09年の県内の振り込め詐欺の被害認知件数は34件(前年比176件減)▽被害総額は2821万円(同16157万円減)で、いずれも過去最少だったことが県警のまとめで分かった。昨年3月に振り込め詐欺を専門に分析する広域知能犯対策係を設置し、高齢者への声掛けなどの抑止対策と取り締まりの成果が出たとしている。
県警によると、09年のオレオレ詐欺は9件(前年比9件減)▽架空請求詐欺は12件(同32件減)▽融資保証金詐欺は13件(同113件減)。国民保険料が戻ってくると偽ってお金を振り込ませる還付金詐欺は0件(同22件減)だった。
被害者の男女比は男性41・2%、女性58・8%とほぼ同じで、融資保証詐欺の被害者は20~70代、架空請求詐欺は20~60代で、若者から高齢者まで広い年代が被害に遭った。
県内の振り込め詐欺被害がピークを迎えたのは08年。今年は大幅な減少に転じたが、県警捜査2課の河野重定理事官は「振り込め詐欺は撲滅できる犯罪。不審な電話やはがきを受け取った場合は、冷静に家族や警察に相談してください」と話した。
毎日新聞 2010年2月1日 地方版