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身近な犯罪被害防止のポイント
強盗
平成21年の栃木県内における強盗の認知件数は、84件(前年比+25件、+42.4%)でした。
とくにコンビニエンスストアをねらったコンビニ強盗は、25件(前年比+15件、+150%)と増加しており、コンビニ以外の店舗における強盗も22件(前年比+13件、+144%)と増加しています。
コンビニ強盗の約84%、店舗強盗の約36%が、午後10時から午前6時の深夜時間帯に発生しています。また、コンビニ強盗の約80%が犯行時、刃物等の凶器を使用しています。
強盗被害防止のポイント
- 複数人で勤務をしましょう。
- レジ内は必要最小限の金銭とし、売上金はこまめに金庫に保管しましょう。
- 退店時、周囲に潜んでいる者がいないか確認し、複数人で外に出るようにしましょう。
- 防犯カメラや監視ミラーを設置するとともに、非常通報装置や非常ベルの操作要領について、従業員に習熟させておくようにしましょう。
- レジ付近にカラーボールを備え付けましょう。
- 店舗内外の見回りや不審な者に対する声かけを行うなどして、警戒をしましょう。
空き巣・忍込み
平成21年の栃木県内における空き巣の認知件数は、1,142件(前年比−665件、−36.8%)、忍込みの認知件数は、361件(前年比−112件、−23.7%)でした。
空き巣の侵入方法は、ガラスを割って侵入するガラス破りが、全体の約45%と最も多く、次いで、鍵の掛かっていないところから侵入する無締まりが約37%となっています。
忍込みでは、無締まりが約59%と最も多く、次に多いのがガラス破りで、約26%となっています。
空き巣・忍込み被害防止のポイント
- わずかな時間でも留守にするときには必ず鍵をかけてください。
- 就寝時には、風呂場やトイレも含めた全ての窓や扉に施錠しましょう。
- ガラス窓、出入口扉とも、補助錠を活用して、ワンドア・ツーロックにし、確実に施錠してください。
- 防犯性能の高い建物部品(共通標章CPマークのあるドア、ガラス戸、錠前など)の利用、防犯警報器具の取り付けなど、防犯設備の充実も効果的です。
- 外灯・門灯、センサーライトなどを活用し、夜間、家屋等の周辺をできるだけ明るくしてください。
- 塀や垣根・植栽、腰壁等を整備し、道路、周囲からの見通しをよくして、泥棒が隠れる死角をなくしましょう。
- 2階やベランダへの足場となるような物を、家屋の周囲に置かないようにしましょう。
- 雨戸やシャッターなどを閉める時には、落とし錠などもしっかり施し、もちろんガラス戸等の施錠も忘れずにしてください。
- 外出するときには、隣近所の方に「留守にします。」などとひと声かけて外出しましょう。
- 地域全体であいさつを習慣にし、犯罪者を寄せ付けない街にしましょう。
出店荒し・事務所荒し・金庫破り・給油所荒し
平成21年の栃木県内における出店荒しの認知件数は、437件(前年比−60件、−12.1%)、事務所荒しの認知件数は、394件(前年比−73件、−15.6%)、金庫破りの認知件数は39件(前年比−4件、−9.3%)、給油所荒しの認知件数は13件(前年比−19件、−59.4%)でした。
出店荒しの侵入方法は、ガラスを割って侵入するガラス破りが、全体の約51%と最も多く、次いで、鍵の掛かっていないところから侵入する無締まりとドアの錠を破壊したり、こじ開けるドア錠破りがともに約15%となっています。
事務所荒しでは、ガラス破りが約58%と最も多く、次に多いのが無締まりで、約20%となっています。
金庫破りの侵入方法は、ガラス破りが、全体の約41%と最も多く、次いで、無締まりが約18%となっています。
給油所荒しでは、ガラス破りが約69%と最も多くなっています。
出店荒し・事務所荒し・金庫破り・給油所荒し被害防止のポイント
- 閉店時には、全ての窓や扉に施錠しましょう。
- ガラス窓、出入口扉とも、補助錠を活用して、ワンドア・ツーロックにし、確実に施錠してください。
- 防犯性能の高い建物部品(共通標章CPマークのあるドア、ガラス戸、錠前など)の利用、防犯警報器具の取り付けなど、防犯設備の充実も効果的です。
