自民党は二十三日、小沢民主党幹事長の証人喚問などを求め、衆院予算委と本会議を欠席し、審議拒否を続行した。国会の内外でアピールに腐心しているものの、与党は予算審議に突き進み、譲歩しそうな気配はない。他の野党は審議に出席し、孤立感も漂う中で、焦りの色も見え始めた。
谷垣禎一総裁は二十三日夕、新宿駅前で二日連続となる街頭演説を行い「要求にゼロ回答なので、予算審議に応じていない」と“正当性”を強調した。
国会内でも、小泉進次郎氏ら若手中心の議員十数人が本会議前、議場入り口で「証人喚問の実現は国民の声」などと書いた紙を掲げる抗議活動を展開。「公正な国会運営を」と声を張り上げ、与党の強引さを印象づけようと躍起になった。
しかし、「数」で勝る与党を止める決定打はなく、党内には「カエルの面に小便みたいな話。与党は何とも思っていない」(谷川秀善参院幹事長)と、審議拒否を公然と批判する声も出始めている。
谷垣氏自身も街頭で、小沢氏の証人喚問など、大々的に掲げたばかりの要求六項目について「一つでもやってくれたら、審議に応じる用意がある」とトーンダウン。早くも審議復帰を模索する動きが具体化する可能性もある。 (金杉貴雄)
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