ドバイ(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで起きたイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門創設者の1人、マフムード・マブーフ氏の暗殺事件について、同国警察は23日、英国のパスポートを所持していた容疑者2人の身元を新たに特定したと発表した。英国のパスポートを所持していた容疑者は、これで8人に増加した。
欧州連合(EU)は、犯行グループが偽造パスポートでEU市民になりすましていた点を強く非難した。女性2人を含む18人の容疑者のうち、EU加盟国のパスポートを悪用していたのは15人。内訳は英国が8人、アイルランドが5人、フランスとドイツが各1人だった。このほかの容疑者2人はパレスチナ人で、ヨルダン国内で拘束され、ドバイ警察によって拘留されている。残る1人がどの国のパスポートを所持していたかは不明。
ドバイ警察は、犯行にイスラエルの対外特務機関モサドが関与していたのは確実と見ている。欧州各国はイスラエルに回答を求めているが、イスラエル当局は今のところ「暗殺」について明確なコメントを避けている。