2010年2月24日 20時41分更新
日本三名園の1つ岡山市の後楽園で、害虫を駆除するため冬の間、松の幹に巻きつけられていたわらを焼く、早春恒例の「こも焼き」が行われています。
岡山市北区の後楽園では、園内の松林にあるおよそ240本の松の木の幹に、冬の間、わらを編んだ「こも」を巻きつけ、寒さを避けて下りてくる害虫を誘って駆除しています。
24日は「こも」をはがして焼く早春恒例の「こも焼き」が行われ、造園会社の人たちが幹に巻きつけられたこもを1つ1つ外していきました。
外されたこもは一か所に集められ、作業にあたった人たちが燃やしていました。
後楽園の松のこも焼きは、春の訪れを告げる風物詩として親しまれているということで、観光客らが作業の様子を盛んにカメラに収めていました。
見物に訪れた岡山市の女性は「こも焼きは、私にとっては年中行事の1つになっています。ここ数日は天気も良く、いよいよ春が来たという感じです」と話していました。
後楽園の松のこも焼きは24日午後まで行われます。