今も中川昭一さんに電話をかける

友人中川昭一さんに私は今でも電話をかけます。もちろん留守電になっています。私は無言で留守番電話の案内を聞き、そして無言で電話を切る。それだけなのですが、もう何回かけたか忘れたくらいです。

昭一さんとの共著「どうした、日本」(ダイヤモンド社)を読んでくださった知人の多くから「マスコミから伝わるイメージと違う」、「意外と魅力的な人」との感想をいただきました。私にしてみればこれこそ意外でした。あれだけテレビや新聞に露出してきた方なのになぜこれほど誤解されるだろうかと。

ローマでの会見は昭一さんに大きなダメージをもたらしたに違いありません。しかし、自尊心と名誉を命以上に大切にしてきた彼にとって最も辛いのは、その後綿々と続く侮辱的な世論でした。

日本はもっとベンチャー企業を育てないと産業の活性化がないと彼は真剣に思いました。私が開催した外国籍(7カ国)ベンチャー経営者の夕食会に彼は飛び込み、一人ひとりの経営者に質問して意見をメモしていました。もちろん、夕食の支払いは彼のポケットマネーでした。

中川さんのノートをみた時の衝撃は今も忘れられません。分厚いノートにメモをびっしり書き、資料も貼り付けていました。アンダーラインや色付けもあちらこちらにあり、まるで受験生のようです。

サブプライム問題が米国で爆発し、世界が金融恐慌にはまっていた時、中川さんは日本の金融政策を指揮していました。おそらく世界のトップレベルの金融知識を持つ大臣は彼だけだと思います。

恐慌の最中に財務と金融の2つの大臣を兼任していた彼ですが、ちょっとした油断で国に甚大な損害とパニックを引き起こす可能性がありました。巨大なプレッシャーと膨大な実務が彼の体を蝕みました。免疫力が低下した50代の昭一さんは風邪を引きやすくなり、持病の腰痛が悪化していくのです。

世の中の会社が納会を終えた2008年の年末に、私の携帯に昭一さんから電話が入りました。「宋さん、ずっと神経を張り詰めていたから今晩くらいは仕事を離れてお酒を飲みたい」と。

私は共通の知人を誘って食事会に行きましたが、彼は腰の負担を減らすために店から座布団を3枚もらってそれに寄りかかりながら食事をしていました。

落選後の昭一さんともよく会いました。私はチャーチルやケ小平の事例を挙げ、起伏のある政治家が歴史を変えると説得しました。しかし、同席のほかの方々は、「あの時、結局飲んだのか」といつまでもローマの会見に興味津々でした。

風邪を抑えるために風邪薬を飲み、腰痛を抑えるためにまた鎮痛剤飲み、そのうえ、ランチのお付き合いのワイン。後で医者から聞きましたが、知識があればこの3つの飲み合わせは絶対やってはいけないそうです。しかし、先入観と色眼鏡の塊の世論は同情するところか、徹底的に彼に追い討ちをかけました。

昔の日本世論は知りませんが、今の日本世論は本当に狭量だと思いました。人のミスと欠点は10倍に拡大してみますが、人の貢献と良さは10倍に縮小してみます。

石川氏が逮捕されるニュースをみた時、私は目頭が熱くなりました。昭一さんの欠点は過剰に名誉を重んじ、図々しさが足りないことです。そんなことを薄々感じたのでしょうか、彼は私との共著中で「私は強く死を意識している」と言いました。

日本がとても貴重な政治家を失ったことについては、中国人の私はコメントしようがありません。しかし、心から付き合った友人を失ったことについて私は未だに納得していません。

昨日もまた中川さんに電話をかけてしまいましたが、留守電でした。きっと、彼が私からの電話に気付き、いつものように「はい。中川です」と答えてくれています。ただ、この世には雑音があまりにも大きく、彼の声がその中に埋もれてしまいます。
この記事へのコメント
PSの方に対してのコメントです。テレビ会社というとテレビを作っている会社のように聞こえるからではないでしょうか。“テレビ”の前に、日本とか読売とかが着けば、“局”はつけないでしょう。 例えば「日本テレビ」に勤めていますとか。
Posted by アウトサイダー at 2010年02月05日 08:17
宋文州様
いつもメルマガを楽しみ読んでいます。日本人が忘れかけている’日本人とはどうあるべきか’を常に教えて頂いているような気がして仕事に、人生に宋さんのメッセイジの内容を活かしていきたいと願う一人です。
ご活躍をお祈りします。

              水谷
Posted by 水谷晃 at 2010年02月05日 08:29
メルマガいつもありがとうございます。
今回中川さんのことについて書かれていて私も中川さんがお亡くなりになられた時とても悲しく感じたたことを思い出しました。私は中川さんの死というものを、命を大切にしない日本の悪しき傾向の表現として受け止め、憤りを感じました。「なんで死ぬんだ。死ぬことないのに・・・」と思ったものです。そして今回、宋さんの記事を読んで、中川さんの人柄を知ることが出来、以前の悲しみがより深いものに変わりました。非常に勤勉で理想と誇りを大切にする方だったのですね。たしかに中川さんのお顔はどこか少年のような純粋さに溢れたお顔でした(自民党の方々にはそのような純粋な方々が多くいらっしゃるような気がします)。世間では二世議員であることとかお酒のこととかを中心に報道してましたが、肝心の彼の仕事内容や仕事っぷりについては触れられることはほとんどありませんでしたね。日本のマスコミは信用していないので期待も何もないのですが、政治家に対する正当な評価をなくしては、優秀な人材が政治家になることは難しく、それは結局は有権者の不利益になるということを自覚するべきであると思いました。

自分も辛いけれど、自分より辛いところで頑張っている人がいることを教えていただきました。
ありがとうございました。
Posted by dutuumoti at 2010年02月05日 08:44
いつも楽しく拝見致しております。

今回初めてコメントさせて頂きます。

今回のメルマガを読んで、泣きました。

私自身中川昭一様はテレビでしか知らないし、情報もテレビしかありません。
テレビでは情報が一方通行で、視聴者はそれが全てだと思います。私もその1人です。

今回のメルマガで中川昭一様の事を知り、改めましてテレビ・新聞・マスコミの怖さを痛感いたしました。

私自身は最近のテレビは、特に報道はすごく危険な感じがしていました。

私は商売をしておりますので、間違いやクレームがあった時は、誠心誠意謝り、お客様にはそこまでしなくてもいいよと言われるまで誠意を尽くします。ある意味当たり前かもしれません。

けど、テレビなどの報道はどうでしょう?間違いがあったら、画面ですみませんという一言で終わります。
本当にそれでいいの?常に思っておりました。

石川議員の逮捕もそうです。裁判で無罪が確定したらどうするの?と思ってみております。

今回のメルマガはすごく感銘を受け、コメントしたくなり、投稿致しました。

これからも1読者として、メルマガを楽しみにしております。

どうぞよろしくお願い致します。


Posted by 小谷 明生 at 2010年02月05日 08:47
私は中川昭一という政治家が大好きでした。次こそは国会へ戻ってほしいと願っていたため、亡くなったと聞いた時はショックでした。

もうろう会見の件で、マスコミの偏った報道により異常なほどの非難が吹き荒れました。
私の回りの人もほとんど、中川さんを非難していました。

その中で、今までの功績を評価してもっと寛容になろうと同僚に言い続けてきました。
こういう豪胆な政治家が日本には必要だし、逆に日本の政治家もまだまだ捨てたものじゃないと思いました。

ぜひ、這い上がっていただきたかったと、残念でなりません。

失敗やミスの揚げ足取りの多い報道や国民の目線が、もっと多角的に捉えられるような社会になってほしいと思います。

国のために捧げた中川昭一さんの本当の姿をぜひ、多くに国民にわかってもらえれば、一方的な国民の視点や考え方に一石を投じることになるのではないでしょうか。

故人のご冥福をお祈りします。
Posted by 青山 忍 at 2010年02月05日 09:02
宋さんには、以前にドコモのセミナーでお会いして以来、ファンになり、メルマガを愛読させていただいています。中川さんについては、私も宋さんとまったく同意見です。中川さんの、国会答弁を聞いたり、お二人の共著を読ませてもらうなどして、次期総理候補と
期待しておりましたのに、惜しい人を世論で亡くしてしまったのは、残念です。
Posted by 伊藤善文 at 2010年02月05日 09:05
前回の衆院選で落選した議員とそのずっと以前に宴席をご一緒させていただく機会がありました。親の地盤ではなく自ら若い頃に政治を志し、市議会議員から県議を経て国政へ。その長い道程の中で彼は地方とは国とはと言う事を突き詰めて考え、たとえ時の党総裁であっても是々非々を以て臨むことを熱く語る男でした。
消費税増税の必要性など、聞こえの悪い事であってもそれが将来の為ならばと必要性を主張し、酒席で襟首をつかまれ支持者から詰め寄られても信念は曲げない、悪く言えば田舎の頑固親父のような人間でした。耳障りの良いことばかり並べながら何もしない政治家の多い中、主義主張がはっきりしていることで、働き盛りの壮年層からの支持も比較的ありました。
ですが彼は落選しました。私の周囲の人間の多くが彼に反対票を投じました。常日頃から彼個人の言動を支持していながら何故今回は落としたのか?それを聞くと誰もが言うのは「いや、一度自民党は徹底的に叩かないと..」つまり、落選は政治家個人の資質の問題では無かったのです。ただ単に世論のバッシングの空気の中、周囲の多くの人間が流されて自民党を罰するために彼個人を犠牲にした。そういうことだったんです。
逆のケースもあるでしょう。今までだって、他の地域に行けば、政治家個人の言動や実績よりも、その父親、祖父に地元がお世話になったから票を投じた人もいたんですから..。でも思うのです。
このような国に炭焼小屋からトップが生まれるような事は望めないのかもしれません。
Posted by k-KUSHI at 2010年02月05日 09:17
「人をどう評価するか」・・これは本当に容易い事ではないような気がします。

