● オレオレ詐欺が「おれおれ,俺だけど…」から「○○警察ですが…」などと進化,その手口は
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予め,名簿などを入手してだます相手の住所,家族構成,職業,電話番号などの個人情報を入手します。 |
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その個人情報に基づいて,複数の犯人が警察官,弁護士になりすまし「お宅の○○さんが交通事故を起こした。事故の相手は妊婦で破水し,胎児が危ない。手術費用として○○万円が必要です。すぐに振り込んでください。」等と告げ,また,身内役の者が泣き声で「事故を起こした。頼む。」等と演技してだまし,お金を要求します。 中には,その間,当事者となった身内の携帯電話などに電話を入れて話中にし,つながらないように工作するものもいます。 |
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金の受渡方法は,犯人が指定した口座に短時間内に振込むように要求して振り込ませ,冷静に考える時間や相談する余裕を与えないようにします。 振込みにはATMを使わせ,さらに,金融機関で,職員に尋ねられた場合,「家の改築に必要だから」など,怪しまれないように具体的に指示をしています。 |
その他の口実として
○わいせつ行為示談金
○妊娠・中絶費用
○会社でのトラブル,横領等の補填金
など様々です。
● 被害に遭わないために
1 普段からの心がけ
・振り込め詐欺はその手口が日々進化し,巧妙化している犯罪です。
関心をもって新聞などでどのような手口に変化しているのかなどを知ることが大切です。
普通,交通事故などの場合,事故直後に即示談・即手術費となることは考えられません。
それは,怪我の治療がいつまで続くのか,どの程度かかるのかが不明だからです。
また,警察が示談交渉に介入することは絶対にありません。
2 電話を受けた場合の対処方法
・「警察」や「身内が交通事故」などと言われても慌てないことが一番です。
・「身内が交通事故」「示談金」「手術費用」などと言われたら,まずは「詐欺では?」と疑ってみることです。
・本人しか知らない事実を相手に言わせて確認することです。
例えば,車のメーカー,色,服装,事故の相手の氏名,入院先など
・後で事実を確認するために事故を起こした場所,搬送先の病院なども相手に言わせることです。
3 電話を切った後には
・その身内と連絡を取ってみることです。連絡がつくまではお金を絶対に振り込まないでください。
携帯電話がつながらなければ,勤務先へ電話したり,時間をおいて電話するなどして,必ず連絡を取り事実を確認してください。
複数の連絡方法を,時間をかけて試してみてください。
事故を起こした場所の警察署などを「電話帳」や「104」で調べ,直接,電話して事実関係を確認してください。相手に言われた電話番号ではなく,必ず「電話帳」などで調べて電話しましょう。
4 おかしいと思ったら,警察などの関係機関に相談しましょう
不審な電話がかかってきたら,まず,家族や警察などに相談しましょう。
万が一被害に遭った場合は,「相手からの着信履歴」「相手からのメール受信履歴」等を保存するとともに,相手から言われた電話番号・連絡先は確実にメモして,警察に届け出てください。
● 架空請求とは
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利用していないインターネットの出会い系サイト料金や,サラ金の債権回収,最近では「地上デジタルテレビ放送切り替え負担金」,アダルト系サイト入会金などを名目に電話,葉書,電子メールで告知してお金を要求し,指定した口座に振り込ませてだまし取るものです。 |
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裁判所をかたったり,銀行の強制解約・利用停止などの措置をとらせないように電話による口座番号の告知,シークレット葉書の使用など,次第に手口が巧妙化しています。 |
● 被害に遭わないために
1 安易に支払いをしない!
身に覚えのない請求は無視してください。
電話による請求には,「利用していないので支払いません」とはっきり拒否してください。
もし,簡易裁判所から「支払督促」や「呼出状」が届いたら,まず簡易裁判所に確認をし,正規のものであれば,すぐに弁護士会等に相談しましょう。(確認の際,簡易裁判所に電話をかける場合は,必ず「電話帳」や「104」で調べた番号にかけましょう。)
2 相手と連絡を取らない!
不用意に連絡,返信をしてはいけません。連絡することにより,電話番号やメールアドレス,住所などを相手に知らせることなり,請求がエスカレートする場合があります。
3 個人情報を教えない!
相手との会話,やりとりの中で自分の個人情報(氏名,住所,勤め先など)を教えたりするのは絶対にやめましょう。
4 消費生活センター,警察などの関係機関に届けましょう
もし脅迫を受けたり,支払う必要もないのに支払ってしまったら,消費生活センターや警察に届けましょう。
● 融資保証金詐欺とは
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架空の金融会社名などで,「通常融資を断られた方はこちらへ。携帯電番号」などの内容のダイレクトメールや,同様の勧誘電話で誘い, これに応じて,融資を依頼すると「融資前に保証金が必要なので○○ 万円振り込んでください。振込みを確認次第○○○万円の融資をします。」などと言 ってだまし,指定した銀行口座に振り込ませて,現金をだまし取る手口の犯罪です。 |
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大手の消費者金融のチラシを使い,電話番号だけを変えて融資を持ちかけるなど,手口は悪質巧妙化しています。 |
一度振り込んだ後,何度も振込要求をされる場合があり,被害に遭った方の多くは,振り込んでしまった現金を取り戻そうとして振り込みを重ねてしまっているようです。
● 被害に遭わないために
1 安易に融資話に乗らない!
大手の消費者金融や正規の金融業者は,ダイレクトメールや携帯電話で融資業務をすることはありません。ダイレクトメールや携帯電話での勧誘話に乗らないようにしましょう。
また,要らないものは「いらない」ときっぱり断りましょう。
2 個人情報を教えない!
ダイレクトメールや電話での勧誘を受けても,返事を出したり,応答したりして,氏名などの個人情報を教えないようにしましょう。
個人情報を悪用されてしまいます。
3 消費生活センター,警察などの関係機関に届けましょう
もし,脅迫を受けたり,支払う必要がないのに支払ってしまったら,消費生活センターや警察へ届けましょう。
● 還付金等詐欺とは
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社会保険事務所や税務署,自治体等の職員を装い,払い過ぎた年金や税金の還付等に必要な手続きだと偽って,被害者にコンビニや無人のATMを,指示に従って操作するよう要求し,口座間送金により現金をだまし取るものです。 |
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「手続きをしなければ損をする」という不安をあおり,被害者にATMコーナーから直接電話をかけさせ,電話を通じて操作を指示しながら自分たちの口座へ現金を送金させます。 |
● 被害に遭わないために
1 あせらず,きちんと確認する!
必ず社会保険事務所や税務署等へ連絡を取って確認しましょう。電話で確認する際は,相手に言われた電話番号にかけるのではなく,必ず「電話帳」や「104」で調べて電話しましょう。
2 ATMの操作を求められたら詐欺だと考える!
社会保険事務所や税務署等がATMを使って事務手続きをさせることはありません。すぐに警察に通報しましょう。
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