長期間、ご無沙汰していたブログなのに、変な話で失礼します。
小学生の頃、「男の方がいい?それとも女の方がいい?」という議論をしたような気がする。たぶん授業の中で、ディベートの練習でもしたのだろう。その後もしばらく、「男の方がいい。なぜなら背が高い」「女の方がいい。なぜならきれいな服を着ることができる」などという水掛け論が、休み時間も続いた。
相対的に、女の子の方が優勢だった。男の子が、「男の方がいい」として上げる理由は、背が高い、体が大きい、政治家になれる、社長になれるなど、女性にも当てはまることばかり。それに対して、女の子が「女の方がいい」として上げる理由は、子供が産める、育てる、中には主婦になって働かなくてもいいという意見もあった。
出産など、女性にしかできないことを、子供ながらしっかり理解していたんだなあと今更ながら感心。
出産のことを言われると、男の子は黙ってしまう。彼らも、母から生まれてきたのだから。男の子の勢いがなくなってきたところで、ある子の発した言葉が、今も印象に残っている。
「やーい、女は立ちションでけへんやろ」
その時、私はショックを受けたことを覚えている。確かに、女に立ちションはできない。そう思って妙に納得したのだった。
時は流れて、場所は東北タイ農村。
いつも私は、おばさん、お婆さんたちと一緒に過ごしていた。暑いし、ノミや南京虫がいるので、私も彼女たちと同じように筒型の腰巻きをつけていた。長方形の布の端を縫い合わせ、筒型にしたもので、サイズは最大150cmぐらいまでウエストで調節できる。だから太り放題。でも洗濯も楽だから、タイにいるときは、腰巻きに限る。
数人の中高年のおばさんたちと、高床式住居の上で喋ってきたときのこと。一人のおばさんが、突然「あーー、もう我慢できない!」と言って立ち上がり、住居の端に行き、腰巻きの裾を少し広げて、外に向かって放尿し始めた。
腰巻きの幅は広い。だから、外から見えることはない。でも、、、、。
ショックだった。女にも立ちションができたのだ。
その後も、何度かおばさんの立ちションを見た。前に飛ばす人、後ろに飛ばす人。人それぞれ。ほとんどの人は、トイレが見つからないとき、座った状態で、腰巻きの裾を広げて静かに行う。立ってする人の理由は、特にない。
カルチャー・ショックとは、このことだ。
ちなみに、僧侶は、その戒律によって、立ちションが禁止されている。勢いの強い水流は、地上の小さな生き物を殺してしまうかもしれない。殺生を避けるために、座ってするのだ。
東北タイの農村に長期間いたが、未だ立ちションの極意修得せず。殺生は避けよう。マリコ
by chachamylove2003 | 2007-12-13 17:02 |
東北タイ |
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