おそらく宋さんは中川氏と直接顔を合わせ、その「息遣い」が感じられるお立場にいらっしゃった。その分「宋さんの眼から見た」中川氏の像から映し出される「宋さんの中での真実」は、私がマスメディアを通してのみ感じる「私の中の中川氏の像」から映し出される「私の中での真実」よりも中川氏ご自身の「本質」に近いのかと思います。

ただ、私も含め、宋さんと同世代で世の中で「それなりの辛苦」を潜り抜けてきた人間達は、マスメディアを含めた「様々な人の眼を通して感じられた『像』から映し出された『各人にとっての真実』」という情報をどう観てどう解釈するのかにはかなり冷静且つ慎重な「眼」を持っていると信じています。

反面、選挙などを通して感じることは、悲しいかなそのような慎重かつ冷静な目を持った人が決して多くはないのではないかという事、そのような眼を持っていたとしても、それを敢えて否定して、自らの利害に有利に利用し、扇動する人達が多いのではないかという事です。

私も海外に長く居ましたが、それは決して日本に限った話ではありません。そう思うと、これは人類が持つ「脳を介した情報伝達の複雑さ」という問題に一般化されるのではないかと思います。

特に中川氏のお立場では、決してマスメディアだけではなく、地元有権者各人のフィルターを通して作り上げられた「観念」や「偏見」に対峙していかなければならない職業上の宿命がお有りになる。ご経験上それがいかに過酷な作業かはおそらく肌でお感じになっていることと思います。

これは何も中川氏のみならず、「選挙」という関門を経なければならない政治家全般に言えることと思います。ただ、だから「有権者という『群衆』をどう観るのか?」という「眼」がどうなっていくのか?ここに各政治家自身の「眼」を通して感じられる「有権者像」から映し出される「各政治家にとっての真実」が形成され、それがその後の選挙活動を含めた多くの政治活動に影響を与えて行くのではないかと思います。

中川氏には、決して日本の有権者を見捨てないでほしい、そう願うばかりです。
Posted by 伊藤 at 2010年02月05日 09:18
、マスコミは何をしたいのかわかりません。
悪役を作って、それを一方的にこきおろす。
国家力の向上には全く無益です。この国をどういう方向にもっていきたいのか。
そして、国民も、もっと当事者意識を持つべきだと思います。1億総当事者として。
中川昭一先生が朦朧会見をしたのちに、奥様が「あなたは日本一!頑張れ!頑張れ!」と叫んだ様子が、テレビで映され、マスコミのコメンテーターは失笑してましたが、世界を敵に回しても、絶対に見捨てない。それが、家族であり、真の友人の姿だと思います。
あれを失笑した人間は、自分があの立場に立ったとき、家族や友人のエールを、心の底から喜べない疑心暗鬼な人間なのでしょうか。家族とはなにかを考えさせられる機会として、拍手喝采すべきものだと思いました。
中川先生の功績も、一連のマスコミ報道も、決して風化させてはならないと思います。
Posted by 北の旅人 at 2010年02月05日 09:22
初めてコメントさせて頂きます。
中川昭一さんのことは、返す返すも残念なことだと思います、と言うことは宋さんのご意見に全く同感です。
しかし、宋さんは「日本の世論」とおっしゃっていますが、果たしてあれは世論なのでしょうか。昨日のTVのニュースは、朝青龍と小沢一郎関連にすべて埋め尽くされていたと言っても過言ではありませんでしたね。情報量が殆ど変化していないのに、数日間その限られた情報量の中で、憶測ばかりで放送時間をつぶしていました。
数ヶ月前のタレントの大麻に関連する事件でもそうでした。
小生は、TVを嫌悪しているわけではなく、普通の日本人の生活パターンとして、褒められたことではありませんが惰性でTVを視聴している者ですが、こういう報道(と言えるのか?)番組には嫌悪感を持ってしまいます。すぐにチャンネルを変えたいところなのですが、どのチャンネルでも同じような内容の番組を流している時間帯があります。
世論と言うものは、そうしたものではないはずです。そういう意味ではマスメディアの良識を疑いたくなるのですが、小生の見識は所詮「少数意見」でしかないのでしょうか。
Posted by 山内 裕 at 2010年02月05日 09:23
宋文州様

宋さんの書いた本は全て読んでおります。狭い常識に囚われて不幸に生きることはない、と教えてもらっております。
最近、マスコミや社会全体が、人の欠点ばかりを攻め立てて追い込んでいるようで、心が痛みます。。人は誰もが良いことと悪いことをして生きているはずなのに、、、。「罪を憎んで人を憎まず」の優しさがないと思います。宋さん、これからも体を大切にして、ご活躍ください。
Posted by 小原 at 2010年02月05日 09:30
本コメントは承認して頂かなくて結構です。
なぜなら内容についてではなく、表現についてのコメントだからです。

「人の貢献と良さは10倍に縮小してみます」
とありますが、
「人の貢献と良さは10分の1に縮小してみます」
では如何でしょうか?


毎月、宋さんのメルマガを心待ちにしている私がおります。
お体にお気をつけて”程々”に頑張ってください。
Posted by 小谷史也 at 2010年02月05日 09:32
中川様の記事、有難うございます。

マイケル・ジャクソンの場合もそうですが、
亡くなってから誤解が溶け、故人の本当の良さ(真価)が伝わるものなのですね。

根も葉も無い、誹謗中傷は人間をとても傷つけます。
マスコミの発する誹謗中傷は疑ってかかりたいと思います。
Posted by 浅野 at 2010年02月05日 09:34
宋さん、はじめまして、おはようございます、

大変感銘を受けました。マスコミからのプレッシャーがものすごいものであることは、私も経営にたずさわっておりまして、実感するところであります。

理屈では、社会のリンクの密度がこくなればなるほど突発的なことにものごとが集中するということはわかるのですが、その「沸点」が低すぎ、記憶の底に固化する「凝固点」が高すぎる嫌いがあるように思えてなりません。

今回の角界の話もそうですが、マスコミが火をつけ、それにお役にが乗っていくという動きに非常に危ういものを感じます。
Posted by ひでき at 2010年02月05日 09:40
二人の政治家を失った地元の皆さんは空白の恐怖に陥っています。
中川昭一さんは自分の姿を充分に伝え切れなかったのでしょうか、それとも私が見て見ぬ振りをして過したのか。改めて自分に問うています。

>人のミスと欠点は10倍に拡大してみますが、人の貢献と良さは10倍に縮小してみます。
この一行に「いかにも」です。
Posted by 水野 明 at 2010年02月05日 09:45
時折、宋さんのコメントには反発を感じるときがあるのですが、オット、これは、わざとだな・・と頭を冷やし、いつも新鮮な切り口の見方を楽しませて頂いています。

まじめな政治家もおられるようですが、
どう見ても世界観が狭く、日本の中からの見方しか出来ない方が多いように思います。
米国シリコンバレー在
道高 幸彦(みちたか さちひこ)

