トヨタ社長、米公聴会で再発防止約束【ワシントン=小嶋伸幸、岡田章裕】トヨタ自動車の豊田章男社長は24日(日本時間25日)、大規模リコール(回収・無償修理)問題で米議会が開いた公聴会に初めて出席し、「決して逃げたり隠したりせず、顧客の安全を確保する」と述べ、再発防止を約束した。 運転手の意図しない急加速の原因との見方がある電子制御システムについては「設計上の問題はないと確信している」と述べ、問題がないとの見解を強調した。 この日の公聴会は下院監視・政府改革委員会が開催。豊田社長は午後2時すぎ(同午前4時すぎ)に宣誓した上で、3時間余りにわたって証言した。 豊田社長は冒頭で準備した書面を英語で読み上げ、急加速に関連した事故について「まことに残念」と陳謝。今後は顧客の苦情に迅速に対応し、リコール対応の判断を現地の裁量に任せる仕組み作りを進める考えを表明した。 アクセルに連動してエンジンの空気弁を自動調節する電子制御スロットル・システム(ETCS)が原因ではないかとの議員の質問に対しては、「色々な再現テストをしているが今のところ問題はない」との見解を繰り返し強調したが、「当局とも協力し、業界に寄与出来るオープンな調査をしていきたい」と述べ、今後も調査を徹底していく考えを示した。 北米トヨタの稲葉 豊田社長は終了後、記者団に「顧客安全を最優先を約束し、自らが陣頭指揮していきたい」と述べた。タウンズ委員長(民主)は「豊田社長は変革をもたらしてくれると深く感じた」と証言に一定の評価を示した。 豊田社長は、質疑は通訳を介して応じたたため、ジム・レンツ米国トヨタ自動車販売社長が出席した前日の公聴会と比べ、議員らの追及は、穏やかなものとなった。 公聴会は24日午前11時から休憩を挟んで約8時間にわたり、豊田社長のほかラフード米運輸長官、昨年8月に4人が死亡したレクサス暴走事故の遺族なども証言した。 (2010年2月25日11時44分 読売新聞)
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