佐賀県警捜査２課によると、０９年に県内で認知した振り込め詐欺件数は４２件で、前年の８５件から半減した。被害額は約３３７２万円で、前年の約１億１７１万円から３分の１に減少している。

　内訳をみると、還付金詐欺はゼロ（前年１０件）だったが、架空請求詐欺は前年比３件増の１９件となった。携帯電話のメールで「アダルトサイト退会料」や「民事訴訟の取り下げ費用」などの名目で要求する手口が多く、被害者は２０～３０代が大半を占めた。

　同課は「件数は減ったが、若い人がターゲットになるケースが目立つ。身に覚えがない請求が来た時は、家族や警察に相談してほしい」と話す。摘発数は通帳詐欺などの助長犯を集中的に取り締まった結果、前年比４４件増の１０３件だった。