道高
Posted by 道高幸彦 at 2010年02月05日 09:56
正直なところ、私はローマの会見のことを自分のブログで批判しました。とにかく我慢がならなかったのです。政治家の危機感の無さや公共事業の業務の一部を請け負ったときの印象から言って、とにかく全ての政治家の人格を許せない自分が居ります。もちろん、心のどこかでは、政治家だから、という理由は正当ではない、職業に貴賎があるのではない、という気持ちもありました。
宋さんにとって中川昭一氏は友人だったかもしれませんが、友人だからこそ伝わっている真実というのと同じ意味で友人で無いからこそ伝わっていないことがあるのも真実ではありませんか?だからこそ失敗が許されない、そういう世界でもあるのではありませんか?私も仕事で信頼を失えば社会から追放されてしまいます。自分に非がなくてもそういうことがあります。
昭一氏の一連のことは不幸で残念なことでした。しかし、私は自分が批判したことを間違っていたとは思いません。もちろん、興味本位、陰湿なイジメとしていつまでも批判する社会も同時に私は認めません。匿名で批判し何も行動しない人間が、果敢に行動した人間の失敗を自己責任だ、と否定する社会はたしかに狭量で、そのような社会に未来はありません。
その意味で宋さんの今回のご意見は耳の痛いところです。しかし、本当に困窮し苦しんでいる国民の姿が常に心にあれば、あのローマでのような醜態を彼はさらしたでしょうか?
いずれにしても過ぎた不幸を悔やんでも取り返しはつきません。残念だったとしか言いようがありません。
Posted by 駅前社長 at 2010年02月05日 10:06
宋さんとは、色んな事柄の評価、考え、思いが近いなと感じている一人です。たとえば、宋さんが開発した営業ツールに関して、私はある危険を感じました。そんな時、宋さんとお会いできるチャンスすがあり、その危険を話しました。そしたら、そうなんです。と明確に回答を下さいました。そしてどうすることが大事なのかまで話して下さいました。今日は、一言言いたいのは正確な日本語だと思ってますので、書きます。10倍の縮小は、不適切で、10分の一の縮小がいいと思います。
Posted by 吉田政信 at 2010年02月05日 10:18
宋文洲様
こんにちは。
メルマガから、いつも何がしかの「気づき」を頂いております。ありがとうごいざいます。
今回のメルマガについては、下記部分に大変感銘を受けました。
「人のミスと欠点は10倍に拡大してみますが、人の貢献と良さは10倍に縮小してみます。」
まさに、今の日本がなぜ元気がないかという根本原因はこの言葉に濃縮されていると私は考えています。
中川元財務金融相について、私は詳しく存じ上げませんのでここでのコメントは避けますが、確かに一般人には「酔っぱらい会見」しか覚えていない人は多いと思います。
出る杭が打たれるのは宿命ではありますが、杭を打った後に新たな杭が出てこないし、出にくくなっているのが、今の日本社会のような気がします。
Posted by 浜田 at 2010年02月05日 10:30
自分も中川昭一さんには好感を持っていました。あれほど財政に対する知識をお持ちの方は政界には少ないのではないかと思っています。思うことは色々ありますが、纏まりきりません。難しいですね政治は。
日本に気を取られては世界は見えないし、世界に目をとられては市や村は見えないし、まして個人なんて。。。
自分は日本が何をしたいのか解りません。
どこに向かっていきたいのかわかりません。
それでも日本への投資は続きます。株式ならとっくに・・・・・
それでも日本は母国です。自分だけは目標をもっていきたいと思います。
宋さん、お体ご自愛ください。
Posted by 遠藤友紀博 at 2010年02月05日 10:38
いつも楽しく読ませていただいております。ご友人としての立場から中川氏についてコメントしておられるようですが、公の人間としてのみ中川氏を見ている、全く立場の違う一読み手の私としては、コメントの趣旨と内容にいまひとつピンと来ません。残念ながら、単に「僕の友達はそんなに悪い奴じゃないんだよ」言っているようにしか読み取れませんでした。島国根性とでも言えばいいのでしょうか、確かに立場の弱い人間を追いこんだり、一見「異質」なものに拒否感を示したりと、日本人が狭量であるなと常日頃感じてはいます。しかし、そのことと大臣という立場であった中川氏のG7記者会見での醜態とはなにも関係がないのではないでしょうか。体調も飲酒習慣もそれぞれ個人が管理すべきことです。それが出来ず、醜態をさらした中川氏に対しては「なさけない人だ」と感じるだけです。また、中川氏の醜態を面白おかしくあおりたてたのはフジテレビを含めたマスメディアです。マスメディアの報道が、報道をすぐに鵜呑みにしてしまう日本人の世論を作っているのも事実でしょう。
Posted by 坂口 at 2010年02月05日 10:41

栄 文洲様

 前略 とても暖かいメッセージをありがとう存じます。
中川昭一さんやご遺族の皆様、特に中川郁子様に対してまだまだお伝えしたいこともあるのですが、中川先生は、頭の良い栄様に心を開いて、信頼していらしたのですね。
私もあの共著は読ませて頂きました。
お二人がお互いにご友人だと認めていらっしゃって、考え方が違えど、お互いを大切に想っていらっしゃるお気持ちが心から伝わってまいります。
私がもし生前に中川先生のお傍に居ることができたなら、お酒のことはもっとキツク注意したかも知れませんが、
そしたら、
アナタは何で僕にそんなことを言えるの?生意気だねぇ・・と笑って言われていたかも知れません。
シャイな余りに、ちらっとこちらのことを横目で見ながら・・・
話だけは聞いているといった感じで・・・・

私は、政治家は、とにかく悪くない時でも、
支援者に頭は下げなくてはならない、とそう思っておりましたので、知人へのメールにそう書いたのです。
そのことが、繊細でただでさえ落ち込んでいた中川先生のお心にグサリと、追い打ちをかけてしまったのではないか?とか色々と考えます。

でも亡くなった日、今でも忘れず、
体全体に、強い衝撃を受けながら、家族全員ぼーっとして、その日を終えました。
わたしもその日の家事が何をしていても、テキパキとできず、ゴルフからかえってきた父に、
中川さん、おなくなりになったのよ・・・
とやっとの想いで、伝えました。
父は、
ゴルフ場で誰かが言っていた。
しばらく黙ってから、
選挙に落ちて無職になってしまって、
地味な生活なんかは、出来ない、だから
良かったんだよ・・・・これで・・・・・
というようなことを言いました。
そう納得していくしかない、
そう思ってきました。。。

亡くなってからは、別件で良く泣く私のところに
いらして下さるので、
中川先生のお人柄が伝わってくるのです。
中川先生は、優しすぎて云えないことも多かったのですね。
ヒトの気持ちを考える余りに。
私はなぜか中川先生と同じで、腰痛持ちで、死を強く意識する人生を歩んできました。
このままでは、中川先生と同じコースですね。
変えるのは、自分の強い意思なのだとおもいます。
栄様、どうもありがとう・・
人情ですね。
身に染みました。


 またコメントさせて頂きますね。
 小林久美子拝
Posted by 小林久美子 at 2010年02月05日 11:03
中川さんについてはマスコミイメージしかありませんでしたが、志の誠実さを愛する宋さんの文章から中川さんを見直そうと思いました。ありがとう
Posted by tanaka toshi at 2010年02月05日 11:05
宋さんにコメントを差し上げるのは暫くぶりです。
今回の、国民・マスコミからのバッシングの中で亡くなった中川さんの人間としての真実を知り、中川さんへのイメージを一新しました。有り難うございました。
私は4年ほど前まで10年余り、日本弁理士政治連盟の執行部役員をして悪名(特に役所・官僚の世界で)を高めながら、知的財産制度・弁理士制度の改革で「夜討ち朝駆け」の活動をして参りました。
その中で、与野党の有能な政治家との、むしろ個人的なレベルまでに高められたお付き合いができたのですが、ついぞ中川昭一さんとの交際の機会は得られませんでした。
正直にいいますと、ローマ事件があって、「ああ、私は彼と親密でなくてよかった!」と思いました。
しかし、宋さんの彼に対する「説明」を読ませて頂いて、中川さんの、まず自らの人間としての弱さ(心身ともに)の上に立ちながら、優秀・緻密な頭脳を生真面目に政治の世界に捧げようとしていたことが判りました。
政治の世界の現象は、巷間での現象の象徴です。
権謀術数・人を陥れ、裏切り、敵のちょっとしたことのネガティブ要素に乗じて自分を売り出す、というようなえげつない行動で渦巻いています。
現政権の混迷・迷走ぶりを見るにつけ、また、「一億総中流」の豊かな国民生活と国の力の源泉だった日本人の「和の精神文化」を、経済効率性のみを追求する市場原理主義の展開で破壊して全く反省が見られない自民党を見るにつけ、この国の社稷を憂えるばかりです。
歴史に「もし」はないのですが、中川さんの体と精神が丈夫であったら、旧自民党も変わっただろうと思った次第です。
Posted by 弁理士森哲也 at 2010年02月05日 11:30
良いお話を伺いましてありがとうございました。
私は中川氏を直接は存じませんので人となりは判りませんが、文章を拝読して私の持っていたイメージと全く合致した人物像ので納得しました。
氏が亡くなった報道を聞いた時は体の力が一瞬抜けた事を記憶しています。
失望だけの日本の政治の中で最も期待を寄せていた政治家だったので残念な思いがありましたが、ここでその様子がうかがえありがたく思います。
Posted by 高村 at 2010年02月05日 11:54
はじめてコメントさせていただきます。メールマガジンをいつも興味深く拝読しております。
日本の世論は確かに偏狭だ、と最近つくづく思います。はっきり意見を言う人や才能豊な人をたくさん潰してしまっているような気がして、空恐ろしく感じます。
そしてその世論を作り出す力を持っているテレビ局(またはテレビ局に勤める人)に対して、どこか特別な目で見てしまう感覚も確かにあります。
一人ひとりが、自分で考え、判断し、行動することが、今の日本人にとても大切なことだと思います。
これからもメールマガジンを楽しみにしています。
Posted by 木本直實 at 2010年02月05日 12:03
いつもメールを拝読し感服しております。

中川氏の動向には小生も注目しておりましたが、最後の言動の不自然さには未だに理解できない部分が多々あり、今でも回想する事があります。

私は現在、IT事業と事業再生/事業売却(主に、医療、介護、福祉)を主に行っておりますが、宋殿と協力してビジネスをしてみたいと考えております。
Posted by 櫻井菊一(有限会社知財戦略研究所) at 2010年02月05日 12:10
メルマガを読ませていただいて、
衝撃的でした

