創業者の血筋 責任重く… フォード会長、豊田章男社長に理解 (2/2ページ)

2010.2.18 05:00

米自動車大手フォードのビル・フォード会長。境遇に共通点が多いトヨタの豊田章男社長の胸中をおもんぱかり、理解を示した(ブルームバーグ)

米自動車大手フォードのビル・フォード会長。境遇に共通点が多いトヨタの豊田章男社長の胸中をおもんぱかり、理解を示した(ブルームバーグ)【拡大】

  • 記者に囲まれるトヨタ自動車の豊田章男社長(ロイター)

 フォードでも10年前に、スポーツ用多目的車(SUV)「エクスプローラー」が横転事故を起こす問題が発生。顧客の信頼を回復するまで、長い時間を要した経緯がある。2002年にはビル・フォード会長が自らテレビコマーシャルに出演し、企業のイメージ回復に努めた。フォードはその後の06年から08年にかけて、収益源だったSUVの急激な売り上げ落ち込みを受け、300億ドル(約2兆7000億円)の損失を計上している。

 現在、フォード会長はトヨタの苦境を喜ぶ気持ちはないとしながらも、リコール問題を通じて新たな顧客が増えつつあることを認めている。同社の米国内での販売台数は先月、25%の伸びを記録した。(ブルームバーグ Keith Naughton)

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