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【大相撲】

朝青龍 ウォール街にいた! 親族の企業の商談でNYに乗り込む

2010年2月24日 紙面から

 元横綱朝青龍関、ニューヨークに現る−。米ロサンゼルスに滞在していると思われていた元朝青龍関が22日にビジネスの聖地ウォール街に乗り込んだことが23日、分かった。ダークスーツに身を包み、ニューヨーク証券取引所に出向いた元朝青龍関。ビジネスマンとして世界で活躍する野望の第一歩を踏み出した。

 摩天楼を見上げた元横綱朝青龍関はギュッとネクタイを締め直した。長髪を後ろに束ね、黒いスーツに身を包む。気持ちは高ぶり、ニューヨークの寒さも感じない。向かった先はNYSE。元朝青龍関が世界経済の中心からビジネスマンとしてスタートを切った。

 ニューヨークには商談でやってきた。ハワイからロサンゼルス、そしてニューヨーク。初場所後に電撃引退した後、のんびりと休暇を取りながらも、常にビジネスのことが頭にあった。

 現役時代に元朝青龍関の親族がASAグループを設立した。その中心にはモンゴル投資銀行などがあり、モンゴルでは有数の企業グループに発展している。その世界進出の第一歩をニューヨークで踏み出す。今回はASAグループのモンゴル人スタッフとともにニューヨークへ飛んだ。

 米国に拠点を置く取引企業との商談が待っていたからだ。元朝青龍関が展開しようとしているのはモンゴルの資源開発や不動産関連。モンゴルは資源の宝庫だ。未探査地域のウラン埋蔵量は、世界最大のオーストラリアを上回るとも言われている。日本、モンゴル、米国を中心に、今後は世界各国へとビジネス展開していくつもりだ。

 当初の予定では日本時間22日午後11時30分に始まるNYSEでオープニングベルを鳴らす予定だった。そのときどきの話題の人物などがその役を務めるが、残念ながら急きょ用事が入って実現できなかった。

 その代わりにNYSEの中で記念撮影。もうしばらくニューヨークに滞在し、商談を進めるという元朝青龍関。角界の頂点を極めた男が、ビジネス界の世界一を目指していく。

 

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