今まで中川さんのことを
完全に誤解していました

同時に、TVなどのメディアの恐ろしさを
痛感しました

今回、このメルマガに出会ったおかげで
気づきを得られたことを
非常にうれしく思います

ありがとうございました
Posted by 加藤 at 2010年02月05日 13:19
中川昭一さんがお亡くなりになったことは昨年
一番残念だったことです。商売とはいえあの執拗なローマ会見報道は度をこしていました。宋さんとまったく同感です。安倍晋三さんもさまざまなマスコミ攻撃でからだをこわされました。私は安倍さんと中川さんが中心となって憲法改正を実現してくれるものと心から期待していました。日本の健全な保守の大きな支柱を失ってしまいました。
Posted by 坂田雅敏 at 2010年02月05日 14:19
宋文州様
宋さんと一度お茶のみ話をしたいと思っている読者です。
メルマガや講演会等楽しませていただきありがとうございます。
今回初めて、コメントします。
中川昭一さんは注目していた政治家でしたのでコメントしたくなりました。
中川昭一さんの父である中川一郎氏とは、元漁師でしたので陳情でお会いする機会が何度かあり、自分の父とも同年輩でしたがもう一人の父のように親身になり相談に乗っていただいたことを今も鮮明に覚えております。
青嵐会の結成等豪放磊落なタカ派のイメージが強く性格的にもあっさりした人かなと思っておりましたが繊細で我々の話を良く聞き思慮深い人で、マスコミの報道等で知りえない一面を知ることが出来ました。
中川昭一さんについても同世代で、親友が麻布高校卒業でOB会等で面識があり、酒での失敗があるのは事実のようですが繊細で思慮深く勉強家であることは知っておりました。
水問題に関し興味がありましたので親友を介しどのように考えているか3年ほど前に聞いてもらいましたが、重要な課題との認識で一度会ってみたいといわれたことがありました。
不幸にも落選したため、落ち着いたら時間を取っていただこうと思っていた矢先に亡くなられ、お会いできなくなり残念です。

PS
学生時代、某テレビ局報道制作部で仕事をしておりましたので宋さんのマスコミに関するコメントには共感しております。
Posted by 元漁師 at 2010年02月05日 14:24
恐れ入ります。以前にも若干コメントをさせていただいた者ですが、今回の文章も特に考えさせられまして、私もホームページを運用して掲示板で訪問者の皆さんと色々議論をしているのですが、そこで皆さんにも紹介させていただきたく、誠に勝手なことと存じますが、出典明記のうえで、全文(追伸を除く)をそのまま引用、掲載させていただきました。取り急ぎ、そのことをご報告申し上げますと共に、著作権の問題等がございましたら、速やかに削除いたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
Posted by 大屋 渡 at 2010年02月05日 16:06
石川議員が中川さんの選挙区出身だったとは。本当に悲しみがわきわがって来ます。

日本の国を想う国士を敗死させ、国賊を国政に送るという愚かさ…無念で仕方がない。

マスコミも下衆のきわみだが、国民も本当にレベルが下がってしまった。宋さん、よく本当のことを仰ってくださいました。ありがとう。
Posted by 高田 征児 at 2010年02月05日 16:17
宋文州様
宋さんと一度お茶のみ話をしたいと思っている読者です。
メルマガや講演会等楽しませていただきありがとうございます。
今回初めて、コメントします。
中川昭一さんは注目していた政治家でしたのでコメントしたくなりました。
中川昭一さんの父である中川一郎氏とは、元漁師でしたので陳情でお会いする機会が何度かあり、自分の父とも同年輩でしたがもう一人の父のように親身になり相談に乗っていただいたことを今も鮮明に覚えております。
青嵐会の結成等豪放磊落なタカ派のイメージが強く性格的にもあっさりした人かなと思っておりましたが繊細で我々の話を良く聞き思慮深い人で、マスコミの報道等で知りえない一面を知ることが出来ました。
中川昭一さんについても同世代で、親友が麻布高校卒業でOB会等で面識があり、酒での失敗があるのは事実のようですが繊細で思慮深く勉強家であることは知っておりました。
水問題に関し興味がありましたので親友を介しどのように考えているか3年ほど前に聞いてもらいましたが、重要な課題との認識で一度会ってみたいといわれたことがありました。
不幸にも落選したため、落ち着いたら時間を取っていただこうと思っていた矢先に亡くなられ、お会いできなくなり残念です。

PS
学生時代、某テレビ局報道制作部で仕事をしておりましたので宋さんのマスコミに関するコメントには共感しております。
Posted by 元漁師の今 at 2010年02月05日 16:56
宋文州さま。

宋さんと中川さんとの交流についてはこのメルマガでも紹介されていたので、亡くなってから中川さんへの言及がないことが不思議でしたが、中川さんの死を受け入れるのに時間が必要だったんだと理解しました。

ローマでの酩酊会見、そんなにひどいものであったのかと配信された動画を見ました。確かにろれつが回らない状態ではありましたが、会議の内容説明、記者の質問への受け答え、何一つ内容に齟齬はありませんでした。

会見のすべてを見れば一連の一方的な報道の誤りが一目瞭然であったのに、宋さんがおっしゃるとおり、日本の世論形成のありかたは大きな問題と思います。

”人の不幸は蜜の味”それが今の日本の現実なのでしょう。
私は、自分だけは一方的な報道を鵜呑みにするのはやめようと自戒して行きたいと思います。

このメルマガではたまにはムッとすることもありますが、今後も楽しみに読ませていただきます。
Posted by riepapa at 2010年02月05日 17:10
いつも宋さんと宋さんのご友人の方々の文章を楽しく読ませていただいています。日本の一般大衆とは違った視点からの物の見方、考え方が参考になります。小沢幹事長によって仕切られてしまった日本の政治、誰も小沢氏を批判できない民主党、東京地検の力のなさ、小沢氏の独裁に怒りを表さない日本国民。日本は悲しいことに嘘をつき通す人が生き残れる国になってきているようです。宋さんのような自立した考え方を持ち、発言できる方はとても貴重な存在です。今後とも、宋さんのお考えを発信し続けてください。
Posted by 50代女性 at 2010年02月05日 17:10
本当に貴重な人を失いました。
そして宗さんの文章に目頭が熱くなりました。
Posted by U-1 at 2010年02月05日 18:30
ご友人を亡くしたことには心からご同情いたします。私も大切な人を亡くす痛みを経験してきました。

しかし、それとこれとは別に思います。
やはりその方の資質は残念ながら問われます。それは会社を営んでいる私もそうですし、政治家の方もどこかのお店の店長もそうです。その方がその立場に置かれたときから責任と義務が発生し、そしてその任務を遂行しながら成長もしていかなければなりません。
私があの会見を見たときは、普段は地位とお金絡みばかりの政治家の方々のニュースや記事にものも言いたくなくなるほど呆れていた私でさえ、ふざけるな!と思いました。
私は中川さんという方をよく存じあげていませんでしたが、お近い方は大変実力のある方だったとおっしゃっています。
ちょうど今、同じような方がいますよね。
朝青龍は人並外れた実力を持ち、何度も優勝した才能ある方。しかし一方でプライベートや土俵の外でトラブルを起こし、今回引退。
おっしゃるように、人は妬みで良い部分の評価よりも悪い部分の揚げ足を取るのが得意です。でもそれを除いたとしても、プラスマイナスではないと思います。いいことを10やってるのだから、悪いことを8やってもいいじゃない、とはなりません。
人の上に立つ立場の方は、10いいことをして悪いこと(揚げ足を取られること)をしてはいけないのです。
我々のような零細企業の経営者なら、人間らしいねーっと片付くかもしれませんが、それが国の代表する方がされたということはやはり問題です。
確かに個人的に色々お有りだったでしょう。
しかし、大の大人が、国を代表する方が、飲み慣れている薬を複合して飲み、機上でアルコールを摂取すると酔いやすいことを知っていながら断れるお酒を飲み、しかも何時間後には世界に配信される会見が控えていると考えられたのなら、あの一件は避けられたのではないかと考えます。浅はかだったとしか言いようがありません。

私もお酒が大好きです。
しかし社員の前で酔ったところは立場上見せたことがありませんし、薬を飲んだときはもちろんお酒を飲んだことは一度もありません。何故なら市販の薬でしたら裏面に記載されていますし、医者にかかったら直接言われる当たり前のことだからです。

ご友人を擁護されたいお気持ちは痛いほどわかります。しかしその方は国を代表する方で、その偉大なキャリアをご自分で潰されたのです。
人のことばかり言い、足の引っ張り合いをしている今の政治家たちよりよっぼど幸せではないでしょうか。ご自分で築き上げたものをご自分で崩す、私は格好いいと思います。

長々と失礼いたしました。



亡くなった今は責め立てる方は誰もいません。
Posted by 緑川 at 2010年02月05日 19:05
いつも興味深く拝見しております。

故中川昭一氏についての宋さんのお考えは分かりましたが、それでは所謂NHK番組改編問題について、宋さんはどのようにお考えなのでしょうか?
どのように考えても、中川氏はNHKに対して、なんらかの働きかけをおこなったことは間違いないでしょう。それが不当な圧力と言われるほどのものなのかは別にしてです。

