2010年2月24日 19時47分更新
かんきつ類の「タンカン」は鹿児島県の特産として知られていますが、1つの単語に2つの「ン」の文字が使われていることから、2倍の運がつくとして、「タンカン」を使ったユニークな合格祈願が24日、鹿児島市で行われました。
この合格祈願は25日の国公立大学の入学試験を前に多くの合格祈願の人たちが訪れる鹿児島市伊敷町の寺、梅ヶ渕観音院で行われました。
「タンカン」は鹿児島県の生産量が毎年およそ5000トンと、全国1位です。
その「タンカン」を2つの「ン」の文字、つまり2倍の運がつく、幸運を呼ぶ食べ物として広めようとJA鹿児島県経済連の職員が合格祈願を発案しました。
合格祈願で生産者の代表の米山三夫さんは「ことしは天候にもめぐまれ、よいタンカンが育ちました。受験生にたっぷり食べてもらい合格を実らせてほしい」とあいさつしました。
一行はおよそ2000枚以上の絵馬が飾られた観音像前にタンカンを供え、参拝に来た受験生の家族らにもタンカンとお守りの形をしたしおりを配っていました。
受験生の母親は、「試験で全ての力が出せるよう、お参りに来ました。さっそくタンカンを食べさせて、試験に運をもらいたい」と話していました。
また来月高校受験を控えた中学生の祖母は、「学業成就のお守りを買いました。お守りといっしょに孫にもらったタンカンを送ります」と話していました。