振り込め詐欺とは、オレオレ詐欺(恐喝)、架空請求詐欺(恐喝)、融資保証金詐欺及び還付金等詐欺の総称です。
富山県の発生状況
県内における今年11月末までの振り込め詐欺被害の認知件数は53件、被害総額は約7,000万円になり、前年同期に比べ92件・約8,100万円の減少となっています。
富山県
区分 |
|
20年 |
21年11月末 |
前年同期 |
前年対比
|
振り込め詐欺 |
認知件数 |
159 |
53 |
145 |
-92
|
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被害金額 |
約1億6500万円 |
約7000万円 |
約1億5100万円 |
-約8100万円
|
(内訳) |
|
|
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|
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オレオレ詐欺 |
認知件数 |
22 |
6 |
18 |
-12
|
|
被害金額 |
約4500万円 |
約400万円 |
約4100万円 |
-約3800万円
|
架空請求詐欺 |
認知件数 |
60 |
36 |
54 |
-18
|
|
被害金額 |
約5800万円 |
約5200万円 |
約4900万円 |
約300万円
|
融資保証金詐欺 |
認知件数 |
67 |
11 |
63 |
-52
|
|
被害金額 |
約5600万円 |
約1400万円 |
約5600万円 |
-約4100万円
|
還付金等詐欺 |
認知件数 |
10 |
0 |
10 |
-10
|
|
被害金額 |
約500万円 |
0円 |
約500万円 |
-約500万円
|
全国の発生状況
全国における今年11月末までの振り込め詐欺被害の認知件数は6,776件、被害総額は約88億1,000万円になり、前年同期に比べ12,643件・約175億5,900万円の減少となっています。
全国
区分 |
|
20年 |
21年11月末 |
前年同期 |
前年対比
|
振り込め詐欺 |
認知件数 |
20,481 |
6,776 |
19,419 |
-12,643
|
|
被害金額 |
約275億9400万円 |
約88億1000万円 |
約263億6900万円 |
-約175億5900万円
|
内訳 |
|
|
|
|
|
オレオレ詐欺 |
認知件数 |
7,615 |
2,747 |
7,239 |
-4,492
|
|
被害金額 |
約155億1900万円 |
約47億3900万円 |
約148億8900万円 |
-約101億5000万円
|
架空請求詐欺 |
認知件数 |
3,253 |
2,320 |
2,946 |
-626
|
|
被害金額 |
約35億8700万円 |
約29億2300万円 |
約33億0000万円 |
-約3億7800万円
|
融資保証金詐欺 |
認知件数 |
5,074 |
1,419 |
4,752 |
-3,333
|
|
被害金額 |
約37億4800万円 |
約9億1200万円 |
約34億9700万円 |
-約25億8400万円
|
還付金等詐欺 |
認知件数 |
4,539 |
290 |
4,482 |
-4,192
|
|
被害金額 |
約47億4000万円 |
約2億3600万円 |
約46億8300万円 |
-約44億4700万円
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(注)平成21年の数値は、暫定値です。
各被害金額は、四捨五入しており、振り込め詐欺の合計額とは一致しません。
被害者の年齢層(富山県〜平成21年上半期)
オレオレ詐欺の具体的手口
● 電話で「オレだよ、オレ」と言って息子や孫を装う手口
☆ 息子や孫を装い、「車で人を轢いてしまい、怪我をさせてしまった。このままでは業務上過失傷害で勾留される。物損事故扱いしてもらうには示談金が必要である。」などと言って現金を騙し取る手口
☆ 息子や孫を装い、「借金の連帯保証人になってしまった。このままでは会社まで取り立てにこられ、会社を首になる。」などと言って現金を騙し取る手口