しかし、いずれにしても政治家が報道機関に対して、そういう働きかけをおこなうこと自体が民主主義社会にあっては、いかなる理由があろうともしてはならないことだと思うのです。
歴史を顧みると、報道機関が政治権力の統制下に置かれた社会は悲惨な状況を呈します。
ナチス政権下のドイツ、旧ソビエト連邦などの社会主義国、そして軍国主義が横行した日本、いずれも言論や報道の自由が認められていませんでした。
そうした自由を認めない社会がどのようなものなのか、そういう教訓とか反省の上に、今日の言論や報道などの自由というものは存在しているのではないでしょうか。
そうしたことを蔑ろにした政治家というのは、それ以外のところでどれほどの功績があろうとも認めてはならないと思うのですが、いかがなものでしょうか。

それから、宋さんは、テレビ局を特別視するべきではないというお考えをお持ちのようですが、報道機関というものは他の企業とは明らかに異なると思います。
宋さんが創業された会社も含めて、多くの企業ではいろいろな事業をおこない利益を追求しています。
これに対して、テレビ局も含めた言論報道機関は、世の中で起きている様々な出来事を世の多くの人達に伝えるために存在しているのです。
よく「世の木鐸」とか「公器」と呼ばれますが、そういう面を持っているのです。
確かに、現実の報道機関やそこで働く人の中には、本来の役割を忘れたかのような向きもありますが、だからといって報道機関のもつ特別な意味を認めないでいいとは思えないのです。
私達は、世の中の様々な出来事を知り、それについて、自分なりの意見を持っていますが、そのこと自体が近代社会を成り立たせる基盤だと思いますし、これは報道機関の活動を抜きにしてはあり得ないことだと思います。
Posted by 砂押 英文 at 2010年02月05日 19:49
はじめてコメントさせて頂きます。私は香港在住で、資産運用コンサルタントをしている者です。

今日届いた宋メールの内容は涙が出そうな内容でした。「酔っ払い会見」で物議をかもし、「反自民」の大逆風の中、衆院選で落選、失意のまま自らの命を絶つ決断を下した中川昭一元大臣。

産業の活性化にはベンチャー企業の育成が必要であることを真剣に考え、ポケットマネーで外国籍ベンチャー経営者の夕食会に参加、受験生のようなメモ・資料・アンダーラインを作成し、日本が進むべき道を真剣に考えていた中川氏がなぜ自殺に追い込まれなければならなかったのか、それは宋さんも指摘している通り、「人のミスと欠点を10倍に拡大し、人の貢献と良さを10倍に縮小」する日本世論の狭量さが原因だと思います。その世論を煽りたてているのが日本の民放テレビ局です。日本出張の合間に、ホテルの部屋で民放テレビにチャンネルを合わせましたが、世論を煽りたてるような内容が多く、気分が悪くなって、すぐにテレビを消してしまいました。香港でも契約すれば、日本の民放テレビを見ることができますが、私は敢えて契約しません。テレビは人間を洗脳させる威力がありますが、新聞やインターネットで活字の情報を読んでいる限りは、物事を多面的に考えることが可能になります。子供の躾けではありませんが、大人の方もテレビを見る時間は1日1時間以内にした方が良いと思います。

中川元大臣と宋さんの共著「どうした、日本」(ダイヤモンド社)を是非、読んでみたいです。日本の未来を真剣に考える政治家と官僚、他にもまだまだいるはずです。テレビや世論に惑わされることなく、活字のメディアから情報収集して、次回の参院選に生かされることを望みます。
Posted by 木津英隆 at 2010年02月05日 20:18
 ずっと宋さんのメルマガを読ませて頂いています。私が気づかない視点で、かつ、殆どの場合、納得できる視点を提供して頂き、有り難うございます。
 とは言いながら、コメントは何も書かずにいました。しかし、今回だけは書かずにはいられませんでした。
 中川昭一さんは、非常に能力のある、しかも国民のために働いてきた議員だと思います。それが、短期的な大衆に売れれば良いという報道で、日頃から専門書も読まない(訳の分からない)大衆が誘導されて、大きな波になり、一人の地道に勉強する議員に過大なストレスを与えた。非常に悲しいです。
 更に、石川議員のことを記していらっしゃる点にも同意します。今回の報道は、逮捕されたらやましい所があるに違いない…と言わんばかりです。しかし、一方で、冤罪事件の再審判決では新聞は軒並み司法の行き過ぎを批判している。
 では、何故、その同じ視点で、小沢議員(幹事長)の事件を扱えないのか不思議でなりません。
 所詮、新聞・テレビは毎日の事件(つまり、非常に短期的な視点)が中心だとは理解しています。週刊誌から月刊誌、最後は本から専門書に至るまでの短期から長期の両方の視点が(というより、長期から短期を見た方が良いですが)欠けています。
 教育システムに、そういう視点を盛り込む必要があると、強く感じています。
 毎回、面白く読ませて頂いています。今後とも、よろしくお願い致します。
Posted by 宮村昌一 at 2010年02月05日 20:59
本日保釈された石川議員、国会議員に「執着はない」そうです。テレビの報道を見ていて「十勝の総意として、私は否定された」という選挙後に残された中川先生の失意の言葉が蘇りました。「日本が危ない」今、中川先生こそもっとも必要な政治家でした。この理不尽極まりなさに茫然たる思いです。
Posted by 山口 at 2010年02月05日 21:06
中川昭一さんにそういう面があることは知りませんでした。マスコミから受ける印象は、気障な保守派。父親は、たたき上げだけれど、息子は北海道とは縁のないぼっちゃん。酒好き。マスコミが作り出すイメージとかけ離れていて驚きました。でも、補欠選挙があっても奥さんにも娘さんにも出てきてほしくないな。もうそういう時代の選挙、政治は終わりにしてほしい。宋さんは、中川さんの死後にこういう文章書くところは日本的ですね。もう日本的な日本人少ないけれど。
Posted by しまだ りゅういち at 2010年02月05日 22:15
はじめまして。いつもメルマガを楽しみにしています。外国人から見た日本という視線を新鮮に感じながら読んでいます。
でも最近はちょっと疑問に感じる内容が多くなってきたような気がします。今回の内容も全面的には賛成できません。中川氏の表には出ない面を知ることができたことは良かったのですが、友人であったことから少し良いところばかりが強調されているように感じました。あの酩酊会見は、日本だけならともかく世界にも恥をさらしてしまいました。特に欧米は飲酒に厳しいところが多いので辛らつなコメントが多かったです。私は同じ日本国民として恥ずかしかったです。外国に住んでいるため日本でどれだけ叩かれたかはわかりませんが、政治家、それも大臣は日本を代表する存在です。あのようなことをやっていたら百戦錬磨の相手にいいように扱われてしまいます。体調を崩していたのなら、会見を中止すべきで、その自覚のなさは責められても仕方がありません。
ただ日本の世論(の一部)が狭量だという面については私もそう思います。特によってたかって特定の個人を、それも権力もない、あるいは権力を失った一般市民に対してまでも、少し間違いを犯しただけで人格否定までするような意見が飛び交っている現状はちょっと異常です。弱者や権力を失ってしまった人をいくら叩いても社会が良くなるわけでもないのに。
今後もいろいろな目線からのメルマガを期待しています。
Posted by 海外在住 at 2010年02月05日 23:01
少なくとも、ステレオタイプのメディアが語る人物像に多少なりとも違和感を感じていた者としては別の側面を語る方の情報に触れることができた幸運を感じます。何事も多面的に見ることで本質を感じる習慣の大切さを再認識させて頂き、感謝しております。また、天国に召された後もご縁を繋ごうとされる方がある、そんな生き方を自分自身もしたいと思いました。
Posted by 青山智信 at 2010年02月05日 23:05
中川昭一氏に関して、誤解されている部分をお持ちの方がいらっしゃるので、初めてコメントします。

1.G7に関して
G7の本会議では、彼は先頭に立って、G7各国の間で保護主義的な動きに走ることがないよう牽制しました。アメリカのガイトナーとの対談でも、保護主義の排除ということで一致しました。また、彼はIMF改革につながる新しい融資制度を提案し、ウクライナ等の国々がこの制度により救済されました。さらに日本のIMFに対する融資には、IMF専務理事のストロスカーンから謝意が表明されました。
世界中の国々が日本に感謝し、謝意を表明したにもかかわらず、マスメディアはそれを完璧に無視し、あの会見の一部のみを繰り返し報道するだけでした。
ぜひ、あの会見のすべてをご覧になってください。風邪による鼻声で聞き取りにくいので、財務省のHPにある会見概要と照らし合わせるとよいと思います。
彼は、何のメモ等も見ずに、記者の質問に対し、まともに答えています。「質問を取り違えて」と報道された部分も、取り違えることもさもありなんというひどい質問の仕方でした。ニュースでは、前の部分がカットされるため、それがわからないのです。
あの会見は、決していいとは言えません。体調管理ができていないことは、問題があります。彼を一方的に賞賛しようとも思いません。
しかしながら、G7での実績を把握し、それも紹介したうえで、本会議終了後の記者会見を責めるべきではありませんか。
世界に恥をさらした、けしからんと思われている方が多いようですが、ドイツなど、辞職させてしまったことを不可解だと報道しているところがあります。
アメリカが真っ先に批判的な報道をしましたが、バイ・アメリカン条項に懸念を示されたのですから、おもしろくはないですよね。
彼は、日本を守るために、他国と喧嘩腰で渡り合うので、敵は多いと思います。