- 外灯やセンサーライトなどを活用し、夜間、店舗や事務所等の周辺をできるだけ明るくしてください。
- 破壊耐久性能の高い「防盗金庫」の導入や、金庫の床面固定も検討しましょう。
- 機械警備の導入や警備員等による夜間巡回の強化等、防犯体制を強化しましょう。
CPマーク
知っていますか?このマーク
「CPマーク」といいます。「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が、「防犯性能の高い建物部品」として評価した商品に付けられる、安心と信頼のシンボルマークです。同会議では、侵入までに5分以上の時間を要するなど一定の防犯性能があると評価した建物部品を、「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載し、公表し ています。詳しくは、(社)全国防犯協会連合会のホームページをご覧下さい。
※CP=Crime Prevention…「防犯」の意味
自動車盗・車上ねらい
平成21年の栃木県内における自動車盗の認知件数は、676件(前年比+152件、+29.0%)、車上ねらいの認知件数は、2,694件(前年比−344件、−11.3%)でした。
自動車盗の約24%がキーを付けた状態で被害に遭っています。また、車上ねらいは、約65%がドアロックをしている状態で被害に遭っています。
自動車盗・車上ねらい被害防止のポイント
- わずかな時間でも自動車から離れるときには、必ずエンジンキーを抜き、ドアロックをしましょう。
- 駐車場所は見通しのよい、管理の行き届いた場所を選ぶようにしましょう。
- 自宅駐車場においても、センサーライトなどを活用して被害防止対策を徹底しましょう。
- キーと車体のIDコードで、エンジンの始動を制御する「イモビライザ」、振動などを感知してアラームを鳴らす「センサー式警報装置」や、「ハンドルロック」などの活用も効果的です。
- 犯人は、衣類や空(から)のバッグでも、車内に置いてあるのを見つけると、「お金が入っているかもしれない。」と考え、ドアを壊したり、ガラスを割ったりして、それを盗ろうとします。車を離れる時には、貴重品に限らず車内には何も物を置かないようにしましょう。
自動車盗に強い車はこれだ!! → 「STOP THE 自動車盗難」のホームページへ
自転車盗・オートバイ盗
平成21年の栃木県内における自転車盗の認知件数は、4,094件(前年比−223件、−5.2%)、オートバイ盗の認知件数は、558件 (前年比−72件、−11.4%)でした。
自転車盗の約57%が鍵をかけていない状態で被害に遭っています。また、オートバイ盗は、 約25%がキーを付けた状態で被害に遭っています。
自転車盗・オートバイ盗被害防止のポイント
- 被害防止の基本は「ツーロック」です。必ず施錠する(エンジンキーを抜き、ハンドルロックをする)だけではなく、U字、ワイヤー、チェーンなどのロックを使用し、複数の鍵をかけるようにしましょう。
- 「ツーロック」にすることで、万一犯人に狙われた場合でも、犯行を手間取らせることができます。
- 万一被害にあったときのために、自転車防犯登録、グッドライダー・防犯登録をしておきましょう。
自動販売機ねらい
平成21年の栃木県内における自動販売機ねらいの認知件数は、711件(前年比−39件、−5.2%)でした。
発生場所は、会社・事務所が約19%、駐車場や駐輪場での被害が約15% を占めています。
自動販売機ねらい被害防止のポイント
- 万が一被害にあった場合の被害を最小限にするため、こまめに現金を回収しましょう。
- ヒンジ部をカバーするヒンジガードや開扉部に取り付けるアームロック等の設置、防犯カメラや警報システムなどの導入も検討しましょう。
- 警備員などによる夜間巡回の強化など、防犯体制を強化しましょう。
ひったくり
平成21年の栃木県内におけるひったくり被害の認知件数は、71件(前年比−51件、−41.8%)でした。
被害者の約87%が女性で、道路上での被害が約90%を占めています。
ひったくり被害防止のポイント
- 遠回りでも、なるべく明るく、人通りのある通りを歩きましょう。
- ひったくり被害の予防には「3つのB」に注意しましょう。
