁当効果
1.2. 説得者側の要因
対人魅力
外見的魅力
ハロー効果.ステレオタイプ.
名刺やインターネツトに写真を入れる・個人名も入れる.
外見的魅力が高い場合,説得意図を表明した方がよい.
ただし,相手が同性の場合こちらの外見的魅力が極端に高いと
やっかみをかう.
外見的魅力が高い人から低く評価されると,人はその魅力が高い人を
一層嫌う
つりあい仮説
外見的魅力が効果的なのは特に出合いの初期段階
相手に関してよく知るようになると,外見的魅力の効果は相対的
に低下する.
能力
有能な人は好意をもたれやすい.
有能すぎる人はねたまれ,魅力を下げてしまう.
類似性
類似している相手は報酬的
自分の態度は妥当なものである
目標に向けて一致協力できる
相手の行廊を予測しやすい
人は類似している相手を好むだけでなく,影響を受ける
「事実の判断」ではなく,「価値」や「好み」の問題において類似性は効果を発 揮する
相補性
親近性
単純接触
熟知性
応答性
接触すると予告するだけでその人への好意は増す
空間的近接性(コスト・べネフィット)
ホールの研究
自己開示
適度の自己開示
初対面か,顔見知り程度か,親しい関係か
自己開示の状況
自己開示と性別
女性の場合,自己開示した方がよい
男性の場合,適度の自己開示にとどめる
性格
好ましい性格上位5コ: 誠実,正直,理解のある,忠実な,信頼できる.
好ましくないい性格下位5コ: うそつき,いかさま師, 下品な,残虐な, 不正直. (アンダーソン:555の性格特性中)
視線
相手の目をみると好意をもたれる
表情
身体言語,微笑
好意の返報性
人は自分が好きな相手は,相手も自分を好いていると思う−−認知理論
(逆も又真なり)
自分を好いてくれる人は報酬的−−強化理論
「好意」は自分にとり入るための手段ではないかと疑われないように注意
外的刺刺激条件
BGM
勾い
騒音
照明
雰囲気・豪華さ
色
混雑
温度・湿度
ランチョン・テクニック
その他
援助したいと思わせる
魅力ある人は援助される
服装によって援助される・・・援助するのが中年男性の場合
フェミニスト条件(男性仕立てのブラウス〉
★官能的条件(女性らしいブラウス)・・・・・・・・・・被援助率が最も高い
伝統的条件(クラシックなブラウス)
ロメオとジュリエット効果
つりばし効果
お弁当テクニック
信憑性(専門性,信頼性,力動性)
説得意図
説得予告
1.3. 被説得者をみて説得する
説得されやすい人々の自尊心・性格・その他特徴(不安傾向,攻撃性,権威主義的
性格,性,年齢)をみる
自己決定誤認法
家族のためにテクニック
なにげない一言テクニック
サクセス・ストーリー・テクニック
ソーシアル・ラべリング・テクニック
リスト・テクニック
フレンドリー・テクニック
あなたのためにテクニック
百聞は一見に如かずテクニック
1.4. 実際の説得的内容とは別の内容で関心を得て
赤頭巾テクニック
撒き餌一本釣りテクニック
撒き餌大漁テクニック
廿い言葉テクニック
サクセス・ストーリー・テクニック
2. 説得の遂行段階
2.1. 説得的コミュニケーションの構成と呈示方法
ブーメラン説得法
漏れ聞き説得法
スパイテクニック
また聞き説得法
理論的説得と情緒的説得
説得で用いる情報量
フット・イン・ザ・ドア・テクニック
ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
ローボール・テクニック
ザッツ・ノット・オール・テクニック
フォー・ウオールズ・テクニック
一面呈示法
両面呈示怯
結論明示
結論保留
クライマックス法
アンチ・クライマックス法
ピラミッド法
逆手法
選択肢限定法
E.A.P.H.テクニック
ローン推薦法
2.2. 恐怖や脅しを与える
恐怖説得
コンプレックス攻撃法
蟻地獄テクニック
根張り法
ジキルとハイドテクニック
3. 説得の強化
1,報酬を与える
2,逆説得に対して免疫をつけておく
3,メッセージの繰り返し
4,自分が相手に好感をもたれているならば,自分の存在 を常に知らせる
集団討議法
役割演技法
強制的承諾法
決定・公表効果
同調性の利用
心理療法の応用
サブリミナル・テクニツク
洗脳(隔離監禁・薬物等与・睡眠抑制・食事制限・情報隔離・情報遮断・・・)
その他
注意
1.相手・状況において最適のテクニックを実施する
2.幾つかのテクニックを同時に用いると非常に強力な説得効果・影響力を発揮する
3.決して悪用しないこと
以上は主として対面状況下でのテクニックを示したもの。
以上の殆どすべてのテクニックは下記にでております。
深田博己「インターパーソナル・コミュニケーション」 北大路書房
今井芳昭「影響力を解剖する」福村出版
榊 博 文「説得を科学する」同文館
榊 博 文編著「日本列島カルト汚染ー勧誘と説得の社会心理学」ブレーン出版
榊 博 文「説得と影響ー交渉のための社会心理学」ブレーン出版
榊 博 文「トップ営業が使う説得学」ダイヤモンド社
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