2.NHK番組改変問題に関して
議員会館の面会票により、面会は、番組放送後であったことが判明しています。言論や報道などの自由を守るために、彼は、人権擁護法案に強く反対していました。
報道の自由と言いますが、それは正しい報道が行われていることが前提ではありませんか。事実と違うことを報道するのも、報道の自由なのでしょうか。報道による暴力というのもあるのでは。椿事件はご存知ですか。

3.死因について
自殺と思われている方がおられますが、働き盛りの突然死であったのでは。
亡くなった日の2週間後から、奥様と2人でエジプト旅行に行かれる予定になっており、それを楽しみにされていました。亡くなる1週間前の講演でも、水問題についてエジプトに視察に行ってきますとおっしゃっていました。ホームページにも、今後の決意を力強く表明されています。
亡くなる数日前から体調は崩していたようですが、マスメディアの報道により、自殺であると思い込まされていませんか。

みなさん、もう少し事実関係をご自分でお調べになったほうが、よろしいのではないでしょうか。マスメディアがこんなに信用できないという現実が悲しいですが。

長文失礼いたしました。
Posted by はじめまして at 2010年02月06日 02:30
追記

あの会見の後についてもひどい報道がされていました。
バチカンで触れては行けない美術品にさわる、柵を超えて警報を鳴らす、像の台座に座る等する。

これらは、バチカンで中川氏の通訳を担当した方から完全否定されてます。
また、酒のにおいは全くしなかったということです。
通訳の方が何度もマスメディアに伝えても全く報道してもらえなかったどころか、正反対の事を記事にされて本当に驚いていたそうです。

正論2009年5月号に通訳の方の手記が記載されています。
Posted by はじめまして at 2010年02月06日 02:42
なぜ、中川氏が亡くなってから、擁護の声を上げるのですか?

あなたほどの知名度であれば、生きているうちにもっと誤解を解き、マスコミの偏向報道に多少なりとも抗うことができたのではと、
その後悔の部分もあって、今も電話をかけてらっしゃるという面もあるのでしょうか?

中川氏のそばにいれない私たちには、そばにいたあなたのように中川さんの良い所を満足に知ることは出来ません。
書籍を読んだりするのはその時点で既にファンか、ファンに近い人です。
一般人の多くは中川さんを知るには、足りません。でも、一般の多くの人はその足りない情報を元に投票行動をするのです。

それだけに、政治家は自身の行動に対して、揚げ足をとられないように神経質でなければならないと思います。
100の努力が1の失態ですべて気泡と帰すことは人生において多々あります。そのような経験をした人はたくさんいます。このような経験は何も政治家だけじゃありません。

なんとしても彼もどん底から這い上がって欲しかった。

私は彼を尊敬していただけにすごく残念です。
いまだに悲しい・・・。
Posted by さむらい at 2010年02月06日 04:35
こんにちは。
私は、中川さんの酩酊会見を見て、即座にアルコール依存症を疑いました。中川さんはそれまでにも、お酒での失敗が数々あったともその後知りました。飲んではいけない場面で飲み過ぎて失敗してしまう事を何度も繰り返してしまうのは、依存症の症状ではないかと思います。私は、アルコール依存症は、本人の意思だけでは回復が難しい病気で、周囲のサポートが必要だと思っています。あの事件前から酒での失敗が多かったのに、中川さんの周囲は、注意して助言なりサポートなり(薬と酒を同時に飲んではいけないなんて常識ですから、それを止める人はいなかったのでしょうか?)してあげる人間はいなかったのでしょうか?
そういう依存症という病気の結果、あの様な国益を損する様なことになってしまったと私は思っていたのですが、そういうことを指摘する識者やマスコミはほとんどと言っていいほどいなかったことに、悲しく見ておりました。そして、辞任された後も、中川さんに対して例えば海の見えるような回復施設などを勧める人が多くいれば、今頃元気を取り戻し、再度活躍出来ることもあったのではないかと、私は残念に思っています。
また、宋さんは、石川さんに対して否定的な意見をお持ちのようですが、今一度フラットな視点で今回の事件を見直してみてはいかがでしょうか。私は、中川さんも石川さんもマスコミや大衆や現在の日本の中での、ある意味被害者ではないかと思っています。そういった意味でも、中川夫人には、昭和的な弔い合戦の様な出馬などしないで欲しいと願っています。
Posted by ことり at 2010年02月06日 14:11
宋文州様

こちらで昭一氏のことが話題になっていると聞き、読ませて頂きました。心の篭った内容に涙が落ちそうです。
私は、残りの人生を昭一さんの名誉回復と日本史に刻むために活動しようと誓った者です。しかし悲しいかな一般人に過ぎず、力はありません。
宋様のような力のある方に取り上げて頂き、心から感謝します。

昭一さんは自尊心と名誉を大事にされますが、それ以上に日本を愛する方です。
日本への愛、その原動力だけで経済から農政、国防まで八面六臂の活躍をされたのです。
自身の身体すら省みることすらなく、ひたすら日本のために生きた方です。
そして失脚後も、絶望の中でもご家族や友人たちの愛情に触れ、優しさや思いやりを知ることができました。
辛さを知っているから、人のぬくもりに触れたときの幸せが分かるのだと。

ご友人である宋様にお礼を言わせて下さい。本当にありがとうございます。
Posted by 匿名希望 at 2010年02月06日 19:32
合掌
中川さんへの電話。私も10年前に亡くした親友にしばらく同じことをしたことがあります。友達って、言葉に出せない位、良いもんですよね。その時の寂しさは、今も忘れ切れません。本当は思いを残してはいけないそうですが・・・・。
宗さんのメルマガはほとんど読んでます。何故か読んでしまいます。いつも、きちんと書いておられますね。
この頃頓に日本人に生れたことに感謝をしていますが、本当の日本人てどう生きるべきなのかも、考えさせられることが非常に多いです。日本の誇るべきところを、今一度、クリーンな思いで、日本人として思いを馳せてみます。
どうか、このブログ、お続け下さいね。
承認されようが、されまいが、最後に私はニックネーム「P.かなざわ」でお願いします。
Posted by 梶谷 香月 at 2010年02月06日 19:51
はじめて 平凡な主婦ですが拙いコメントをさせてください。
宋さんの中川さんへの思いやりにあふれた文を読み じんとしました。わたしは 中川さんが亡くなってから 氏が国益を真摯に考えて日本のために寝る間も惜しんで働かれた政治家だったと知りました。

あのローマの会見は はじめましてさんのコメントにあるように 体調管理の失敗からきたもので泥酔ではないと思います。それなのに マスコミは執拗にバッシングを続け世論を誘導し あの選挙の結果となりました。縁もゆかりもないわたしでさえ溺れる犬をたたくようなあの頃のマスコミに憤慨するのですから、中川氏やご家族はどんなに苦しまれたことでしょう・・・

中川氏の記事をありがとうございました。氏の名誉が回復されますよう祈ります。
Posted by masako at 2010年02月06日 20:57
酩酊会見と言うのはやめませんか。
本人そして通訳の方が違うと言っているのですから・・
私たちが断定することではありません。
ましてアルコール依存症とは・・。
もうやめませんか。
安倍元総理が残された息子さんに<あなたのお父さんは立派な方だったのですよ>と言われたとか・・
残されたご家族にとってこの言葉がどれだけの慰めになったかと思うと涙が止まりませんでした。
本当に日本再生の為に頑張っていただきたかった・・残念で仕方がありません
Posted by タミ at 2010年02月06日 20:59
はじめて 平凡な主婦ですが拙いコメントをさせてください。
宋さんの中川さんへの思いやりにあふれた文を読み じんとしました。わたしは 中川さんが亡くなってから 氏が国益を真摯に考えて日本のために寝る間も惜しんで働かれた政治家だったと知りました。

あのローマの会見は はじめましてさんのコメントにあるように 体調管理の失敗からきたもので泥酔ではないと思います。それなのに マスコミは執拗にバッシングを続け世論を誘導し あの選挙の結果となりました。縁もゆかりもないわたしでさえ溺れる犬をたたくようなあの頃のマスコミに憤慨するのですから、中川氏やご家族はどんなに苦しまれたことでしょう・・・

中川氏の記事をありがとうございました。氏の名誉が回復されますよう祈ります。
Posted by masako at 2010年02月06日 21:07
中川昭一氏の記事、ありがとうございました。
わたしは 氏が亡くなってから それまでのマスコミの報道が真実を伝えてなかった事を知り
ました。
宋さんの文を読み、中川さんがお元気だったらと あらためて残念でなりません。映像でしかわかりませんが中川氏の夫人はしっかりされてます。大変ですが もし夫人が立候補されたら はるかに当選されますようお祈りします。


  
 