・BAG「かばんの持ち方」・・・ バッグは道路と反対側に持つか、肩から斜め掛けにするなど、しっかり持つ。
・BACK「後方注意」・・・暗い夜道は背後(周囲)を警戒。
・BIKE「バイク、自転車に注意」・・・バイクや自転車の気配がしたら後方を振り返る。 - 自転車の前カゴには、ひったくり防止用の防犯ネット(カバー)を使用しましょう。
万引き
平成21年の栃木県内における万引き被害の認知件数は、2,872件(前年比+249件、+9.5%)でした。
被害品としては、食料品、衣料品、化粧品の順に多く、被害品全体の約68%を占めています。
万引き被害防止のポイント
- 従業員によるお客への声かけを積極的に行いましょう。
- 店内の整理整頓に努めるとともに、必要に応じて防犯カメラや防犯ミラーを設置して死角を作らないようにしましょう。
- 制服警備員や従業員等による巡回を行いましょう。
- 店内放送などを利用して、注意喚起をしましょう。
わいせつ・街頭における暴行
平成21年の栃木県内におけるわいせつ被害の認知件数は、114件(前年比−25件、−18.0%)、街頭における暴行の認知件数は、315件(前年比+24件、+8.2%)でした。
わいせつの被害者は約96%が女性で、公然わいせつは日中の午後、強制わいせつは夕方〜夜間に多く発生しています。
街頭における暴行は、夜間・道路上での発生が多く、被害者は約56%が女性で、そのうち約36%が高校生です。
わいせつ・街頭における暴行被害防止のポイント(女性の被害防止対策)
- 夜間の一人歩きは避けましょう。帰宅するときなどは、なるべく複数で行動し、遠回りでも人通りがある道、街灯などがあって明るい道を選びましょう。
- 防犯ブザーなどを持ち、いつでも、すぐに鳴らすことができる状態にしておきましょう。カバンの中ではいざというときに役に立ちません。
- 防犯ブザーや携帯電話を手にして時折周囲を見回すなど、警戒していることを周囲にアピールしましょう。
- 不安なときには、「家族に迎えに来てもらう」、「タクシーを利用する」という方法も考えましょう。また、「怖い」と感じたら迷わず周囲の家やお店に助けを求めましょう。
- 駐車場から自宅までの短い間にも危険は潜んでいます。車から降りる時、エレベーターに乗る時、自宅に入る時も周囲を確認し、危険はないか注意しましょう。
振り込め詐欺
平成21年の栃木県内における振り込め詐欺被害の認知件数は、既遂131件、未遂2件で合計133件(前年比−214件、−61.7%)でした。
オレオレ詐欺の認知件数は26件で、被害者の約81%が50〜70代の女性でした。
架空請求詐欺の認知件数は51件で、被害者の約61%が30代以下でした。
融資保証金詐欺の認知件数は41件で、被害者の約46%が30〜50代の男性でした。
還付金等詐欺の認知件数は15件で、被害者の約67%が50〜60代の女性でした。
振り込め詐欺被害防止のポイント
- 自分ひとりの判断で振り込まずに、必ず家族や知人、警察などに相談しましょう。
- 離れて暮らす家族とは普段から連絡をとって、近況を確認し合っておきましょう。また、昔飼っていた犬の名前や母親の旧姓など、家族だけがわかる合い言葉を作っておきましょう。
- 「携帯電話の番号が変わった。」と電話があっても、必ず元の番号や自宅にかけて、本当に番号が変わったのかを確認しましょう。
- 「サイトの利用料金が未払いになっている。」「消費料金の未納がある」というはっきりしないメールやハガキが来た場合、絶対に相手に連絡をとることはせず、まずは警察や消費生活センターに相談しましょう。
- 「低金利で融資する。」などという甘い言葉には注意!「融資をするためには保証金が必要。保証金は必ず返金するので振り込んで。」などと言われたら詐欺です。警察や消費生活センターに相談しましょう。
- 役所などの職員が、ATMの操作を電話で教えることは絶対にありませんし、システム上ATMを操作してお金を受け取ることもできません。
- 最近、警察官をかたり暗証番号を聞き出したうえでキャッシュカードを手渡しでだまし取り、すぐに現金を引き出す詐欺が発生しています。警察官や金融機関の職員が自宅にキャッシュカードを受取りに行ったり、暗証番号を聞き出すことは絶対にありませんのでだまされないようにしましょう。