☆ 息子や孫を装い、「彼女を妊娠させてしまった。中絶手術の費用が必要である。」などと言って現金を騙し取る手口
● 警察官や弁護士、大学教授などを名乗る手口
☆ 警察官をかたり、「息子さんが、車で人を轢いてしまい、死亡させてしまった。」などと話した後、弁護士、保険会社社員等を登場させ、「このままでは業務上過失致死で勾留される。釈放するには示談金が必要である。」などと言って、現金を騙し取る手口
☆ 大学病院の教授をかたり、「息子さんが医療ミスにより投薬する薬を間違えて患者さんを死亡させてしまった。」などと言って、現金を騙し取る手口
〜警察官が、事故当事者の家族に示談を勧めることはありません。また、弁護士、保険会社社員などが、当事者の家族に電話ですぐ示談金を振り込むよう要求することはありません。〜
● やくざなどをかたり、監禁、誘拐などを装って脅し取る手口
☆ やくざをかたり、「息子さんが赤信号を渡っていて、それを避けようとしたら、親分のベンツを壁にぶつけてしまった。修理代を出せ。」などと言って、現金を騙し取る若しくは脅し取る手口
☆ やくざをかたり、「息子さんに金を貸したが返してもらえない。このままだと息子の臓器を売るか、外国へ売り飛ばす。」などと言って、現金を脅し取る手口
● 教職員の家族等、特定の対象をねらった手口
☆ 学校の教頭や弁護士をかたり、「○○さんが学校で子どもをたたいて怪我をさせてしまい、大きな問題になっている。すぐに示談をするためお金を振り込んでほしい。」などと言って現金を騙し取る手口
※ 事前に名簿などで名前、身分等を確認したうえで、電話をかけていると思われます。
オレオレ詐欺の被害防止対策
● あわてず冷静に対応。先に相手に名前を名乗らせる(自分から肉親の名前を言わない)。
● 電話を切った後、必ず本人に連絡をとり、事実かどうかを確認する。
● 事実が確認できないときは、お金を振り込むのはやめる。
● 不審に思ったら、すぐに家族に相談したり、警察に通報する。
架空請求詐欺の被害防止対策
はがき、メール等による見覚えのない請求に対しては、次のことを心がけてください。
● 利用した覚えがなければ現金を振り込まないこと。
● 相手に連絡しないこと。
● 相手に自分の氏名、住所を教えないこと。
● 見覚えのない送信元からのメールに表示されているアドレスにはアクセスしないこと。
※ 念のため、請求書類は保管しておくこと。
※ 発送元が裁判所の場合は、放置せずに裁判所に確認すること。
融資保証金詐欺の被害防止対策
融資勧誘のはがき、メール等を送付し、その後、電話等による融資申込みに対し、「あなたは、借入金多数として登録があり融資することが出来ません。しかし、保証協会費を納めてそのデータを一旦抹消すれば融資を受けることが出来ます。これは国の制度の一つです。」などと、保証金等を名目として、現金を預金口座等に振り込ませてだまし取る詐欺に対しては、次のことを心がけてください。
● 保証金や借入金データの抹消などいかなる名目であっても、融資を前提に現金を振り込ませることは正規の貸金業者では考えられません。
また、国の制度として、保証協会費を納めると借入金データが抹消され、融資を受けられるものはありません。
● 最近、大手銀行を装って融資を持ちかけるためのダイレクトメールが、東京都内を中心に出回っているほか、実在の貸金業者の名前をかたって広告を新聞折り込みや雑誌、インターネット上に出すなど悪質な手口の融資保証詐欺が多発しています。
事前に保証金を要求するものや、信じがたい低金利(「90日間無利息」、「低金利モニターキャンペーン」、「固定金利0.7%」)などを宣伝する業者は要注意です。すぐに現金を振り込まないでください。
還付金詐欺の被害防止対策
還付金等と言われたら、まず税務署や社会保険事務所等に確認しましょう。
● 税務署や社会保険事務所等から、「還付金を振り込む。」等の連絡があれば、NTT番号案内や電話帳で税務署、社会保険事務所等の電話番号を調べ、直接電話をかけて確認する。
● 税務署や社会保険事務所等が携帯電話等に連絡し、ATMの操作方法を指示することはありません。