Posted by ねじばな at 2010年02月06日 21:56
中川昭一氏の記事、ありがとうございました。
わたしは 氏が亡くなってから それまでのマスコミの報道が真実を伝えてなかった事を知り
ました。
宋さんの文を読み、中川さんがお元気だったらと あらためて残念でなりません。映像でしかわかりませんが中川氏の夫人はしっかりされてます。大変ですが もし夫人が立候補されたら はるかに当選されますようお祈りします。


  
 


Posted by nogiku at 2010年02月06日 22:10
宋様
パソコンに不慣れで試行錯誤し 同じ投稿して申し訳ありません。どうぞお手数ですが 削除できましたら お願いします。
中川氏の真実に触れ感謝です。宋様の氏を失った哀しみが 伝わってまいりました。
Posted by ねじばな at 2010年02月06日 23:51
今回のお話もとても勉強になりました。
この件は疑問でしたが初めて本質を理解できました。ありがとうございました。
責任ある政治家だということで、やっぱり宋さんの発言に納得できない人もありましたが、自分としては、その人らは感情的に感じました。その理由は中川故人のメリットへの発言が乏しいからです。残念な限りです。実は自分もお酒で失敗した経験があるので・・・他人を批判するなら損得勘定の上で発言するべきだと今回思いました。
中川故人が国際的にマイナスな活動は全くないので残念です。でもこのブログで奥さんが一生懸命かばってくれた件を知ることができたのは、日本女性にさびしく感じていた自分にとって大きな励ましとなりました。 
Posted by うちま at 2010年02月07日 02:36
宋さん
私は、中川氏を侮辱する気は全くありません。。
ただ、あの後、無理して選挙など出ずに心身ともに休め、調子が悪かったならしっかりと治療されておられれば、亡くなることはなかっただろうと大変残念に思っているのです。また、アルコールなどの問題についても、あれ(や同じ頃の草薙サン)を機にもっと深い議論があってもよかったのではと思うのです。
そして、そういう形で病気や何らかの形で一旦社会から外れたとしても、また元気になったときに復活し活躍出来る環境が整った社会であって欲しいと願っているのです。
昨日は、ちょっと言葉が強すぎて読まれた方に不快な気持ちを与えてしまった事を反省します。また、宋さんや身近な方を攻めている訳ではありませんので、お心を痛めてしまったとしたら申し訳ありませんでした。
※これは、宋さん宛です。表示なしで結構です。失礼いたしました。
Posted by ことり at 2010年02月07日 07:55
宋様

中川氏の「事件」に対するマスコミの反応が書かれていましたが、私もテレビ局に限らず日本のマスコミの質の低下に嫌気がさしているひとりです。
更には、それらのニュースやコメントに一喜一憂している日本人のポリシーのなさも、情けなく感じています。
マスコミの没落はそのお客さまである我々の責任でもあります。

物事の本質をきちんと見極め考えられる人たちが中心となり、世論を正しく形成していくことが出来ないのでしょうか。

いろいろ考えさせられる内容でした。
Posted by おとこまえ at 2010年02月07日 09:35
宋 文州 さま
極めて優れた政治家だったと思う中川大臣の人間性に思いを尽くされたメッセージを拝見し、いまさらながら愛惜の念を覚えます。
2005年、大阪での地球環境タウンミーティングで、お言葉の端々から当時経済大臣だった中川氏の日本に対する、あるいは地球環境問題に対する真摯な対応を目の当たりにし、傾倒させられました。
朦朧事件は、ほんとに残念なことでしたが、
中川大臣の偉大さを熟知している筈の側近の方や、配置されていたはずの医療関係者など、いわゆる周囲の関係者が、国を代表する公事だったのですから、何故未然に防げなかったのか?この疑問だけは、いまだに消えません。
いまでも、こころのふれあいを大切になさる、宋さんの留守電にあやからせて頂いて、
当時、タウンミーティング事務局へ差し上げた当時のつたない所感の思い出をお伝えさせて頂きたいと存じます。
ますますご活躍なさってください。

中川 経済大臣 様                      2005,4,2
4月2日 大阪の地球環境タウンミーティングに参加させて頂いた商品開発/営業アドバイザをしております×× ×と申します。
昨年の京都よりも、さらに深く、しかも前進した状況を、具体的にお話頂き、ありがとうございました。
今や、意識や心がけだけではなく、国民全員の行動が必要なことや、世界から尊敬されるような発信をして行きたい、日本にはその技術がある等々、中川大臣の決意の数々が、良く伝わって参りました。
発言を求められる度に、挙手を続けましたが、多くの方々で、その機会がなく、返って満足でもありましたが、心残りもあり、ひとつに絞ってお伝えさせて頂きたいと存じます。

◎日本は、地球環境のすごい技術があるのに、国民が使わない。その最大の理由は、コストが高いことだと思います。

電気をつくる太陽光風力発電、燃料電池等々、金持ちでないと使えない。でも、国民皆が使えば、或いはお説のように、中国等に貢献できれば、コストは、必ず下がりますから、長期的には心配は、要りませんが、スピードが足りません。そこまで地球は、日本の環境は、待ってくれません。
でも、これらは、装置産業型ですから、超大型の投資や技術開発を伴う国際競争だと思います。民間企業も、目先の需要が読める、液晶やプラズマなど、エネルギーを消費するほうの大型投資に傾斜しています。
是非このエネルギー設備投資に絞って、強力な国家PJを立ち上げて頂き、国民を助けて頂きたい。
財源は、郵政民営化で市場に開放される資金等を活用して、民営化が国民に貢献する最大目的として、これに向けて頂きたい。ならば、与党、野党、国民を問わず、反対できる人は、誰もいない。中国や、東南アジアや、世界や、京都議定書を無視する国からも、尊敬される日本の、経済効果の大きい地球環境国策になる!と期待いたします。
発言の機会に恵まれず、メールで失礼申し上げますが、お許しください。私達も頑張ります。日本を取り返すために。
Posted by 田丸 孝 at 2010年02月07日 12:38
中川先生の事を大切に思い続けて下さってありがとうございます。
Posted by namaewww at 2010年02月07日 20:45
下記のお考えに対する私の考えです。

>人のミスと欠点は10倍に拡大してみますが、人の貢献と良さは10倍に縮小してみます。

マスコミだけではありません。
私たちサラリーマンも同じような人ばかりです。

こう考えます。
ミスや欠点の評価は技術的に簡単です。
しかし、功績や貢献に対しての評価は、自分自身の構想力が背景になければできません。
つまり、こうあるべきだ、という己の考えがあって、初めて目の前の評価ができると考えています。
その点、ミスや欠点は「一般常識」で評価できるので、評価の外れがないのです。

私はシステム開発会社で、新規サービスの開発等を手掛ける部門にいますので、この状況はよく分かります。
新サービスの構想への評価は、まだ実現できたいないもの評価ですので、さらに厳しい評価になります。
そもそも、誰もが積極的に評価しようとしません。できれば先送りしたい案件です。

その時、多数の人間が、構想の欠点を述べますが、良いところに関しては「そうかもしれないなあ」といった曖昧な評価です。
そして、悲しいのは、残りの大半の人たちが、無関心を装うことです。

この職種が長いため、今では、新しい仕事に必要なのは、孤独に耐えることだと思っています。

自分自身であるべき姿を語れるマスコミでなければ、正当な仕事をした人の評価はできず、今後も一般的で常識的な誤りが少ない判定基準で、失敗や欠点を評価し続けるしかないでしょう。

この根本を解決できないことが、最も悲しいことです。

Posted by 加藤憲一 at 2010年02月08日 09:07
これを機に日本で禁酒法を作るべきですよ。
日本人は体質的に酒に強くないのでアルコールが合わない民族です。これは医学的にも証明されています。
そもそもアルコールなんて毒なのに何で人間は体内に入れようとするのですかね?
酒は百害あって一理なしです。
Posted by 下戸男 at 2010年02月08日 13:46
「どうした、日本」に感銘を受け、沢山の人に読んでもらいたくて図書館にも買ってもらいました。それまで、あまり関心のなかった中川氏に「日本の政治家にも志の高い、本物の政治家がいる!」と注目していただけに、2つの事件についてはとても心を痛めました。ただ、その時に何故に宋さんがタイムリーなコメントが無いのかずっと気になっていたので、やっと心のわだかまりが取れました。改めて、中川氏を悼みたいと思います。
Posted by マツモト at 2010年02月08日 17:32
日本のマスコミにとって有能な中川氏は敵でした。一連のバッシングは権力闘争だったのでしょう。
鳩山政権へのいまのマスコミの対応と比べてみるとよくわかります。

ここまで国民をミスリードする日本のマスコミって、
高い年収が保証されている労働組合とならんで、
日本最大のリスク要因になっている気がします。



Posted by 田名 at 2010年02月09日 13:05
宋さんは本当に友情に厚く心優しい方なので、これまでも有名な友人が不祥事を起こせば必ず擁護されてきました。しかし、苦言を呈するべき時はそうするのが本当の友人と思いますがいかがでしょう?
あの朦朧会見は、例え本当に薬に頼らざるを得ない健康問題があったにせよ、非難されても仕方のないものでした。町内会の集まりではなく、全世界が注視する重要な会議に代表として出ているという緊張感に欠けていたと言わざるを得ません。

