岡山放送局

2010年2月24日 20時41分更新

放火の裁判員裁判結審


4年前、備前市で父親が住む住宅に火をつけたとして、放火の罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側が懲役6年を求刑したのに対し、弁護側は執行猶予のついた判決を求めました。

裁判員が審理しているのは、岡山市中区に住む25歳の会社員の男が4年前の12月、備前市日生町で、父親が1人で住んでいた木造2階建の住宅に灯油をまいて火をつけ全焼させたとして、放火の罪に問われている事件です。

24日の審理でははじめに被告の両親などに対する質問が行われたあと、検察側と弁護側の求刑が行われました。

このうち検察側は「火災保険金の一部を得るという目的で犯行に及んでおり、極めて悪質である」と指摘し、懲役6年を求刑しました。

これに対し弁護側は「両親に対する不満がたまっていたことによるもので被害者である父親も寛大な判決を求めている」と述べ、執行猶予のついた判決にするべきだと主張しました。

裁判員はこのあと裁判官ととともに判決について話し合う評議に入り、判決は25日言い渡されます。