最終更新時刻:2010年2月24日(水) 18時40分
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老人がビジネスを破壊する@東京

公開日時:
2010/02/24 14:54
著者:
草木生(そうもくしょう)

人間は糞(くそ)袋である。

常に小便を垂れ、糞(くそ)をする。

しかし、生きるため食事をする。しなければならない。

 

死ぬために生きているように、排泄のための食事である。食べるところが、昔からビジネスになるのはこのせいである。

しかし、20世紀的な右肩上がりの場所としての東京は10年以上前から終わっていたのかもしれない。

人口が稠密であることが、働き方をせわしなく余裕もなく、長時間にしていった。

その中で食事の時間は削られて、短くなって行った。

ただし、大都市では、である。

 

東京の会社員の昼飯は、5分?いや実質は3分であろう。

 

とにかく地代の高い東京とかの大都市では、時間を短くしてもらうことが利益を産んでいた。\3000のランチより、\700のランチが良いのである。

\3000のランチを食べるのには、1時間はかけるだろう。しかし、\700のランチだったら、10分もかければ十分だと思うだろう。

 

だから同じ席数だと、後者が\4200の売り上げになるから儲けられるのである。

(単純ではないが)

 

そこで思い出してもらいたいのが、食べている人達の年齢である。90年代も後半になるまでは老人たちも目立たなかったが、今やファーストフード店に彼らはいる。それもランチタイムである。

 

これほど迷惑な客はいないだろう。

 

\700ランチに50分もかけていたりするのである。

 

実際、私がよく行く立ち食いカレーにも来るが、老人が食べる間に若手は5回は入れ替わる。

 

まさかと思うかも知れないが、都会の老人は料理をしない。いや、できないのだ。

あの老人たちは何も作らないし、する事もあまりない。

都会の老人は何もしないのだ。

だが食べる。病院にも行って、無駄な人生をできるだけ長くしようとする。

 

金がない老人が多いので、安いところへ行く。ファーストフードだ。立ち食いソバ屋、牛丼屋、カレー屋、ハンバーガー屋・・・安い、早い、で稼いでいるところだ。

 

ここから、「早い」が消える。待つのである。

 

月間での総回転数が半分になったら、ファーストフードは崩壊する。

客の回転数に依存している飲食店は売上日報を作りながら青くなっているだろう。

 

年齢制限のある飲食店は聞いたことがないが、これからは、若者がたむろしないように高音の嫌な音を流すと同じような、老人を近寄せないテクニックが開発されていくのだろう。

 

信号機ですら、時間を延ばす必要が出てくるだろう。

幹線道路を渡りきれない老人達が多くなってくるからだ。

それこそ、横断歩道橋の撤去はどうするのだ?

 

 

 

 

 

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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