- 1 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/23(火) 16:09:11 ID:FStv9OGQO
- その日、喜色満面で部室に現れたハルヒの姿を見て俺はため息をついた。
キョン(また変なオカルト記事でも見つけたのか……?やれやれ)
俺はちらりと他の団員の反応を見る。 朝比奈さんは怯えたような表情でおぼんを抱え、古泉は一瞬困ったように眉をひそめてからいつものにやけスマイルを浮かべた。
古泉「UMAですか。それはそれは、興味深いですね」
キョン「どうせまたインチキ記事だろ?」
ハルヒ「違うわよ、これを見なさい!」
そう言ってハルヒが差し出したローカル新聞を覗き込む。 『遺跡から謎の怪物あらわる』という嘘臭い見出しの下には、これまた嘘臭い朧気なシルエットの怪物の写真が載っていた。 怪物云々より、こんなのを信じる奴がいることの方が驚きだ。
キョン(………ん?)
ふと見ると、長門の目線がまっすぐにその新聞の写真に向かっていた。 表情の変化こそないが、どこか真剣そうな……
キョン(おいおい長門よ、おまえまでこれを鵜呑みにしないでくれよ?)
そのとき、俺は確かにそう思った。 が、それは楽観だった。 その数日後、怪物――未確認生命体による無差別殺傷事件が発生したのだ。
- 33 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 12:23:37 ID:T7ekwJWQ0
- お、続ききた
支援
- 34 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 12:36:23 ID:bwk5OwVUO
- キョン「で、この車はどこへ向かうんだ?」
古泉「付近の警察病院です。表向きには我々は一般の高校生ですからね、そこで警察の護衛を受けながら事態の収束を待つことになるでしょう」
表向きも何も、古泉……おまえはともかく俺は本当に一般人なのだが。
キョン「しかし、今回はこちらから動けないとはな」
古泉「えぇ……やはりこの一連の未確認生命体事件は、人類が立ち向かうべきものなのでしょう。涼宮さんや長門さんの能力に関係なく」
キョン「どうにかなる問題ならいいんだが」
古泉「現実に、未確認の位置を特定するレーダーや、彼らの苦手な化学物質を利用した特殊弾頭などを科警研が開発しています。第41号の事件ではBTCS-2000を4号に支給し、連携を計っています……我々人間も無力ではありません」
キョン(4号……か) (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 35 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 12:54:00 ID:bwk5OwVUO
- 五代「すみません一条さん、逃げられちゃいました」
一条「いや……それより身体は大丈夫か?」
五代「あ、はい!それは大丈夫です」
一条「恐らく奴はまたあの二人を狙ってくるだろう……」
五代「……次は俺、絶対倒します」グッ
- 36 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 13:21:23 ID:bwk5OwVUO
- 医師「精神安定剤です」
警察病院の一室に入った俺と古泉に、医師が言う。 しかしその申し出に古泉は首を振った。 俺も首を振る。 寝ている間に未確認に襲われちゃたまらん。
古泉「出来ればそれを朝比奈さんに……パニックを起こしていたようなので」
医師「大丈夫、彼女は別室で休んでいます」
キョン(そうか……良かった、朝比奈さん)
俺はほっと胸を撫で下ろす。 マイスイートエンジェルに、あんな怪物は刺激が強すぎる。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 37 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 14:07:02 ID:bwk5OwVUO
- TV『未確認生命体第42号による男子高校生連続殺人に新たな被害者が……』
五代「…………」
五代「一条さん、俺悔しいです。なんでもっと早く止められなかったんだろうって……」
一条「あまり自分を責めるな」
五代「…………」
一条「奴等は我々と同じ姿を持ち、同じ言語まで操るようになった……だが奴等は我々の感情を無視して殺戮を繰り返す。価値観の違いは決定的だ」
五代「はい……」
一条「今冴渡さんに調べてもらっている零号関連の事件が、奴等の在り方を知るための何かに繋がればいいんだが」
- 38 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 14:16:54 ID:bwk5OwVUO
- 「ちょっと!通しなさいよ!」
一条「あの声は……」
五代「あ、さっきの女の子」
ハルヒ「ちょっと!キョンと古泉くんのところに行くんだから通しなさいよ!」
警官「危ないのでこちらには来ないでください!彼らは安全ですから!」
ハルヒ「ふん!警察がアテになるなら苦労しないわよ!」
五代「大丈夫!」
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 39 名前:以下、名無しにかわりまして新VIPがお送りします。 投稿日: 2010/02/24(水) 16:02:22 ID:bwk5OwVUO
- ジャラジ人間体「ククッ……」
――スッ
桜井「ん?」
桜井「今こっちに誰か来なかったか?」
警官「いえ、誰も」
桜井「そうか……」
――パチンッ
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
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