社会
凶悪犯が増加 09年、兵庫県内の認知刑法犯
2009年に県内で認知された刑法犯の件数は9万671件で、7年連続で減少した。県内の全48警察署のうち36署で前年を下回った。ただ、空き巣やひったくりなど身近な犯罪は減った一方、凶悪犯(殺人、強盗、放火、強姦)が増えており、県警は防犯体制を強化するよう関係機関に働きかけていく。(斉藤絵美)
■凶悪犯が増加
09年の認知件数は前年より7・0%減少し、ピーク時の02年と比較すると約7万3千件の減。一方、殺人、強盗、放火は前年より9・8〜19・2%増加した。
地域別では、神戸、阪神(丹波を含む)、東播、西播、淡路の5ブロックで前年比0・4〜25・2%減少。但馬では、窃盗や万引が増えた影響で0・8%増加した。
西播を除く各地域では空き巣や事務所荒らしなどの侵入盗が激減。淡路ではほぼ半減した。阪神、東播では自転車盗が約1割減った一方、神戸ではオートバイ盗の増加が目立った。
検挙率が上がったのは淡路=34・9%(前年比7・7ポイント増)▽阪神=27・8%(同3・6ポイント増)▽神戸=32・0%(同2・5ポイント増)。下がったのは但馬32・8%(同12・0ポイント減)▽西播26・4%(同2・8ポイント減)▽東播=25・6%(同2・3ポイント減)-だった。
■若者がターゲットに
全国的に被害が拡大していた振り込め詐欺は前年と比べ66%減少し、被害総額も約4億2400万円減って約2億3500万円だった。
税務署の職員などを装い、現金自動預払機(ATM)から入金させる「還付金詐欺」の被害件数はゼロ件だったが、携帯電話の有料サイト利用料を名目に現金をだまし取る「架空請求詐欺」の被害が前年より6件増えて174件。被害者のうち20〜30代が半数以上を占めており、県警は「サイト利用者の名簿を悪用している可能性もある。心当たりがあっても警察に相談してほしい」と呼び掛けている。
■中学生の非行目立つ
刑法犯で検挙、補導された20歳未満の少年は6324人で前年より147人増加。学職別では、中学生がほぼ半数の3038人に上り、前年より369人増えた。罪種別でみると、詐欺が倍増して203件になったほか、窃盗や傷害も微増した。
刑法犯以外では、大麻取締法違反での取り締まりが前年よりほぼ倍増し23人に。喫煙や深夜徘徊などの補導者も前年より約4700人増えて37905人だった。
(2010/02/18 09:50)
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