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北朝鮮サッカー、W杯控え代表チームに破格の支援

2月12日10時4分配信 聯合ニュース

【ソウル11日聯合ニュース】サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の開幕を控え、北朝鮮が代表チームに大々的な支援を行っている。深刻な経済難にあえぐ北朝鮮だが、W杯出場支援には金銭を惜しまないようだ。
 キム・ジョンフン監督率いるサッカー北朝鮮代表は、昨年10月に仏ナント近くで11日間の合宿を行い、コンゴ代表、仏2部リーグ・FCナントと試合した。翌11月は、ブラジルのクラブチーム、アトレチコ・ソロカバを平壌に招き評価戦を行ったほか、南アフリカに渡り同国プロチームやザンビア代表との評価戦も行った。続いてカタールで開催された4カ国対抗大会に参加し、優勝。トルコ合宿にも赴いた。先月8日から今月11日までに、35日間の長期遠征を行っている。
 さらに、来月3日はチリ代表、同7日にメキシコ代表との国際Aマッチを予定している。この期間中はチリ、ベネズエラ、パナマなどでキャンプする。W杯開幕1か月前となる5月には、25日にギリシャ代表と対戦。スイスで最後の調整を行った後、6月初めにジンバブエに移動し、決戦に向けた現地適応に入る予定だ。
 これだけの長期遠征と試合には、少なくない費用が必要となる。韓国代表は最近、南アフリカとスペインで20日間の合宿、3度の強化試合を行ったが、7億ウォン(約5400万円)を要した。
 さらに、数百万ドルの年俸を支払わなければならない世界的指揮官を監督に迎える動きも見せた。年俸800万ドルのヒディンク・ロシア代表監督、やはり数百万ドルを受け取っていたエリクソン・元イングランド代表監督に、北朝鮮代表監督の就任を要請した事実は、すでに広く知られている。北朝鮮代表チームが、ほかのW杯出場国に劣らない予算支援を受けていることが分かる。
 こうした破格の支援は、金正日(キム・ジョンイル)総書記をはじめ高官の全幅的な支援があるため可能だと分析される。
 北朝鮮専門家らは、金総書記が後継者に内定した三男ジョンナム氏の後継体制を早期に定着させるため、W杯を活用するとの見方を示している。北朝鮮は44年ぶりのW杯出場を決めた当時、ジョンウン氏のスポーツ部門に対する細やかな指導と配慮がもたらした大きな成果だと宣伝した。代表チームも、昨年のアジア最終予選で、ジョンウン氏を指す「金大将」をたたえる歌を歌っていた。
 北朝鮮は、W杯最多優勝のブラジル、コートジボワール、ポルトガルと同じG組に属する。ベスト16入りどころか、1勝をあげるのも容易ではない「死の組」だ。北朝鮮代表がW杯で突風を起こすことができれば、金総書記がこれをジョンウン氏の功績として報奨し、北朝鮮住民に大々的に宣伝することができる。
 このほか、北朝鮮が最近、世界的なスポーツ用品メーカーと巨額の後援契約を結び資金源を確保したとの説も出ている。


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最終更新:2月12日10時4分

聯合ニュース

 

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