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R―1王者太っ腹!賞金で「後輩芸人とハワイ」

「R−1ぐらんぷり2010」で優勝したあべこうじ
「R−1ぐらんぷり2010」で優勝したあべこうじ
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 ピン芸人No・1決定戦「R―1ぐらんぷり2010」の決勝が23日、東京・台場のフジテレビで行われ、あべこうじ(35)が6度目の決勝進出で悲願の初優勝を果たした。史上最多のエントリーとなった3539人の頂点に立ち、思わず男泣き。これまでの苦闘を振り返りながら「やっと卒業できる」と喜びをかみしめた。

 “ミスターR―1”がついに頂点に立った。

 決勝に進んだ9人のうち、3度目の優勝を狙ったなだぎ武(39)、昨年2位のエハラマサヒロ(27)との上位3人によるファイナルラウンド。「ドレミの歌」を題材に「ドはドーナツのド、レはレモンのレ、ミはミカンのミ…ラはライムのラ〜…柑橘(かんきつ)系好きだな…」とつぶやきながら歌詞にケチをつけて笑わせた。審査員7人のうち、エハラに投票した板尾創路(46)以外から6票を獲得する圧勝だった。

 優勝の瞬間、自然と涙がこぼれ落ちた。司会の雨上がり決死隊や、他のファイナリストから祝福されると「やっと卒業できる…」と本音を漏らし「こんなに白髪の増える大会はないですよ。ああ、もう出なくてよくなったんだなと思って…」。R―1に懸けてきた思いと、これまで味わってきた苦しみがあふれ出た。

 漫談の話芸で押し通す正当派。07年に準決勝で敗退した際には方向性を変えようかと悩んだ。それだけに「漫談では優勝は難しいとか言われてたんでマジでうれしいです」と喜びは格別だった。

 賞金500万円の使い道は「床のくぼみを消す」。マンションに引っ越したものの、床がくぼんでおり、くぼみに札束を置いてみるという。   日ごろから「後輩たちに夢を見せたい。頑張ればこうなれるっていう身近な存在になりたい」が口癖。「ずっと応援してくれた後輩をハワイに招待し、一緒にイベントやってる後輩にPSP(ゲーム機)を1台ずつプレゼントします」とも。今後は「何でもしてみたい。まず昼ドラに出たい」といい、ネタの最後に口にする「エイチ・エー・ピー・ピー・ワイ、ハッピーライフ」は現実になる。

 ◆あべ こうじ 本名阿部公二。1975年(昭50)2月19日、横浜市生まれ。98年に渋谷公園通り劇場の渋谷新人計画で「カンヴァス」というコンビでデビュー。01年に解散し、ピン芸人として再デビュー。ハイテンポの漫談で人気。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年02月24日 ]

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