結婚サギ女“自作自演”ファンクラブ…“サクラ”やってた

2010.02.23


木嶋佳苗被告【拡大】

 殺人罪で追起訴された木嶋佳苗容疑者が、ネット上で“自作自演”のファンクラブを作っていた疑いが浮上した。また、親交のあった複数のセレブ女性のブログやエッセーから文章を無断盗用し、女性たちが盗用を指摘すると、その直後からなぜかセレブ女性のブログが“荒らし”の被害に見舞われていたことも分かった。

 《このページはシーズー大好き、ワンコ大好きの皆さんが集まり、交流を深めるための掲示板です。愛犬自慢、食事・しつけ・手入れ等の飼育相談、カインドに関する質問など、何でも構いませんのでどんどん書きこんでくださいね》

 これは、木嶋容疑者が主宰していたシーズー犬のサークル「KIND(カインド)」のホームページのあいさつ文。関係者によれば、木嶋容疑者は同サイト内で「安達」「吉川桜」「瀬田仁美」「萩原香澄」「倉本久美子」「真条寺茜」「学美」など、少なくとも10人の名前を1人で使い分け、サイトの“ファンクラブ”を結成していた。たとえば、こんな具合だ。

 《昨日遂に(カインドホームページが)初の1日500カウント達成しました(祝!)》《(木嶋容疑者の)美味しい手料理が食べたいよー。今日遊びに行ってもいいですかー?》《香澄さんと同僚で、いつもシーズーのお話聞いていたので犬を飼うならシーズーと決めてました》

 自分が作ったホームページを盛り上げるため、わざわざ複数のアカウントを使い分けてサクラを演じていたわけだ。その労力には頭が下がるが、この“ファンクラブ”は時に束になって他人のサイトを攻撃することもあったというから始末が悪い。

 「木嶋容疑者は、短編小説やエッセーの執筆を趣味とする女性のサークルに近づき、親しくなったメンバーの文章をパクってはカインドのホームページや自分のブログに掲載していました。被害者が指摘すると、すぐに謝罪して文章を削除するのですが、それからしばらくして、被害者たちのブログが例外なく『荒らし』の被害に遭ったのです。この荒らし行為は、カインドのメンバーのアカウントで行われており、結果的には木嶋容疑者1人の仕業だったわけです」(前出の関係者)

 「荒らし」とは、ブログなどのコメント欄に、複数のネットユーザーが一斉かつ大量に悪口や無意味なコメントを書き込むこと。パクりを指摘された腹いせに、1人で複数のアカウントを使い分け、被害者たちのブログを荒らしていたということか。

 被害者の中には、木嶋容疑者から発表前の作品を見せてくれと頼まれ、そのままブログに掲載されたために発表を断念した人や、家族との思い出話をすべて木嶋容疑者の話に置き換えられたあげくブログを荒らされた女性もいたという。