それはともかく、私も中川昭一氏と安倍晋三氏は、私利私欲ではなく本当に日本の将来を考えている若手政治家の旗頭だと思っていたので、あの会見以上にその死が残念でなりません。
日本より中国のことを考えているのかと思わせる与党の幹事長の独裁政治を見て、中川さんは化けて出たいと思っているのではないでしょうか?
中川さんが生きていれば、民主党が進める売国的ともいえる数々の政策を阻止するため、命がけで戦ってくれたに違いありません。

日本の世論は狭量で、人のミスと欠点は10倍に拡大、貢献と良さは10倍(10分の1)に縮小してみるということですが、そういう世論になるのは、マスコミがそう仕向けているからですね。それによって民主党政権が生まれたようなものです。
麻生さんも首相在任中に多くの立派な業績をあげているのですが、マスコミはそれを全く無視し、漢字の読み間違いやホテルのバー通いというような程度の低い揚げ足取りは一生懸命やっていました。安倍さんのときも酷かったですね。
そういう低レベルのマスコミに素直に感化される国民の民度が低いのだと言えば、それまでですが。

しかし民主党寄りに偏っていたマスコミも、政権奪取後の民主党のデタラメさはさすがに擁護しきれなくなってきたのか、このところ論調が変わってきましたね。それでもまだ一部に、小沢さんの件は検察の横暴という方向に持っていこうとしている輩がいますが。

次は宋さんが敬愛してやまない小沢さんについての興味深いお話を期待しています。
Posted by カワセ at 2010年02月09日 17:40
 私は今回の宋さんの文章を読んで、宋さんの暖かい人間性を感じておりましたが、「ああ宋さんはそう思っているんだ。」と思うだけで特にコメントするつもりはありませんでした。 しかし、皆さんのコメントを読み、首を傾げる内容が少なからずあることから、一言申し上げようと思いました。
 皆さんの投稿の中で、「これで真実(本質)を知ることが出来ました。」とか「中川昭一さんの人柄を知りました。」などのコメントが見られました。 何が真実であるかを知ることはなかなか難しいし、また人柄をすべて知ることも難しいことです。 宋さんの中川さんに対する思いや評価は宋さんがそう感じているだけのことで、中川さんの人柄すべてを知って語っている訳ではないはずですし、宋さんから見た一面に過ぎないので、決して真実でも本質でもないでしょう。
 コメントにはマスコミ批判も多く、マスメディアの報道を鵜呑みにしてはいけない、というお決まりの論調も見かけました。 しかし、この宋さんのこうした書き込みも情報の一つに過ぎないので、これを鵜呑みにすることもまた同類なのではないでしょうか。 
 私は、中川昭一さんはテレビで見る限りでは知識が豊富なことは分かるものの、我々庶民の常識とは大きく離れた感覚を持っていると感じておりましたし、また不遜な態度が多く見られ、良い印象は持っていませんでした。 そしてあの朦朧会見です。 酔っていたかどうかは知る由もありませんが、どう見てもまともな状態ではなかったことは明らかで、国の中枢にいる立場でのあの言動を非難されるのはやむを得ないことでしょう。
 宋さんが友人として、中川さんの死をとても残念に思っていることは、それはそれで素晴らしいことかもしれません。 ただ、それを殊更に賛美するようなコメントには違和感を持ちます。 宋さんは「人のミスと欠点は10倍に拡大してみますが、人の貢献と良さは10倍(10分の1)に縮小してみます。」と言っていますが、多くの場合死者には欠点をあげつらうことはせずに必要以上に美化する傾向があります。 宋さんのように中川さんの身近にいた方とは異なる我々一般人は、いろいろな事象をもっと平たく見ていくべきではないかと思っています。



 
Posted by けいちゃん at 2010年02月10日 15:56
共著の『どうした、日本?』
で、お名前は拝見していました。
中川氏が亡くなられて少したちますが
この文章を読んでまた泣きそうになりました

自分は高校を卒業するまで政治や日本の歴史にまったく興味がなく
学校での国歌斉唱の際、歌詞の意味も分からずとも
回りも気にしていない様子なので
疑問には思いましたが、すぐに忘れました
これからは世界の時代だ、と
日本なんて小さな国のことを勉強してもしかたないんだ
もっとアメリカがすすめるグローバリズムに適応するビジネスや経済を勉強するべきだ、となんとなく考え、それが正しいと思っていました

しかし、勉強をすすめるうちに
何か違うという疑問を一つ一つ検めていくと
この日本の問題点がすべて一本の道に繋がりました。

そして自分はその問題を解決するのに
中川氏こそ、次世代、自分の世代のリーダーになるべき人だと
そう結論に至りました

・・・しかし
氏が亡くなられた時に気付きました

自分は彼を日本の矢面に立たせ
飛び交う矢や刀を全て氏の後ろから
安全地帯に隠れて眺めていただけでした

そう気付いたときに悔しさで涙が出ました

中川氏を失ったことは日本の悲劇です
しかし
それが悲劇だとほとんどの日本人が気付けない事こそが、今の日本の問題の本質かと。


自分は力及ばずとも
中川氏の功績は必ず、次世代に引き継ぎます

宋氏のこの文章を読んで
その思いを強く再認識しました
長文失礼しました。
Posted by 宮島 at 2010年02月10日 18:48
パソコンに疎い一主婦が 宋様のメルマガにコメントを投稿するのは 場違いかと申し訳なく思いますが これを最後に投稿をお許しください。
マスコミが中川昭一氏の真実を伝えていないと確信したのは 宋様の文を読んでからではありません。あのローマの会見のあとのバチカンでの非常識な行動が報じられましたが 案内された日本人の神父が客観的立場で事実でないと詳しく説明しているのを 読んでからです。

それから 酩酊会見と報じていることに疑問をもち ネットでいろいろと調べて 持病の腰痛に対処する鎮痛剤、および風邪薬の服用量の誤り、時差と多忙のよる不眠、それに若干の食前酒、これらの複合によってあの朦朧とした状態が引き起こされたと思ってます。
確かにローマの会見の失敗は 氏自身が痛切に反省している手記を読みましたが、かえすがえすも残念です。しかし、映像を編集してことさら酩酊してるかのような画像を執拗に流し続けたマスコミにたいして いまも納得できません。

氏が亡くなってから「飛翔する日本」を読みました。
「世界がいかに激動しようとも それに対応し 発展する底力が日本人には備わっている」
この国の将来に明るい希望を持たせてくれる政治家でした。子供たちのためにも まだまだお元気で活躍してほしかったです。

宋様 中川氏の思い出を書いてくださり 改めて感謝申し上げます。


Posted by ねじばな at 2010年02月11日 16:20
宋さん、今まで私はあなたの本を斜め読みした程度で、懐疑を持っていました。「少し、人間に対する扱いがぞんざいになるのではないか」と。
今回、別のサイトで、宋さんが中川先生のことを取り上げたことを聞きつけ始めてこちらにおじゃまさせていただきました。

大変申し訳ありませんでした、と言わせてください。こちらの文章を読み、宋さん自身がそういう方では無い、と言うことが理解できました。

私は、中川先生を尊敬できる唯一の政治家と思う者ですが、このように、中川先生とのお話を書いていただき、ただただ、感謝を申し上げるだけです。

中川先生に失態があったのは事実ですし、それは誰がなんと言おうと脇が甘い、国恥と言われても仕方がありませんでした。

しかし、時が来れば、中川先生の力が必要になることは明白だったと思います。(少なくとも私はそう信じております。)

今回は金融政策についてのみ取り上げていらっしゃいますが、中川先生にとってみれば、金融担当大臣であるからには当然だったに過ぎません。

彼は、それのみならず、農業政策、経済政策も相当に(宋さんが金融政策で頷かれたもの以上に)詳細なデータと政策論をもっておりました。
もし、そのお話を中川先生とお話をしたことがあったならば、そちらも是非取り上げていただければ幸いです。



この度は、本当にありがとうございました。誠に感謝申し上げます。
Posted by ぼう at 2010年02月12日 23:26
今まで「中国人」に対するイメージを悪く持っていましたが、あなたの記事を読んで反省しました。

本当に日本を大事に思い、平和を願い、事実を知ってくれる、そんな中国人の方が日本にいてくれる、こんな心強いことはありません。

一人の日本人として、本当に感謝申し上げます。
Posted by 所沢市民 at 2010年02月13日 00:29
お久し振りです。この不況と言われる日本で、宗さんのお話を聞いて、勇気貰って頑張っています。このたび宗さんにご報告があります。自営をしていますが、社長を何年前に他人に交代していましたが、なかなか、金銭面で私にたよっている社長がいやで、やっと心を冷静にして、金銭面でも断ち切りました。(仕事は全面的に協力しています)2代目.3代目の経営者を仕事柄付き合っていますが、資金面が親から出ている人がいます。宗さんに何年前に講演会で教えを頂いて随分社会の見方も変わりました。日本しか知らない私に中国の方の考え方を教えてくれる宗さんの本当に感謝しています。
Posted by 悦子 at 2010年02月17日 10:48
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