【岐阜】刑法犯7年連続減少 振り込め詐欺は3分の1に2010年2月4日 県警は3日、昨年1年間の犯罪情勢を発表した。県内の刑法犯認知件数は2万7928件で7年連続減り、検挙率は38・8%で5年連続の上昇となった。振り込め詐欺は3分の1ほどの大幅な被害減少となった。 犯罪別に見ると、殺人や強盗などの重要犯罪の発生は前年並みの210件で、検挙は14件増えて147件。全国的に急増し、愛知、三重両県でほぼ倍増したコンビニ強盗は、3件減り17件にとどまった。強盗全体でも、前年比9件減の63件だった。 振り込め詐欺は前年比65%減の140件で、被害額も前年より4億7000万円ほど少ない1億6000万円に減少。特に113件あった還付金詐欺は1件もなかった。 全犯罪の4分の3を占める窃盗犯では、空き巣が300件ほど減り1074件となったほか、忍び込みも半分近くに減って369件。一方で出店荒らしは250件近い大幅増の661件あった。 県警はコンビニ強盗などが抑えられた背景に、緊急雇用対策事業で警備会社に委託したパトロールなどの効果が出たと分析。滝沢裕昭本部長は「不安を感じる重要犯罪の検挙にも重点を置きたい」と話している。 (中崎裕)
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